ザマッチの次男坊


「さ、冴、ぐ、草君。早まるな」
 君が手にしているのは私の大事な次男坊だ。それを、
「こ、こら、やめたまえ。やめ――、ああ――!」
 ものの見事にスーパーなかたの外へ放り投げるとは。
 けしからん。非道漢。佐渡。伊豆。種子島。
 この青年はなんて意地悪なんだろう。いや、それは前から何となく解っていたけれど。
 けれどそんなにまでして君は我々の地球掌握大作戦を阻止したいのかい。 
 己の星を護るためとはいえ、何たる不人情。
 流石はティーム平和維持のボス、やることが違う。
 ヤクザなヒーローめ。銀ちゃんもびっくりだぞ。
 などど冴草君の悪態を胸中で何ツイートか綴りながら、私は次男坊を救出するべくスーパーなかたから走り出た。
 間一髪にも車道へ転がり行きそうだった息子を抱きあげて再び店内へ戻ると、私は警備員に取り押えられてしまった。
 これはもしや、ツンデレエスパー・ビューティーナキボクロ・エロエロ星人・冴草の仕業か。(長い)
 私をポリ公へ売り渡そうとこの機会を待って先手を打ってきたというのか。
 変な汗を背筋に感じながら私は歯を食いしばった。
 するとにやける冴草君が私を捕まえている警備員へ歩み寄る。
「すいません。そいつ俺の達です。ちょっと急いでいたもんでついってやつですよ。金はほら、俺がちゃんと払いますから」
 冴草君は私が手にする買い物籠を取るとレジ台の上へ置いた。