Neetel Inside 文芸新都
表紙

見開き   最大化      

ガッチュがすごいスピードで水面を移動していく。

気づいたペーパーが攻撃をしかける。
しかし、ガッチュのスピードには全くついていけない。

「すごいよガッチュ・・・。僕は君なんて戦えないと、弱いと、心のどこかで思っていたのかも知れない。」

ガッチュは攻撃をかわしつつ、無事ペーパーの元にたどりついた。


ガッチュは水しぶきをペーパーにむかって、発射したが、チップの効力によって全く効果がない。

「ドンッ!!」
ガッチュは体当たりをぶちかました!!

水面で速度の出るガッチュの体当たりはなかなかの威力だ。ペーパーはひるんでいる。

「ガッチュ!!僕も戦うよっ!!今行くよっ!!」

ザブーンッ。。。



ポパイは湖に飛び込みガッチュのもとへ、ロックスターのもとへ、半分おぼれたような泳ぎですすんでいく。

ポパイの意識が遠のく。。。



「クウカンコントロールシステム解除シマス」

広大なステージが小さな部屋にもどった。



「・・・パイ・・・ポパイ」

ポパイが目を覚ました。

「よかった。ポパイ君、不正が発見されてあわててシステムを停止させたんだが、こんなことになっていたとは、すまなかった。」
コリー先生がシステムの停止をしたことで、ポパイたちは無事だった。

「ポパイ、嬉しかったよ。ポパイは弱虫なんかぢゃない、かっこよかったよ」
ガッチュはポパイにささやく。



教室の中では皆の会話がとびかっている。
「俺はホッピング。あっ、お前のはスモールウィンドじゃん、いいなぁ」

クラスの大半はチップを勝ち取っていたようだ。

初回戦闘実習だけに、あんなに手ごわいトイはいなかったようだ。



「んなのありかよぉ~!!俺たちチップなしじゃん。」
コテツがガミガミコリーに訴えている。

「確かに今回の件はこちらのミスですから、君達はあとで、私の部屋にきてください。」
「みんなもおつかれさま、今日は帰ってゆっくり休みなさい。」
そういうと、先生は部屋にもどっていった。




「失礼します。」
ポパイ・コリン・コテツはコリー先生のもとにやってきた。

「すまなかったね。君達のがんばりはわかった。君達にもチップを特別に渡そう。」
そう言うと、コリーは一人ずつチップを渡した。


「コリンさん、君の優しさ、思いやりはすばらしいと思います。君にはこれを。」

ヒーリングα紙布チップ。
(軽量の回復術チップ、紙・布のみに有効)

「コテツくん、勢いだけぢゃこの先も同じことが起こりますよ。でも実は仲間思いで、君はいいトイズになりますよ。」

ヒートチップ(返却)
フラワーチップ:タイプ向日葵
(土や岩に向日葵を咲かせる)

「先生そりゃないぜ、こんなチップ。」

「コテツくん。これはは土・岩にしか咲きません。そして咲いた向日葵のついたロックスターは1人2役をするということです。花タイプの攻撃チップをつければその向日葵は君を助けてくれるでしょう。」


「そして、ポパイくん。よくがんばりましたね。でも泳げないのに無茶しましたね。君にはこれを」

そこにはボロボロのチップが1枚。。。

「これは『車輪』というチップです。」
「私が子供の頃使っていたものです、実は私もあなたと同じでアヒルのおもちゃがパートナーでした。君をみていると昔の僕を思い出すよ。」







コリー先生は翌日責任をとってドルフィーナをあとにした。




ポパイたちは、その後も戦闘実習やトイの知識をドルフィーナで熱心にとりくんだ。
コリー先生との思い出を無駄にしないように・・・






-3年後


・ポパイ

目立たないながらも、好成績でドルフィーナを卒業。ポリストイズ目指して、地元民間団体に所属。


・コリン
戦闘実習はあまり優れた成績ではなかったがその他は好成績で卒業。ポパイと同じ地元民間団体に所属。


・コテツ
ドルフィーナをトップの成績で卒業。都会のポリストイズの団体に所属。




今彼らのトイズとしての物語はスタートしたばかり。

       

表紙
Tweet

Neetsha