事切れたように、ホッシーナの動きは止まった。受け入れがたい現実に、思考が停止してしまったのだ。
「グギャ、ギャギャギャギャギャ」
ゴブリンは己の性欲を満たすためだけに、腰を打ちつけた。乱暴に扱われるホッシーナのそこから、明らかに破瓜とは違う血が流れ出ていた。
他を弄ぶ余裕が出てきたのだろう、ゴブリンはホッシーナの豊満な乳房を力いっぱい鷲掴みにした。伸び過ぎた爪が食い込み、じわりと血がにじみ始めた。
(もう、やだ……誰か、助けて……)
抵抗することで逆鱗に触れ、殺してもらおうとした。だが散々痛みつけられた身体はもう動かない。ただただ蹂躙を受け入れるしかなかった。
「ギャ、ギャ! ギャ! ギャギャ!」
大きく声を上げ、ゴブリンは動きを止めた。
ドクンドクンと、体内でゴブリンのそれを脈打っている。ホッシーナはそれが意味するところを知っている。
(出された……こんな、こんなモンスターに……)
人間ではなくなってしまった。こんなモンスターと同格になってしまった。ホッシーナは処女を散らされたことよりも、行為そのものに悲しみを抱いた。
ゴブリンは血や体液で汚れたそれを引き抜いて、転がっていた棍棒を拾った。
そして、ホッシーナの頭を狙うように振り上げた。
(あっ、やっと死)
グチャンッ!
棍棒はホッシーナの顔を粉砕した。
【ゲームオーバー】