<青王我>
作品:能力収集者レビト
文章力:C
読みやすさ:C
ストーリー:C
キャラクター:C
勢い:C
雰囲気:B
オリジナリティ:C
設定密度:B
完結経験:不明
かつてどっかの社長は言った。
「カードを刷るってのはお金を刷るのと変わらないですよ」
そんなビッグスケール発言が出てくるほどにカードの魅力とは奥の深いものである。
『能力収集者レビト』はまだ連載間もないが、淡々として正確さに特化した文章でカードに関する濃い設定を丁寧に読者に伝えようとしている作品である。物語はまだ始まっていないといってもいいほどだが、その分だけ追いかけやすい。
総論的には、腕は確かだが堅実すぎて固定読者がつかないタイプになりそうで心配である。
カードってだけで気になっちゃう人はぜひ。
<犬畜生>
作品:霧隠れの塔
文章力:C
読みやすさ:B
ストーリー:C
キャラクター:C
勢い:B
雰囲気:C
オリジナリティ:C
RPGっぽさ:B
完結経験:不明
学者が謎の塔で目を覚まし、脱出を目指す話。
文章はシンプルながらも基本を押さえつつ、媚びていない軽さを演出している。文頭空白がないが、そんなことは些事である。
ソロモンさんマジ中二病。
<知名崎ジロ>
作品:名人
文章力:B
読みやすさ:B
ストーリー:B
キャラクター:C
勢い:B
雰囲気:B
オリジナリティ:C
将棋シーン:B
完結経験:不明
ライトノベル? いいえ硬派です。
といっても読みにくい老害文章かといえばそうではなく、軽快なテンポで熱い勝負を書ききる筆力と忍耐力はズバ抜けている。
キャラクタは若干薄味だが、元気と破天荒だけが売りです!って感じの薄っぺらさもないので、リアリティを大事にする人には合うかも。
ハチワンダイバーってちょっと前まで面白かったけどいま思うとやりすぎじゃね?って思ってる人はこの機会にぜひ普通の将棋ワールドに帰りましょう。
その水先案内人は『名人』です。