「……っ」
「ん? なあに聞こえない」
「陽くん、だもん……」
「なっ……!?」
キッと目を開き、手を伸ばしてバニーの顔に向ける。
バニーは動けない。まさかここで反逆されるだなんて思っていなかったからだ。
「私は、陽くんだけが、大好きなんだっ!」
――ボンッ!
バニーの首から上が吹き飛んだ。ドバドバと血が噴き出し、バタリと後ろに仰け反って倒れていった。
血が付着しないように念動力で身体を押しのける。ずるりとペニスが抜けた途端、その感覚が襲った。
「ウソ……!?」
おそらく絶命と同時に達したのだろう。大量の精液が膣から溢れ出た。
それが、伊藤月子をどん底に突き落とす。
結局のところ、魔法を使用され、薬を盛られたとはいえ、身体を許したことは間違いない事実。身体は当然のこと、心も汚されてしまった。そんな後悔と罪悪感、神道陽太への謝罪の気持ちでいっぱいになってしまう。
しかし、立ち止まるわけにはいかない。
できる限り精液を拭い、伊藤月子は部屋を後にした。