Neetel Inside ニートノベル
表紙

誰の声も無の向こう
ここはどこなの

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 どこかにすべてを幸せにする宝玉があるらしい。
 俺はそれを探して旅をしていた。
 とても長い旅だった。
 素敵でいいことばかりだったが、大変なこともあったかもしれない。
 もう忘れてしまったけれど。
 いずれにせよ、人間はしあわせになることを義務づけられている。
 だから俺だってそうなのだ。
 いつもいつも幸福と平穏に包まれて、なにも考えずに今日をしのぐ。
 それが大切なんだと思ったし、事実実際そうなのだ。
 悲しみが俺のすべてを押し流すけれど。
 それもいっそ悪くない。
 そんな気がする。
 俺はいつでもいつもここにいて。
 そしてすべてを考えている。
 悲しみばかりのろくでなしは、
 そうするぐらいしかのうがない、
 なんて言うつもりはさらさらなくて
 いつでもいつだって俺は幸せで
 みんなに愛されていて
 なんにも考えたりしなくてよくって
 どんなことがあろうとも 平穏無事に過ごしていく
 そう運命づけられているんだ
 そうとも そうじゃなきゃ おかしいから
 だから世界はきっとまっすぐになって
 いつか俺を助けてくれる
 それですべてが清算されて
 なにもかもがハッピーだ
 とても素晴らしいことが起きるんだ
 俺はそれまで目を閉じて かんがえないようにして
 今日をひたすらしのいでいく
 それでいいんだ それが間違ってないんだ
 俺は今日をしのいでいく
 ラッキーはいつだって七日から後。
 永遠の弔いを俺は求める。
 苦しいことばかり 役立たずばかりだけど
 愚痴ったりなんかしないんだ
 だって俺はすごいから
 だって俺は偉いから
 きっと死んでもみんながおれを
 だいじにしてくれるにきまってるんだ


       

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