Neetel Inside 文芸新都
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[Wikipedia]

 ルイゼ・フリッツァは、イタリア出身の映画監督/脚本家/演出家。
 1975年6月23日、ロンバルディア州ミラノ生まれ。
 家はイタリア系ユダヤ人の名門で、両親とも弁護士。
 幼少時からの英才教育によって法学を身につけたが、17歳のとき映画監督になることを決意。周囲の反対を押し切って単身フランスへ渡り、パリのシネマテーク・フランセーズに通いはじめた。
 1993年、当時無名だった前衛芸術家アンリ・ガレルとの共同制作で『La Plage』(日本未公開)を発表。環境問題と家族愛を描いた本作はヴィゴ賞の候補となり、話題を呼んだ。
 翌年、フランスの討論番組『Je discute en buvant du vin』に出演し、ブレイク。同番組の企画でパリ市長と会談し、学生映画支援基金の設立に一役買った。
 1995年、当時15歳だった女優エニス・シャテルとの交際が発覚。同性愛者であることをカミングアウトして議論を招いた。
 翌年、ドキュメンタリー映画『森と湖の地形学』を発表して金熊賞にノミネートされるも、次点で受賞を逃がす。その後も短編を中心に作品を作りつづけ一定の評価を得たが、賞とは無縁だった。
 2002年、ブレンディン・オーフォードの招聘を受けてハリウッドに渡り、初のコメディ映画『コーヒーとミルクの関係』を制作。監督賞、主演女優賞などアカデミー四部門にノミネートされるも、受賞には至らなかった。
 2005年、子宮癌を患い手術自体は成功したものの、予後不良から長期休養に入る。一時は引退を公言したが、後日撤回。監督業に復帰する。
 2008年4月、復帰第二作となる『ラスト・エピック』の撮影中、主演のエニス・シャテルが転落事故により死亡。「どちらかが死んだときは残されたほうも後を追う」という生前からの取り決めどおり、拳銃で頭を撃ち抜き自殺。三十三年の生涯だった。

       

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