Neetel Inside 文芸新都
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新都社作家の後ろで爆発が起こった企画
俺は振り返った/傘ネズミ

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後ろで大きな爆発音がした。
しかしそれがどうしたのだ。
音だけで衝撃は無い。
大した事はないのだろう。
昔からそうだった。
何からあると期待して行動を起こしても、
結局そこには何もなくただ時間だけが浪費される。
それを繰り返し年を重ねる内に、
心は最初から期待という言葉を忘れるようになった。
立ち止まった心は錆び付き動かなくなったのだ。
しかしだ。しかしである。
本当にこのままでいいのだろうか。
ただ人生を、流れる川の水のようにただ流されるだけで。
能動的な選択はリスクも大きいが、かつては希望も持ち合わせていた。
もう一度。あの頃の気持ちに戻ることは出来ないだろうか。
そう考え、心をリセットさせ気持ちを高ぶらせた
俺は驚きながら振り返った。

       

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