Neetel Inside ニートノベル
表紙

Hs(エイチ・エス)
む。

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「おはよう、日本。」





AM6:00のアラームと共に、
デジタル時計のLEDが
チカチカと点滅していた。


母さんにおはようを言う。
返事はかえってこない。


テレビの奥の局アナが
朝っぱらから誰かに媚びている。

媚びる女は嫌いだけど、
ちゃんと全国に向けて朝を
発信する、この人たちが
僕は好きだ。

友達になれないのが、本当に残念だと思う。



窓から空をのぞくと、
目をおおいたくなるほどの
晴れ空だった。
公園に行くことを思い立った。


僕はそのまま窓から身をのりだし、
勢いよく飛び降りた。

スペランカーなら死んでいる。
でも僕は大丈夫だった。

そのままぴょんぴょんと
軽快に歩道を飛び跳ねた。

前のお兄さんを飛び越え、
そのまた前のおばちゃんを飛び越える。
ぴょんぴょんぴょん、と飛び越える。


後ろを振り返っておもいきり
あっかんべーをしてやる。
みんな無視。実にワンダフル。

       

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Neetsha