明日は入学式
俺も大学デビューするわけだ
高校生活、俺は地味に地味に生きていた
彼女とかつくりたかったのに…遊園地とか行きたかったのに…
だがこんな黒メガネで髪の毛もっさりしたメンズがそんな輝いた毎日を送れるわけがない
そんな俺とは大学デビューを期にオサラバだ
そう思った俺はイメージチェンジすることにした
まずは髪だ、なんだこの髪はもう…もっさもさして…なんか…
ふざけてんのか
そんな訳でひさしぶりに近場の床屋に行くことにした
『カットのスーパァノヴァ』
なんとも頼もしい名前だ
ここならきっと俺を変えてくれるかもしれない
あの床屋に置いてあるくるくる回っているヤツも心なしか他のよりも輝いて見えた
「いらっしゃい」
店に入るとなんと、美人だ、美人が出た
その床屋には少しボロい店内に一人だけその美人がいた