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文藝・ニノベ版 作者インタビュー
顎男先生へのインタビュー

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顎男先生へのインタビュー

後藤健二:さっそくインタビュー始めさせて頂きますね! 改めまして、宜しくお願いします。

顎男:宜しくお願いします!

後藤健二:そもそもインタビューにあたってこんな突っ込みが来ていました。★顎への質問とかいつでも米返で答えてくれるしなぁ

顎男:www 確かにコメントとかブログで結構質問はいただいたり返したりしてるんで、普段おれの話を読んでくれる人からするといつでもインタビュー状態かもしんないですw

後藤健二:ですよね~ 作品見てみても、米返が面白いw というわけで、コメントしがいがある作者さんという印象。で、定番の質問なのですけど、自己紹介をお願いできますか?

顎男:はい。ニートノベルで「あの世横丁ぎゃんぶる稀譚」を連載している顎男です。ほかには「賭博異聞録シマウマ」シリーズとか「リボルヴァエフェクト」「カフカの風、ドラゴンの夏」なんかも書いてました。

後藤健二:現在、一番力を入れてらっしゃるのが「あの世横丁」ですよね。簡潔も近そうですか?

顎男:そうですね、あの世はもう原稿はほとんど上がっているんで、あとは細かい推敲とかしてちょこちょこうpって完結ってかんじです。

後藤健二:これは確か、ガガガに応募して落選しちゃったという話ですが……その投稿版に比べてもかなりボリュームアップしてるみたいですね。内容的には満足されてますか?

顎男:んー自分的には振り返ってみると結構アラが目立つなあとは思うんですが、投稿版は急ピッチで仕上げてさらにガタガタしてたんで、前よりはよくなったかなとは思ってます。

後藤健二:なるほどー。実は、まだ全部読んでないのです>< まだピカチュウゲットしたあたりw ひのえんまは凄く萌えます。

顎男:ピカチュウwww あーでもそのあたりでもう分量が文庫一冊ぐらいあるんで、ありがとうございます。うれしいです。ひのえんまちゃんはぼくのかんがえたさいきょうのひろいん!

後藤健二:やっぱりそうdすか! いやーもうほんとかわいい。へたれなところも含めてかわいい。

顎男:いざってときにビビっちゃう女の子ってたまんないっすよね。

後藤健二:ですねー サルのチンピラ達に輪姦されそうになっててどきどきしました

顎男:いましたねーサル。確かあのへんから投稿版とは別ルートに進んでいったような気がします。懐かしい。

後藤健二:そうなのですか。もう完全に別物になってるんじゃ? ボリューム絞って、再度どこかへ投稿とかは考えてないのですか?

顎男:ボリュームを絞るってなるとまた書き直しになっちゃうんで体力的にきついかな……w あの世横丁を舞台にして、主役とヒロインを変更したライト版あの世横丁を投稿用にまた作ろうかなと思ったこともあるんですが、今はまだネタがないのでなんともいえないですね。

後藤健二:ふむ~なるほど。商業への挑戦については色々とお伺いしたいこともありますが読者からの質問もいっぱいありますので、そちらを先に進めたいと思います。まずこちら。★ニノベ・文藝で意識している作家、例えばこいつはライバルだとか、この人には勝てない的な人はいますか? 和田駄々先生にはコメ数で結構リードされて、ニノベの看板をとられた感がありますが……!

顎男:んー基本的に小説は勝ち負けではないと思うので、勝てないとか買ってるとかは誰にも思わないですね。ライバルっていうのは小説を書くというスタンスを取ってるひとみんなそうだと思ってますし、コメントも特に気にしたりはしてないです。

後藤健二:なるほど。大人な回答だw でも新都社作家で一番プロに近いのって自分だぞー!って少しぐらい思ってるんじゃないでしょうか?w

顎男:あーやっぱりそういう風に思ってるって思われてんのかなw プロ、というのが面白い話を書くことだけが条件なら俺も男の子ですからいっちょ天下取るぜって思わなくもないですが、商業的に売れる話を自分が書けるかというと別問題だと思うんで、うーん、微妙なところですw

後藤健二:おおー。そういう風に自分を語ってくれる顎男先生は素敵だと思います! こんな質問きてますが、全然ぼっちでもコミュ症でもないと思う!★今はぼっちアピールとかコミュ症アピールとかしてるけどプロになったら急に性格が丸くなって社交的になるんでしょ? 騙されないよ俺は

顎男:むしろプロになれるって思ってくれてるのが嬉しいぜ……

後藤健二:ですね。私もこんな質問されたらニヤニヤしちゃいますよw

顎男:現実だとバイト仲間との会話に困るただの書店員なのです……うう……

後藤健二:あー バイトは書店でされてるんですよね。そういえばツイッターでも呟いてましたが、就職活動は順調ですか?

顎男:やって…ません… ゥヮァ‐ッ

後藤健二:なるほどww つまり商業作家になる事への挑戦、これが就職活動のようなものだと!w

顎男:ひぃーっ! なれてもなれなくても地獄のロードだぜ…!

後藤健二:茨の道ですなぁ~~ でも、顎男先生ならプロにはなれると思う。その後それ一本で食べていくのはすごーくしんどそうだけど…

顎男:只野空気ってやつは「二、三冊出してフェードアウトしそう」とかものすげー失礼なこと言ってきますね。野郎…!

後藤健二:そういう作家さんがそれだけ多いですものね。厳しい世界だ…。ちなみにさっきのコミュ症がどうのって質問、なんか只野空気さんっぽいですねw

顎男:あーw でも空気じゃないんじゃないかな。空気だったらじかに言ってくるんでw

後藤健二:なるほどw ツイッターでもしょっちゅうからんでますが…★空気先生は大好きですか? それとも好きですか?

顎男:だいっきらいです!!!!!

後藤健二:www ★なんで空気のラジオに出てあげないんですか!

顎男:最近までスカイプが壊れていたのです。24時間ラジオに関しましては密協定が交わされたのでたぶん参加します。

後藤健二:おおー 楽しみにしております! ちなみに私も出ることになりましたよ。ねとらじって初めてなので緊張しますね。

顎男:とりあえず話題がなくなったら空気のせいにするだけの簡単なお仕事ですw

後藤健二:只野空気先生主催の24時間ラジオは明日になります。みんな聴いてねー! さて、次の質問。★いま顎の長さはどれくらいですか? サバ読みなしで教えて下さい。

顎男:人差し指の第二関節までですね。友達いわく長さはともかくシャクレてるらしいです。なきたい。

後藤健二:普通じゃないですか! ほんとはカイジくらいあるんじゃないですか? シャクレてるのか……w

顎男:顎じゃなくて強さがカイジだったらよかった…

後藤健二:ところでなぜ顎男というペンネームにされたのでしょうか? カイジ好きだからですか?

顎男:それもありますねw あとなんとなく「~お」っていう響きがかわいいんじゃないかと勘違いしまして。

後藤健二:なるほどw 少なくとも覚えやすいし、良いペンネームだと思います!

顎男:地味だと埋もれちゃいそうなんで、目立ちたかったてのもあります。

後藤健二:自己顕示欲が強いとツイッターで呟いてましたよね。

顎男:強いっすね~反応もらえないとすぐへこむんでw

後藤健二:作家って多かれ少なかれ自分を見せていくって事になるから、自己顕示欲が強いのは良いことだと思います。

顎男:そうですね、やっぱそのへんから伝えたいことの強度みたいなのも上がると思います。

後藤健二:新都社では抜群にコメントもらえてる顎男先生さすがです。作家としての質問も多く来ています。★文章を書く上で気をつけているところ、一番見せたい部分はどういうところですか?

顎男:普段かなりテンション任せでやってるんでうまく言葉にできない…

後藤健二:憑依して書いていくって仰ってましたよね。これまたツイッターソースですがw (ちなみに、作者インタビューにあたって、ここ二カ月の顎男先生の呟きを全部チェックしたりもしました。ネットストーカーですみません)

顎男:うひゃー! はずかしい…いろいろ呟いてるから…エロゲほしいとか…

後藤健二:エロゲ出身ライターや小説家もいるし、侮れないとは思いますが…w ★好きな小説ベスト3を挙げてください! 買います!

顎男:これすげー考えたんですけど、とりあえず入手しやすそうなやつで。秋山瑞人「イリヤの空、UFOの夏」うえお久光「悪魔のミカタ」阿佐田哲也「麻雀放浪記」ですかね

後藤健二:イリヤに関しては度々ツイッターでも言及してますよね。おはずかしながら未読なので、是非読んでみます!

顎男:イリヤはちょっと思い出補正もあるかもしんないですが、やっぱ傑作だと思いますね。いまだとちょい古めかしいですが

後藤健二:★顎先生の文章が大好きです!誰か参考にしている作家はいますか!? …こういう質問もきていますが、影響されました? イリヤに。

顎男:ちょっと前までは秋山瑞人先生の文体を真似しようと思ってたんですが、やっぱりベースは阿佐田哲也先生とうえお久光先生の文体に我流で色々混ぜてる感じです。

後藤健二:詠んだその後、その時の本に影響されてしまう…とも呟いてましたね、そういえばw 短編だとあらが出ないでしょうけど、長編だとマイナスに映るかもしれませんねー。短編と言えば、横丁の番外編で、「8bitの砂漠」がよかったです。主人公の異常性が語られるところですが、いずるの母親が風俗嬢で、いずる自身がそれに対しての世間の見方とずれているあたりとか、見せ方が上手いなと感じました。雰囲気も好きです。

顎男:あの話は結構評判がよくて嬉しいですw あの世の根幹のテーマに根ざしてる話なんで、好きになってもらえるのはありがたいです。

後藤健二:顎男先生の書く主人公は異常性を備えている事が多いようですが、これはギャンブルというものを書くにあたって、何か主人公はこうあるべきといったような哲学というものがあるのでしょうか?

顎男:ギャンブルものに限らず、なんていうか自分の信念とか思想があるがゆえに苦しむ、みたいな人物を書くのがたぶん好きなんだと思います。あまり「俺TUEEEE!!」が好きじゃないってのもありますね。逆転劇が好きなので。

後藤健二:なるほど~。ちなみにこういう質問が来ていますが ★いつになったら命を賭けた真剣勝負すんの?しないの?

顎男:あの世の話かな? 死んでるので命はもう賭けらんないですが、最終決戦は始まりましたので、楽しんで欲しいなと思います。

後藤健二:命というか魂をチップに換えての勝負。あれは面白いですよね~。読者からの質問はここまでです。思ったより少なかったかもしれない…w

顎男:くっ…コメント返信しすぎたか…!

後藤健二:じゃあ私からの質問で水増ししようw ツイッターで呟いてましたが、顎男先生はどMなんですか?

顎男:好戦的なドM説が有力ですw

後藤健二:ギャンブラーってMな人が多いそうですよ ロマンチストというか、自分が負けてもそれで勃起しちゃうような

顎男:負けるのが楽しいってのはありましたね、実際

後藤健二:Sだと現実主義で、自分が負けるとイライラしてスロット台バンバン叩きだすらしいw

顎男:そうそうw Sは耐えられないんですよね

後藤健二:いずるなんかもMですよね。破滅願望強いみたい。ゴミくずのようになる描写とか、ひのえんまに突っ込まれる描写が多いこと。でも一方でひのえんまを内心からかってたり、好戦的…w まんま顎男先生?

顎男:www 確かにいずるはそういうとこありますねw あんまり自己投影してるつもりはないですが、似たような信念を持ったやつが主役になることは多いです。

後藤健二:いずるは極端な誘い受けMというか、実際近くにいたら怖いタイプだと思いますよ~。やっぱり顎男先生もギャンブル強いんですか?

顎男:俺は弱いですよw 麻雀ぐらいしかやりませんし。パチスロッターとかからするとヒヨッコもいいとこだと思います。

後藤健二:一般論ですが、ギャンブラーはMだけど、余り自分を大きくは見せない。むしろ小さく言って油断を誘うそうです! みんな、気をつけましょう。

顎男:お、おれはギャンブラーじゃないよ! ほんとだよ!

後藤健二:www そういうことにしておきましょう。では、忘れない内にお聞きしておきたいのですが、次の作者インタビューに誰を紹介して頂けるのでしょうか?

顎男:やっぱ話聴いてみたいのは和田駄々先生ですね。

後藤健二:おおー 私も変態なので、ぜひインタビューしたいところです。

顎男:www すっかり変態筆頭みたいな扱いに…w

後藤健二:でも受けてくれるのかな…? コンタクトあるんでしょうか?

顎男:ツイッターはやってらっしゃるみたいなんですが、どうなんだろう? 実はおれは関わりがないですw はっ!いいとも形式だから友達じゃないとだめなのか! ぼっちにはつらいシステムだぜ…

後藤健二:どうコンタクトすればいいんだー>< とりあえず、これを見て頂いていたら、ぜひメールを頂ければ…和田先生!

顎男:えっと、じゃあ、駄目だったらアルマイトでw

後藤健二:そうですね、できればお友達紹介で! ぼっちじゃないと思いますw 了解です。アルマイト先生ということで。

顎男:内定取ったら養ってねって伝えておいてください!

後藤健二:和田先生は単発でも受けてほしいなーと! アルマイト先生も就職活動中でしたっけ?w

顎男:いまES書いてるみたいですね。絶賛シューカツなうのようです

後藤健二:この大変な不況時にご苦労様です。お忙しい中でも受けて下さればいいのですが。では、今日はありがとうございました! 楽しかったです!




この後、ちょっと話を切って、オフレコで雑談。
取り留めのない話をしていました。
主に私がw
その流れで、投稿歴について話が及びます。
そういえば商業への挑戦についてちゃんとインタビューしていなかった!




後藤健二:これまで、投稿歴ってどんな感じなんですか?

顎男:電撃が一回、ガガガが一回で二回です。

後藤健二:私、まだ今年の4月の電撃に一回送っただけです…w なんか最終選考にも残ったとか!?

顎男:ガガガの最終です。俺と残った十作品のうちもう半分の方はデビューされましたw

後藤健二:おおー そうなんですか。だからこそ「新都社でもっともプロに近い男」のような扱いを受けてるんじゃないですかねー




顎男先生はいずれ本当にプロになっちゃいそうですね!

そしたら、「大人な事情」でいつの間にか「あの世横丁」とかも読めなくなっちゃうかもしれません><
顎男先生の作品、読むなら今の内じゃないかなと!

私も大急ぎで完結前に先を読んじゃおうと思ってます。

今後の商業への挑戦、目が離せない作家さんですね!




       

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