Neetel Inside 文芸新都
表紙

もっこりクエスト4
もっこリクエスト3(堂々未完)

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第1章 旅立ち




旅立ちの巻



それはもっこりが16歳の朝のことであった。

母「おきなさい もっこり よ
  今日であなたは16歳なので旅立ちなさい
  まず王様に会いに行きなさい」

もっこり「おk」

もっこりは王の城へ向かった。

王様「やあ、もっこり よくぞ来た
   お前の親父は勇者だったのでお前も勇者なので
   魔王を倒しににいくのである
   まずはルイーダの酒場で仲間を集めなさい
   そこにある宝箱はわしからのプレゼントである」

もっこりは宝箱を開けた。
50円とひのきの棒と布の服が入っていた。

もっこり「わお」




仲間の巻





そしてもっこりはルイーダの酒場に行った。

ルイーダ「あら、あなたが勇者ね
     王様から話は聞いてるわ
     好きな仲間を連れて行きなさい」

もっこりは酒場を見回した。
酒場にはのんだくれおやじが一人いた。

もっこり「むちむちボインな女戦士とかは」
ルイーダ「いませんね」

のんだくれおやじが仲間になった。


二人はアリアハンの街を出て、北へ向かった。

モンスターがあらわれた。
スライム2匹におおガラスだ。

もっこりの攻撃!
もっこりはスライムAにひのきの棒で殴りかかった。
10のダメージ!スライムを倒した。
のんだくれおやじは吐いている。

スライムBの攻撃!
スライムBはもっこりの足にタックルした。
1のダメージ!
もっこり「やわらかなのでわりと平気」
のんだくれおやじはおおガラスにつつかれている。


まあ何だかいろいろあったけどもっこり達はモンスターを倒した。
もっこりのレベルが1上がった。
のんだくれおやじのレベルが2上がった。





魔法の玉の巻





その後もいろいろあったが、もっこり達は無事に北のレーベの村に着いた。

村人「この大陸を出たいのかね
   それなら南東のいざないの洞窟にいきなさい
   そこからワープできる」

もっこり「サンキュー」

村人「待ちなさい、だがしかし、いざないの洞窟は封印されている
   その封印を解く魔法の玉は村はずれの家のおやじが持っている」

もっこり「サンキュー」

村人「待ちなさい、だがしかし、その家には鍵がかかっているのだ
   鍵を開けるには南のナジミの塔の最上階に居るおっさんが持っている
   盗賊の鍵を使わないといけない」

もっこり「じゃあそこに行ってもらってくるよ、サンキュー」

のんだくれおやじ「待て、鍵かかってるなら呼び鈴押せばいいじゃねーか」

もっこり「そりゃそうだ」


二人は村はずれの家に行った。
そして呼び鈴を押し、出てきたおやじに魔法の玉をもらった。

もっこり「これただの爆弾じゃね?」

のんだくれおやじ「通報しました」





そして新たな大地への巻





二人はいざないの洞窟に着いた。
そして、魔法の玉をセットし、壁をぶち抜いた。

もっこり「通路埋めただけかよ、これで封印とかワロス」

途中モンスターがわんさか出てきたが、何とか切り抜けた。
酒の抜けたのんだくれおやじは意外と屈強な戦士だった。

宝箱を発見した。もっこりが開けてみると中には聖なるナイフが入っていた。
しかし、のんだくれおやじに取り上げられた。

のんだくれおやじ「これは人を傷付ける道具だ 
         こんなものに頼ってはいけない
         心のナイフを研げばいい」

意味の分らないセリフを吐いて、おやじはナイフを自分のふところにしまった。

そしてついに、ワープゾーンに着いた。
これに飛び込めば次の大陸だ!

もっこり「俺達の冒険はこれからだ!」
















     




瞬殺の巻



もっこりとのんだくれおやじは旅の扉(ワープゾーン)をくぐり
ロマリアへとついた。

おやじ「よし、王様に会いに行こう」

二人は王様のとこにいった。

ロマリア王「おお、よくぞきた、勇者よ!
   早速だが頼みがあるのだが
   ロマリアの宝の金の冠を、カンダタとかいう盗賊に奪われてしまった
   とりかえしてきてくれぬか」

もっこり「おk」

二人は城を出た。

おやじ「別にあれ取り返さなくてもストーリー進むから
    このイベントは無視しよう」

もっこり「うん、おk」

おやじ「ついでに、ノアニールとかあの辺も行かなくてもいいから
    とりあえず南のアッサラームに向かおう」

もっこり「うはwww」

そんなわけで二人は南東のアッサラームの町へ向かった。
途中に橋があり、そこを渡ってすぐあばれざる3匹に襲われた。
レベルの低い彼らは瞬殺だった。

ロマリア王「おお、もっこりよ
      死んでしまうとはふがいない
      そなたにもう一度機会を与えよう」


     


別れの巻


もっこりは棺おけを引きずりながら街の教会へと向かった。
中に入っているのはのんだくれおやじの死体だ。
ゲーム脳なので教会で生き返ります。

もっこり「蘇生はおいくらですか?」
神父「3万円です」と
もっこり「安いじゃないか、だが俺の小遣いはもっと安いからな」
神父「ご予算はおいくらですか?」
もっこり「3000円です。
     いや、メロンパンとストロベリー味のジョアを買ったから
     2800円です」
神父「お引き取りください」と


もっこりは道具袋をあさった。
いつの間にか道具袋の中にキメラの翼が入っていた。
モンスターが落としていたのだろう。

もっこりはアリアハンへと戻った。
そして、棺おけをルイーダの酒場に預け、ロマリアへと戻った。

そして今度はちゃんとレベルを上げ、カンダタも倒し、ノアニールの村も救った。
金のかんむりはロマリア王に返さず自分で装備した。
守備力が6上がった。


アッサラームに着くともっこりは真っ先にパフパフ屋へと向かった。
店からでたもっこりは泣いていた。


     

女王と盗賊の巻



イシス―――

国土の9割を灼熱の砂漠に覆われた国だ。
だが、このような土地でも人々の営みは行われている。

砂漠上に点在する水源はオアシスと呼ばれ、そこに人々は集まる。
イシスの首都は一番大きいオアシスに作られた。
国を治めるのは代々女王である。


ここは女王の間。
そこに今、一人の罪人の男がが呼び出されていた。
彼は盗賊ラスカル。イシスの国中で盗みを働いていたが先日捕まった。
彼には10年の懲役刑が科せられた。

ラスカル「俺に何の用だ!」

女王「あなたの盗みの腕はすばらしいと聞きました
   そこでひとつ頼みがあるのです」

ラスカル「頼みだと!?女王が俺のような盗賊に何を頼むというのだ!?」

女王「砂漠の北に、代々のイシス女王の墓――ピラミッドがあるのは知っているでしょう
   その中にあるはずの王家の宝、黄金のつめを探し出して欲しいのです
   無事に成功すれば、あなたの罪は帳消しにしてあげましょう」

ラスカル「本当か!」

女王「約束します。そのかわり、もしあなたが逃げるようなことがあれば
   全世界に指名手配し、必ず探し出して処刑します」


こうしてラスカルは、女王の依頼でピラミッドに向かうことになった。



一方、主人公のもっこりは、アッサラームを旅立ち、イシスへと向かっていた。
イシス王国にあるという魔法の鍵を手に入れるためである。
何で魔法の鍵がいるのかといえば、ポルトガに行って船に乗るためである。
ロマリアとポルトガの国境の地下トンネルの扉に鍵がかかっているので
それを魔法の鍵で開けなくてはならない。
門番の兵士は開けてくれない。
なんか理不尽な話であるが、これがRPGというものである。
もっこりは素直に現実を受け止めた。


     





砂漠の出会いの巻




イシス砂漠をもっこりはあてもなく歩いていた。
道に迷ったのである。

遠くに何か三角の建造物が見えた。
もっこりはそれを目指してとにかく歩いた。

モンスターが現れた!
火炎ムカデと地獄のはさみだ。

火炎ムカデは火の息を吐いた。

もっこり「あちっ」

もっこりはなんとか火炎をかわし、火炎ムカデに切りつけた。
火炎ムカデを倒した。
続けて、地獄のはさみの頭上に一撃をくらわす。
ガキィィン

もっこり「硬てぇwwww」

もっこりの攻撃はあまりダメージをあたえなかった。
地獄のはさみはスクルトの呪文を唱えた。
地獄のはさみの防御力が上がりまくった。

もっこり「これはやばい」

もっこりは逃げ出した。
しかしまわりこまれてしまった。

もっこり「やべえ」

周りをよく見ると、地獄のはさみの仲間がわらわらと集まってきていた。
地獄のはさみはスクルトを唱えた。
地獄のはさみはスクルトを唱えた。
地獄のはさみはスクルトを・・・。

もっこり「これはもうだめかもわからんね」

その時であった!
閃光が風を切り裂き、地獄のはさみを襲った。

ラスカル「何をぼけっとしている!今のうちに殺れ!」

それはラスカルの放ったギラの呪文であった。
二人は協力して、モンスターたちを倒した。

もっこり「ありがとう、助かったぜ
     強いなお前」

ラスカル「おまえこそ・・・このイシス砂漠で
     ひのきの棒なんて装備してるやつは始めて見たぜ」

もっこり「アッサラームで装備を整えようと思ったんだけど
     どうせイシス着いたらもっといいもの売ってるから
     我慢しようと思ったんだ」

ラスカル「イシスはもっと南だぜ
     お前が目指してるのはピラミッドだが」

もっこり「うは!マジで?
     南のほう行ったけど、オアシスしか無かったお」

ラスカル「馬鹿だなあ、オアシスに入ったら街があるんだよ」

もっこり「そんなの気付くかよ!」

ラスカル「気付けよ!」



こうして何かよくわからんうちにラスカルが仲間になった。
のちの聖戦士の一人である。

     

第3章 出港




王墓の冒険の巻




もっこりとラスカルはピラミッドに向かった。

ラスカル「いいか、ピラミッドは罠だらけだ
     過去に沢山の盗賊が王家の宝を盗みに入ったが
     生きて出られた奴はほとんどいないって話だぜ」

ラスカルは後ろのもっこりを振り返った。
その方向には誰もいない。

ラスカル「ちょwww」

もっこりは落とし穴に落ちていた。




もっこり「通路の真ん中にいきなり落とし穴があるのは反則じゃね?」
ラスカル「だから、そういう罠なんだって!」

地下から上がってきた二人は再び通路を進み始めた。

ラスカル「壁沿いに歩けば大丈夫みたいだな」

通路を進んでいくと、宝箱がたくさんあった。

ラスカル「どう見ても罠だな、常識的に考えて」

もっこりは宝箱を開けた。

ラスカル「だから開けんなってwwww」

宝箱は人食い箱だった!




もっこり「人食い箱、超強いんだけど」
ラスカル「だから開けんなって言っただろうが!!」

二人は何とか人食い箱を倒し、先へ進んだ。
2階は迷路になっていた。

もっこり「っていうか、普通開けるだろ、宝箱は」
ラスカル「まだ言ってんのかてめーは!
     心配すんな、宝か罠かは、俺の盗賊の能力で大体わかる」
もっこり「うはw超便利
     そういやお前呪文も使えるよな」
ラスカル「ああ、盗賊に転職する前に僧侶とかもやってたからな」
もっこり「わお!」

     



呪いの罠の巻





その後もいろいろあったが、二人は何とか魔法の鍵を手に入れた。

もっこり「よし帰ろうぜ」
ラスカル「待て待て、まだ俺の用事が済んじゃいない」
もっこり「黄金のつめとか無くね?宝箱とか全部開けたじゃん」
ラスカル「ああ、お前のおかげで、
     戦わなくていい人食い箱全部相手にしたな
     貴重な経験できたわ」


二人はピラミッドの頂上まで登った。

ラスカル「ここでもないな、俺の盗賊の鼻は確かだ」
もっこり「上でないなら・・・」
ラスカル「そうか!地下か!その発想は無かったわ!」

二人はピラミッドの地下をしらみつぶしに調べた。
もっこり「おい!あったぞ!隠し階段!」

なんともっこりは隠し階段を見つけた。

ラスカル「降りてみよう・・・」

地下通路の奥には小部屋があった。
そこには棺が一つ安置されていた。

ラスカルは棺を開けた。

二人「キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!!!」

黄金のつめを手に入れた!まさにその時であった。
どこからともなく不気味な声が聞こえてきた。

「 黄 金 の つ め を 奪 う 者 に 災 い あ れ 」

突然どこからともなくモンスターが集まってきた!

もっこり「ちょww何だこれ」
ラスカル「王家の呪いだ!畜生!」

二人は襲い来るモンスター達をなぎ払い出口へと急いだ。
大王ガマを切り倒し、あやしい影を踏み潰す。

もっこり「だめだ!数が多い!呪文 なにか たのむ」
ラスカル「さっきからやってるが、ここではかき消されてしまう!クソッ」

マミーは仲間を呼んだ。腐った死体が現れた。
もっこりは薬草を使った。もっこりの傷が回復した。

もっこり「おいもう薬草ねーし!エンカウント多いってレベルじゃねーぞ!」
ラスカル「畜生!話がうますぎると思ってたんだ!
     女王のやろう!!はめやがったな!!」

ラスカルの叫びは襲い来るモンスターの咆哮の中へ消えていった・・・。




イシス城―――


女官「女王、あの盗賊は任務を果たすことができましょうか?」
女王「無事成功すれば良し
   でなければ・・・また違う者にその任を与えるだけ
   罪人が一人死ぬだけであろう。何も問題は無いわ」
女官「さようでございますね。余計なことを申しました」
女王「さて、あやつはどうなるであろう・・・
   王墓の死霊の一人となるか・・・それとも英雄となるか・・・」


女王の視線の先には、遠く、ピラミッドがおぼろげにその姿を夕闇に隠そうとしていた。
それはまさに墓標のようであった。

     





絶対絶命の巻





・・・どれくらいの時間が経ったのだろう・・・。
もっこりとラスカルはまだ戦っていた。
地上への階段はあと数10メートル。だがその距離が果てしなく遠い。

モンスターはひっきりなしに現れて行く手をふさいだ。
もう倒した数など覚えていない。

ラスカル「経験値稼ぎにはちょうどいいじゃねーか、なあもっこり」

マミーを一閃で切り伏せ、返す刃で大王がまを両断する。
もっこりと背中がぶつかった。
思えば今まで背を預けることのできる仲間など居なかった。
ラスカルが信じてきたのは、ただ自分だけであった。

もっこり「おれこの戦いが終わったら結婚するんだ」

ラスカル「誰とだよ!縁起でもない冗談はやめろ!」

もっこり「大丈夫、死んでも金が半分になるだけだからww」

ラスカル「お前・・・一度死んだな?ならもう後が無いじゃないか」

もっこり「え?どういうこと?」

会話の途中でもモンスターは容赦なく襲い掛かる。
もっこりも容赦なく打ち込む!
しかし、その時、ひのきの棒は折れてしまった。

ラスカル「お前知らないのか!?いくらこの世界の人間がゲーム脳っつったって
     教会で生き返れるのは1回きりなんだぞ!」

もっこり「えええええええ」



二人は壁際に追い詰められた。
もうもっこりには武器も薬草も無い。

もっこり「いやだwwww死にたくないwww」

ラスカル「あきらめろ・・・バッドエンドで打ち切りだ・・・
     元々こんな糞小説・・小説と呼べるのかも疑問だが、とにかく
     こんなもん連載したのが間違いだったって事さ
     他の文藝作家に失礼なことこの上ない」

もっこり「そこまで言わなくてもww」




二人が完全にあきらめた時!まさにそのときであった!
地上への階段の向こうからそいつはあらわれた!











             ___
            ./    \   
            | ^   ^  |    ,..、 
           |.>ノ(、_, )ヽ、..|′ _,,r,'-ュヽ
 ビ リ        ! ! -=ニ=- ノ! ,イ彡く,-‐' ゙i, 待たせたな
  __,,, :-―,ァ''" \`ニニ´/゙ア´ ̄`ゝニ'ィ,〉
,:f^三ヲ,r一''^ニ´、、__ l ! ィ彡,ャァ'" ,,..,,、  /lトィヘ 
ノ ニ、゙リ  ,..,,   ``''ヽ,,,  ''"´   ゙''ヾミ,r/:.l:.:し′
,ィテ'J´,,..::;;゙i,     ,;,, ;;; ,,;;       ,frア:.l:.:ヾ 
リ:.:.:.{'"  ,ィト.     ';;;;;;;;;;;'      ,!;V:.:.ノ:.:.:.:
:.:l:.:.:.ヾ='":.:.:l      ':;;;;;:'      ,;;/;;:.:/:ノ:.j:.:.:.
:.:l:.ミ:.:.∨:.:.:.:ヽ、    人__,,,;;;;;ノ/N/:/:.ィ:.:.:.
:.:ト:.トミ:.:ヽ:.:.:.:.:ト-―テ" ⌒ `ヾj ::;;;;}/:.:.:.:/:/ ヽ:.:
:.:ト、:.:.:.:.:ヽ:.:.:.l   ' -:十:‐' ゙l,  〃:.:.:/:.リ  ゙i:.:
:.:l:.:ヽ:.:.:.:.:ヽ:.:.l   t,,__,災_,ノl  f:.リ:.:./:.j ,イ ヾ


の ん だ く れ お や じ だ !






     




伝説の巻




階段の上から、通路にあふれかえるモンスター達をなぎ倒し、そいつは来た!

もっこり「のんだくれおやじ!!」
おやじ「さあ。こっちだ!」

もっこりとラスカルは、おやじの後を追って地上に出た。
外はもうすっかり夜になっていた。

ラスカルはキメラの翼を放り投げた。
ラスカル「イシスへ飛ぶぞ!みんなつかまれ!」



こうして二人は絶体絶命の窮地を逃れたのであった。





イシス城――女王の間

女王「これは・・・まさに王家の古文書に記されし黄金のつめ・・・」
ラスカル「約束どおり取って来たぜ、これで俺は自由ってわけだ
     それじゃああばよ!」

ラスカルたち3人は女王の間を出ようとした。その時。

女王「待ちなさい!」
女王の声に、門番の兵士がラスカルたちの前にヤリを振り下ろし、通せんぼした。

ラスカル「どういうつもりだ!女王!約束を・・・」
女王「約束は守ります。そんなことより・・・
   そこの旅のお方、あなた方はまさかアリアハンから来たのですか?」

もっこり「うn」

女王「おお・・やはり・・予言書の通りじゃ・・
   『アリアハンから来た勇者が黄金のつめをもたらす
    その勇者はやがて闇を振り払い世界に光を取り戻す』・・・と・・」

ラスカル「なんだと!じゃあ俺みたいな盗賊に何でとりにいかせたんだ!」

女王「まあそれは、勇者の仲間に盗賊が居たとか予言書に書いてたとか
   そういう感じなのです
   そんなことより、アレをもってまいれ!」
女官「はい、ただいま」

しばらくして、女官が何かを持って女王の間に戻ってきた。

女王「これを・・」
もっこり「これは!」

女王「それは、王家に伝わる宝の一つ、星降る腕輪です
   あと、これも・・・祈りの指輪です
   これからの冒険に役立つと思います・・・どうか、魔王を倒してください
   そして、世界を平和に!」

もっこり「ところで、激しく今さらチックだけど、魔王は一体どこにいるんだ?」

女王「このイシスのはるか南、ネクロゴンド大山脈
   その中心部の火口湖の中に魔王の居城があるのです
   しかし、人の足では辿り着くことは不可能と言われています」

もっこり「わお・・、じゃあお手上げじゃん・・」

女王「勇者よ、世界をかけめぐり、6つのオーブを集めるのです!
   そして不死鳥ラーミアを蘇らせるのです!」

のんだくれおやじ「伝説の不死鳥ラーミアか・・悪くない
         天空(そら)を制したものが魔王を制す・・・か・・」

ラスカル「そんな格言あんのか?」



     



ポルトガの巻




女王「オーブを集めるには、世界中を回らねばなりません
   そのためには船が必要です」

もっこり「そうだなあ、どうしよう・・」

女王「イシスには船はありません
   ポルトガに行きなさい、この書状を持っていけば
   ポルトガ王は協力してくれるでしょう」

もっこりは女王の手紙を手に入れた。

もっこり「サンキュー、女王」
女王「勇者よ・・・どうか世界を・・・」


3人は城を出た。
夜空には幾億の星が輝いている。

のんだくれおやじ「まるで宝石箱をうっかりひっくりかえしたメイドの涙のような輝きだな」
ラスカル「おっさん、一言多いタイプだよな・・助けてもらっといてアレだけどさ・・・
     しかし、まさかもっこりが勇者だったなんてな」

もっこり「いや、別に隠してたとかじゃなくてさ・・なんというか
     実感が無かったんだよな・・・
     そうか・・勇者は魔王を倒さなきゃいけないんだよな・・・
     ・・・・無理じゃね?」
ラスカル「ちょwwおまww」

もっこり「ところでラスカル、お前はこれからどうするんだ?」
ラスカル「俺か、そうだな、俺もお前達の旅に付き合うぜ
     どうせもうこの国には居られないしな」

こうして盗賊ラスカルが仲間になった。
3人は翌日イシスの城下町で装備を整え、ポルトガへと向かった。


もっこり「ポルトガに着いたぞ」
おやじ「早速王様に会いに行こう」

3人はポルトガ城に向かった。

ポルトガ王「なに?船が欲しいとな」
もっこり「うん、イシスの女王が、ポルトが王なら協力してくれるって」
ポルトガ王「ふむ、一つ条件がある。遥か東の国では『黒こしょう』というものがあるそうじゃ
      それを持ってくればそなたを勇者と認め、船をやろう」
ラスカル「なんだよ、めんどくせえな」
おやじ「黒こしょうならわたしが持っている」
もっこり「!?」
ラスカル「!?」
ポルトガ王「!?」

おやじはポッケから黒こしょうを出した。

ポルトガ王「おおまさにこれは!
      よかろう、そなたらに船を与えよう」

もっこり「うっひょう!」


3人は城を出て港へ向かった。
港には大きな船が停泊していた。

もっこり「うっひょう!」
ラスカル「すごい・・だがこんな大きい船、俺たちだけでは動かせないぞ」

???「勇者とはお前らかい?」

突然海賊風の男があらわれた。

???「おっと、俺は怪しいもんじゃねえ。
    俺の名はロングエッジ、この太陽の船の船長さ」

船長は3人を船に案内した。

ロングエッジ「太陽の船に、俺は今きみを乗せて
       でっかい空の果てまで漕いで行くのさ」


     



出港の巻



もっこり「それじゃーいっちょオーブを探しにいってみっかー」
ラスカル「しかし、いったいどこにあるんだろうな」

もっこり「船長はオーブって知ってる?」
ロングエッジ「そんなもん聞いた事ねえな」
おやじ「いろいろ世界中をまわってわたしたちで探すしかないようだな」

ロングエッジ「よーしそれじゃあ出港だ!!
       よーそろー進路は東へ!よーそろーお前が舵を取れ!」


こうしてもっこりたちの新たな旅立ちが始まった。

遥かなる大海原は広く、360度広がる水平線は彼らの前に無限の道を示していた。
いくつもの朝と夜を経て船旅は続いた。
途中、嵐にあったり、モンスターに襲われたり
いろいろあったが、なんとか乗り切った。

そして、出港から2週間ほど経った。
マストの上で見張りをしていた水夫が叫んだ。
「島だ!」

ロングエッジ「ランシールの国に着いたようだな
       そういえば、あそこには神殿がある
       お前らの捜し求めるオーブってのがあるかもしれねえな
       俺達は残って船の整備したり、水や食料を補給しなきゃいけねえから
       お前ら3人で行ってこい」

こうして3人はランシールに向かった。

ラスカル「たいしたことねえ町だな」
おやじ「神殿に行ってみよう」

町の裏手には大きな神殿があった。
だが、扉は全て鍵がかかっていて入れない。

もっこり「ちくしょー、呼び鈴もねーぞ!」

3人は町へ戻って情報を集めることにした。
どうやら、神殿に入るには、最後の鍵と呼ばれる鍵が必要らしい。

町の道具屋には消え去り草が売っていた。
自分のすがたを消せるアイテムだ。
のんだくれおやじはそれを買い占めていた。
きっと女湯でものぞくつもりなのだろう・・・もっこりは冷ややかな視線をおやじに送った。



     


第4章 ながされてジパング



邪馬台国って九州じゃね?の巻


もっこりたちはまた船でいろいろ旅をしてたらなにやら島国に着いた。
ロングエッジ「ジパングの国だな、ほら、行ってこい」

3人はジパングの村に着いた。

もっこり「うわっ、なんだこりゃ、田舎ってレベルじゃねーぞ
     ん、武器屋・道具屋はおろか宿屋すらねーじゃねえか
     これはひどい」
ラスカル「ちょっとお前、自分がアリアハンの都会出身だからって
     んなくだらねえ事言うなよ、それより見てみろ
     ちょっと村人の様子がおかしくねえか?
     ん、おいどうした、ガキ、何で泣いてんだ?」
     
     
*「えーん! ぼくの大好きな
  やよい姉ちゃんが いけにえに
  されちゃったよお!」

おやじ「うむ、これは何かイベントの予感がするな。詳しく話を聞いてみよう」


どうやら、この国にはヤマタノオロチという龍神がいて、
その神の怒りを静めるために、やよいという娘がいけにえに選ばれたらしい。

もっこり「大変だ、助けないと!」
ラスカル「俺は反対だな、いけにえってのはこの国の文化だろ
     関係ない連中が口出しする問題じゃねえんじゃねえか?
     もし、オロチが怒って取り返しのつかないことになったら・・」

おやじ「ばかやろう!」

デュクシ! つうこんの一撃、おやじはラスカルに75のダメージを与えた。

ラスカル「痛てえ!ちょwwおやじ本気かよ!」

おやじ「困っている人を見殺しにするというのか!
    そんなものは勇者ではない!心にダムはあるのか!?」

ラスカル「ねえよそんなもん・・」

おやじ「ところで少年よ、オーブというものを知っているか?」

*「よくわかんないけど、この国の女王ヒミコさまが宝の玉を持ってるよ」

おやじ「とりあえず女王ヒミコにも会っておこうか」


3人はヒミコの神殿に向かった
いくつもの鳥居を抜けた先にヒミコの屋敷があった。


ヒミコ「なんじゃお前らは!
    わらわは外人は好まぬ、そうそうに立ち去れ」





おやじ「完全に門前払いだったな
    この国は何かおかしい、わたしの予感がそう告げている」

もっこり「ところでさ、毎回疑問だったんだけど
     なんで外国でも言葉通じるんだろうな?」
ラスカル「お前、そんなん言ってたら漫画とかゲームとか(ry」


       

表紙

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