(―――――――――!!!!!!!)
肛門から侵入した触手は、直腸などの器官を強引に突破し、排泄物を押し退け、あっという間に触手でいっぱいの胃へ到着した。
(いだ! アアッあ!! ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛っ!!!)
「ううう、ちょっと“声”大きすぎるよ。ここからなんだから。握手はさ」
すでに限界近く詰められている腹部は、まるで身篭っているほどに膨らんでいた。
その中を、身体中の臓器をぐちゃぐちゃにするかのように触手同士が絡まっていく。
(ガ、ゴガッ、アガガガガガガガ――――――あっ)
伊藤月子は、身体の中で何かが割れ、爆発したような感覚を覚えた。
胃が触手の圧迫に耐え切れなくなり破裂したのだ。
「あはは、握手握手……ん?」
神道陽太が気づいたときには、伊藤月子は事切れていた。
「“命令”の効果が切れた……? いや、違う……
さすがにやり過ぎたか。許容オーバーと言ったところかな」
ぶちんっ
ミシッ
ブシュウッ
ばきんっ
ベキベキベキベキボキボキ、グシャッ
体内を暴れ、何本も体内から外へ突き出たのち、身体を包んでいた触手をタオルを絞るようにひねって伊藤月子を粉砕した。
「楽しかったけど、思っていたよりも力加減が難しいなぁ。触手はもうやめておこう。
さて、次はどうしよっかな」
【ゲームオーバー】