Neetel Inside ニートノベル
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マンション
磯部大樹

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2. 磯部大樹

その日僕は早めに仕事が終わり昼の3時に家路ついた。
今の会社に勤めて3年になるが、こんなに早く帰れるのは初めてだった。
僕の家はマンションの4階、部屋番号は403号室。
マンションで4という数字は普通使われないものかと思っていたのだが、
ここはそういうのは気にしないみたいだ。まぁ僕も気にしたことはないが。
「クリスタルパレス赤沢」。マンションの名前だ。
自分の住所を書くときなんとなく恥ずかしさを覚えてしまう。
ともかく時間は3時半頃だったろうか、階段を上がり自分の部屋の前の通路を歩く。
エレベータもあるのだが僕はあまり使ったことはない。
僕の部屋は奥から3番目にあるのだが、どうやら一番奥の部屋(たしか安田とかいう人の部屋)は
留守なんだろうか宅配便の兄ちゃんがその部屋の前でぼーっと突っ立っていた。
なにをしているんだ?留守ならさっさと不在連絡票でも入れて帰ればいいのに。
そう思いながら左手にもったコンビニ袋の中身を探った。
家まであと数歩、しかしその数歩が待てない。
僕の一番のお気に入り、「サワーシナモングミ」。これを口に入れないと一日が終われないのだ。
僕が歩を進めながらコンビニ袋から進行方向に視線をうつすと
一番奥の部屋の扉が開いた。
なんだ、いるんじゃん。
しかし驚いたことに部屋から出てきたのは女だった。
女だから驚いたわけではない。
見える範囲でその女は何も身につけていなかった。
つまり、僕の目には全裸の女が部屋から出てきたのである。
さすがに宅配便の兄ちゃんも驚いたのだろう。
顔を真っ赤にして慌てている。
対照的に女の方は落ち着いているようだ。
少しおかしい人間なんだろう、そうでなくては全裸、あるいは半裸か?で宅配便の対応を
するわけがない。
こちらには気づいていないようなので、僕は女の人の胸の大きさを確認して
そそくさと自分の部屋の中に入った。
僕の部屋は鍵が2つも付いているが、1つは常に開いている。
前の住人がつけたものらしいが、まったく面倒なことをしてくれたものだ。
鍵なんて1つで十分。とゆうか普段からあまり施錠すらしていない。
こんな田舎で、しかも貧乏人の僕の部屋なんかに泥棒に入る奴なんていないさ。
なにはともあれ弁当だ!
さっきコンビニで買った「ホクホクデミグラハンバーグ弁当」580円だ。
今日は朝、2時には帰れるかもとの話があったので昼飯を抜いて家で食べることにしたのだ。
少し伸びて3時までかかってはしまったが、気分は上々。
昨日新発売したばかりのこの弁当、さっそく食べれるなんて僕はなんて運がいいのだろう。
お湯を沸かしながらレンジで弁当を温めていると、
さっきの映像が頭の中に浮かんできた。
あの女の人、胸大きかったな~。
目をつむって、イメージでさっきの人の胸を揉んでみる。
やわらかい。こんなにもやわらかいとは。
気づけば僕の下腹部はいきり立ち、ものすごく熱くなっている。
当然のことだが家に帰れば下半身は裸だ。
自分の陰茎を見ると、もう先からは透明の液体があふれ床に滴り落ちていた。
「そうか、そんなにしごいて欲しいのか?」
僕は自分の陰茎に話しかける。
話しかけながら自分のヨダレを陰茎に垂らす。
もはや隣の女のことなんて頭から離れていた。
乱暴に自分の陰茎を掴み、さぁしごくぞと力を入れたその時
ガシャーン パリンパリン
奥でガラスの割れる音が聞こえた。

       

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