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* 初心者の塔 *
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* 何もない大広間(2回目) *
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『気分はどうですか?』
「……最低」
首輪が言っていたとおり、気づけば入り口に戻っていた。
布の服は元に戻り、おそるおそる身体(下半身)を確認すると、たしかに戻っていた。
しかし記憶はしっかりと残っている。戦士の魂である武器を慰みのために使ってしまうなんて!
『元気だして行きましょうよ。どうせ遅かれ早かれ散るもんなんですから』
「下衆すぎるだろ、その発言は……」
気分が盛り上がらないまま、立川はるかは進むことにした。
カチッ
足元にあったものは、1回目に首輪が言っていた『うっかり踏めば、もれなく爆死する即死型トラップ』。
すっかり忘れていた。
「あっ」
『ああっ』
ボンッ!
【ゲームオーバー】