Neetel Inside ニートノベル
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おまわりのデスクワークを
全力で横切った。




コンビニにつきあたれば
公園はすぐ目先だった。

レジうちのかよちゃんが
その日はシフト休だったことに
少しがっかりしながらも
僕は全力でコンクリートの
上を飛び回った。



前方に、僕のほかに
コンクリートを飛びまわる馬鹿が一人。

「わあぁああぁああ!!!」

速力をあげて、僕めがけて
特攻してくる秋生をさらりとかわすと
そのままUターンして僕についてきた。

「ついてくんのかよ!」
「後方支援!後方支援!!」



神様にお願いしたい。

頭のねじを秋生に分けてあげてください。
悪い奴じゃないんです。
ただ、ときどき怖くなるんです。
どうか、どうかお願いします。


僕の願いは、空を切った。

       

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Neetsha