Neetel Inside 文芸新都
表紙

狂人君
狂人君

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殺人鬼が家に来ました。
僕は何故人を殺すのといった。
それは楽しいんだよと言いながら包丁を振り降ろしてきました。
僕はそれを避けると隠し持っていたナタで頭を割ってあげた。
良かった、僕だけじゃなかったんだねぇ。
そう言うと地下室の腐敗臭のする部屋にまた一人住人が増えました。

     



町に超能力者が来ました。
一人づつ頭の中を読んでいき、殺しているようでした。
ダメだよお兄ちゃん超能力者でしょ?
僕の頭の中読んじゃ。
お兄ちゃんはずっとアポペロピリランラーーン。
壊れちゃったからナタで地下室の仲間入りだよ。

     



銀行に銀行強盗が来ました。
僕は隅の方で隠れていました。
すると物音に気がついた強盗が僕を見つけました。
坊主みつけたぞ、こっちにこい。
見つかったんならしょうがない。
そう言うと銀行強盗のオジさんに抱きつきます。
何するんだ坊主。
僕はナタで頸動脈を切り裂いてあげます。
他の銀行強盗のオジさんが僕を見ます。
見つかったんならしょうがない。
倒れてるおじさんのAK47を使わせてもーらおっと。
フルメタルジャケット、頭にダーン。頭にダーン。
でも悲しいよ。
なんでって?
だっておまわりさんがおじさん達持ってちゃったんだもん。
しょうが無いもう一回銀行強盗しにいけば他の銀行強盗に会えるかも。

     



うちに貧乏神が来ました。
最近困った事にお金がないな。
小学生じゃ稼げないしな。
銀行強盗じゃあお金盗んだのすぐバレるしなぁ。
あれお爺さんだあれ?
貧乏神?

それぇ、ナタでドーン。
あれお爺さん首切れてるのに痛くないの?
しょうが無いな。
特別だよ?カラシニコフぅ~フルオートでバンバンバーーん!!
あれ?壁には弾がめり込んでるのにぃ、なんでお爺さんは大丈夫なの?

ちょっとくっついて来ないでよ気持ち悪いなぁ。
あれ?頭の中に映像が流れこんでくるよ~。
人が拷問されてる?へー、痛覚も共有できるんだね。
あ♪全身の皮が剥がされたよ、痛みもリアル~!!
じゃあ、お爺さんこういうのはどう?

あなた身動きが取れません、思考することだけが許されます。

死ぬことは許されません。

時間が止まり動けません。

何時までもいつまでも止まります。
一秒、十秒、一分、一時間、一日、一か月、一年、百年、一劫・・・例え宇宙が終わり時間の感覚が無くなっても許してくれません。

そしてまた一巡あなたは死ねません。

死にたい、死にたい、死にたい、死にたい、死にたい、死にたい・・・いつしかそれだけを考えるようになります。

孤独で考えることしか出来なくて何も出来なくて誰とも関われなくてただ考えるだけ羨むだけ。

考えるのを止めてもまた思考が始まる絶望、死ねる喜びは何時までたってもやってきてくれません。

あなたは孤独で孤独で死にたくなりますがしねません。

ねぇ・・お爺さん・・お爺さんも時間止めて欲しい?

いいよ止めてあげる。

その日お爺さんの時間が止まりました。

僕はソレを見ていました。

たったの一日で狂いかけていました。

全く貧乏神なのにだらしないなぁ。
貧乏神のお爺さん時間を戻して欲しければお金持ってきてよ。
僕はお爺さんを戻してあげました。
お爺さんは他の家を貧乏にして僕の家にお金を持ってきてくれました。
なのでもう時間は止めないと約束してあげました。


     




お父さんの友達の鹿金さんが遊びにきました。
狂人君はお父さんお母さんはどこいったのかなぁ?
二人共は地下の臭い所にいるよ?
そうかどうしてだい?
本当の家族になるためだよ?
合わせてくれるかい?
いいよ。

ドア開けてよ僕じゃちょっと届かないんだ。
いいよ、狂人君。
鹿金さんにナタでドーーン。

鹿金さんも家族になれるね。
うーんごめんね狂人君の家族かぁ。
あれ鹿金さんも貧乏神のお爺さんと同じなの?
それじゃあ、カラシニコフをフルオートぉ~。
いやぁ嫁さんは欲しいけどぉ。
あれ?やっぱりきかないなぁ。

そうだ、鹿金さん。
なんだい?家族って言っても不倫とかはいやだぞ?
鹿金さんの時間を止めてあげる。

















































うーん、ダメだなぁ。
あれから一ヶ月経つけど全然弱らないなぁ。

ねぇ鹿金さん僕と家族にはなれないの?
ごめんね俺は君のお父さんの友達でしかないんだよ。
そっかあ残念だけどしょうが無いなぁ。

狂人君それでお父さんは?
殺したよ。
お母さんは?
殺したよ。
それじゃあ、お土産のケーキは狂人くんにあげよう。
わーい・・・でも完全に腐ってるよ?
しょうが無いだろう?君が僕を止めていたんだから。
うわーん。



     




ヤクザが僕の所にやってきた。
ねぇねぇ。オジさんなんでお金を盗ってくの?
やめてよぉ。
それ、ポン刀?
かっこいいなぁ。
よーしちゃんばらごっこだ。
ナタでドーン。

久しぶりに家族が増えたぞ。
でも困ったなぁ。
どんどんやってくるぞ?
貧乏神のお爺さん表の人たちを家族にしたいんだ。

そっか全員の時間を止めればいいんだ。
やったね。
構成員82人が全員家族の仲間入りだ。

ナタでドンドンドンドンドンドンドンドーーーン!!

わーーー、お兄ちゃんが一杯できたよぉ~。
でも困ったなぁ。

このままだとお父さんも二人になっちゃう。
あ、でもあっちはオヤジかぁ。
お父さんとオヤジが一人づつなら大丈夫か。
良かった良かった。

よし、ちょっとオヤジつかまえに行ってくるね。
後は貧乏神のお爺さん始末と地下室にお願いね。
家族がいっパーーーイ。


     




霊能力者が僕の家に来たよ。
ねえねえ、僕の周りに怨霊が見えるの?
お兄さんはそのお札でどうするの?
へぇ、貧乏神のお爺さんを殺すの・・。

霊能力のお兄さんにナタでドーーン。
ああ避けないでよ。
お兄さんそのオートマチックかっこいいねぇ。

ドン。
痛いなぁ。左手がちぎれちゃったよ。

ドドン。
右手もだよ。

全く。僕のカラシニコフも壊しちゃったし。もう。
貧乏神のお爺さんはお札で捕まっちゃてるし。
お兄さんところで僕の周りの怨霊は取り除けた?

全員出ていったから大丈夫だよ?
僕はそのせいで先刻までナタを振り回したりと危険だった?
ああ、お兄さん僕がとりつかれていたからこうなったと思ってるんだ。

しょうが無いなぁ。
ん?何驚いてるの?
だって僕だよ?
腕くらい生えるよ?
逃げないでよおにいさーーん。
ほらナタでポーーーん。
あはは、スピード二百五十キロくらいでたかなぁ?
あ、倒れた。
やったね!!


     




鹿金さんがまたやってきたよ。
鹿金さん僕の家族の部屋見てどうしたの?
え?一杯だなって?

そうだね、こないだ八十人位お兄ちゃんが増えたんだ。
鹿金さん引っ越そうって?
何処に行くの?

え?色々な家族ができるところなの?嬉しいや!!
そうそう、鹿金さんこれ見てよ。
どーーん。
あれ鹿金さんはお札効かないのかぁ。

ざんねーーん、しょうが無いやそれじゃ新しい家に行ってもいいよ。

     




僕が新しい家にやってきた。
うわーーーー、広ーーーイ。

新築?すごーーイ、地下室は~?
百二十坪?わかんないけどすごーーい。

それに居間に凶器のコレクションだーーー、やったね。

壁に鹿金さんが書いた絵画か~。
センス悪ーーイ、反吐がでるね、全く持って気持ちの悪い代物置かないでよ~鹿金さん。
痛いよー、鹿金さん凶器コレクション僕の体で試さないでよ。





     




地球に宇宙人が来ました。
各地で人がさらわれているようです。

そして僕もさらわれました。
銀色の手術台みたいなのの上にいるよー。
頭に光線当ててるよ。

脳の中を解析してるみたいだね。
普通の人間ならこれやられただけで発ガン性は60%の光線を当てられてるよ。

でも鹿金さんにだまされたな。
新しい家に宇宙人が来ることわかってたんだなぁ。
家族じゃないよこんなタコイカ星人。

しょうがない、ペットとしようか。
ナタでドーン、はっはっは、ガンツのXガンみたいの取り出しても効かないぞー。

あ、頭吹っ飛んだ。駄目だ、動けないや、あっはっはドンドン体に光線当てられ小さくされてく。
意識が・・・。
あれぼくどうしてたんだろう?

貧乏神のお爺さんがぶっ殺してくれたの?ありがとう。
よーしそれじゃあ、このXガンと貧乏神のお爺さんでペットを増やそう。






       

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