Neetel Inside 文芸新都
表紙

新都社作家でParanoia
その2.ZAPってなんなんだぜ?

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K「市民、幸福ですか?!」
皇帝「yooooooooooooooooooooo!!!!!!!!!!」
K「満たされてますか?!」
ジョー「hooooooooooooooooo!!!!!!!!!!!!」
K「完璧ですか?!?!」
7「yhaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!!!!!!!!!!」
K「ZAPZAPZAP!!>>>ジョー・皇帝・7」
皇帝・ジョー「なんでだよ?!」
K「おぉ、おろかな市民達よ。私は幸福か? 満たされてるか? 完璧か? と問うたのですよ。叫んでもその答えにはなりません。よって答えられないあなた方を反逆者とみなしZAPしました。おとなしくクローンナンバーを増やしなさい」
皇帝「あんまりだ……」
ジョー「不条理ってやつだな」
K「死んだ奴は真実を語れねぇんだよ」
7「えと、いいですか?」
K「どうしました市民7。何か私のZAP理由に不服でも?」
7「いや、まずその*ZAP*って何なのかなと」
K「あぁ、そういえば説明がまだでしたね。ZAPというのはTRPGパラノイアを代表するひとつの要因になっている行動ですね」
7「響きから察するに、圧縮するみたいな感じですか?」
皇帝「圧縮縮空気を圧縮ぅ!」
7「んと、rarとかもあるんですか?」
K「いや、圧縮スタイルじゃないからね。ZAP<ざっぷ>は簡単に説明するとレーザー銃の発射音だ。ほら、指で拳銃作ってバンバン! みたいなあれだよ」
ジョー「ギュイーンギュイーン」
皇帝「ネギ、あげますから・・・」
K「お前ら黙ってろよ」
皇帝・ジョー「ごめん」
K「ったく、えとどこまで話したかな?」
7「ZAPがレーザー銃の発射音ってところまでかな」
K「ふむ。そうだな、まずはこのパラノイアにおけるルール説明をしよう」
ジョー「黒魔法使いやな」
K「クローンナンバー増やされたいのか?」
ジョー「ひっ」
K「あー、パラノイアは大きく分けて三つのルールというかスタイルがある。それが「Classic Style」「Straight Style」「ZAP Style」だ。まずクラシックスタイルはコメディタッチなものが多く、三つのスタイルの中では一番やさしいといえる。ストレートスタイルはコメディのま逆、アルファコンプレックスというディストピアの重々しさを強調するシナリオ重視なスタイルになる。そして最後のザップスタイル。これは先ほどのとおりレーザー銃を撃ちまくる事の出来るスタイルでプレイが最も面白いと僕は考えているよ」
7「どうしてです?」
K「通常、TRPGに限らずたいていのゲームは仲間と協力し、クエストやミッションをこなしてボスを倒す。という物が多い。しかし、このパラノイアにおいては全員が全員に狙われているという設定がある以上、裏切り抹殺バックスタブ何でもござれになる」
皇帝「改めて聞くとひどいゲームだな」
K「まぁそれがこのゲームの楽しいところじゃないか。さて、この何でもありな状況に拍車をかけるのが処刑システムだ」
7「処刑ですか(なんだか物騒だな)」
K「そそ。通常ならGMがイベントによって回避不能な死を与えたりで戦闘でしかプレーヤーが死亡する事は少ない。そもそも死ぬ事自体がまれで死亡率が高いといわれているCoC(クトゥルフのよびごえ、Call of Cthulhu)だって100%程度だ。しかし、このパラノイアではプレーヤーが直接他プレーヤーを処刑する事が可能になっている。それも、サイコロを振って面倒な判定をしたり口上をだらだら述べなくてもただ一言「ZAPZAPZAP○○」と叫べば処刑は完了する。それ故パラノイアは死亡率500%なんていわれたりする。相手はあらかじめ用意をしていない限り一瞬で消し炭になる。面倒な手順もなく最高にクールなシステムだろ?」
7「でも、それじゃ他のプレーヤーをクローンナンバーが尽きるまでZAPし続ければいいんじゃないの?」
K「な、なかなか恐ろしい事を考えるね君は。でも問題ないさ。やりすぎはGMから直接手を下されるだろうし*銃口はひとつじゃない*」
7「つまり?」
K「つまりは君がZAPをしたならば他のプレーヤーは当然理由を聞いてくるだろう。「市民、なぜ貴方はZAPしたのですか?」とね。それに満足行く答えが返せなければ当然君もZAPされるだろうし、もしかしたらスケープゴートに仕立て上げられてしまうかもしれない」
7「つまり、よく考えてZAPしたほうがいい。と?」
K「そうそう。それに、パラノイアにもミッションがあるので一人ではクリアは難しいかもしれない。結局はある程度協力が必要だったりするわけ」
7「つまり、適度に殺せと?」
K「あーうん、言い忘れてたけど反逆者を見逃すのも当然反逆行為なのでそこも頭に入れておくといい(しかし随分と物騒な事を考えるな……これは要注意かな)」
7「むずかしいですね(結局、開始早々全員ZAPし続けたらいいんじゃないのかな?)」
K「でも、それがこのゲームのクールなところさ。そうそう、ついでに付け加えておくとこのZAPにもルールがある」
ジョー「わしのブリッツボールがッ」
皇帝(なつかしいなⅩ……)
K「だまれコミーの豚野郎!! わかりにくいんだよそのネタ!(それにⅩはいつもブリッツボールの大会で止まるから嫌いなんだよ!」
ジョー「ブヒブヒ」
K「あー、えと、そうそう。ZAPのルールね。このZAPはレーザー銃の発射音である事からもちろんレーザー銃を持っている必要がある」
7「えっ、でもそんな危ないもの手に入れるのは難しいんじゃないの?」
K「大丈夫。トラブルシューターであるプレーヤーにはRedのレーザー銃が与えられる」
7「レッドの?」
K「そう。このレーザー銃はセキュリティクリアランスに従い、Red以下にしか使用ができない事になっている。上位クリアランスに向けて発砲しても弾かれて逆にZAPされるだけだから注意するように」
7「弾かれるって特殊なフィールドでもはってるの?」
K「いや、これはジャンプスーツという特殊な服を着ているからで、もちろんこれにもレーザー銃同様着色が施されている。ジャンプスーツは下位クリアランスのレーザー銃を跳ね返す効果と共に地位をあらわす一種のシンボルのようなものだからそんなに深く考えなくてもいいよ」
7「なるほど(じゃあ脱がせれば殺せるのかな)」
K「あと、当然だけど戦闘中にはZAPできないからね」
7「戦闘がつまらなくなるからですね?」
K「そそ。さて、大まかな説明も済んだし実際にプレイして感じをつかもうか」
ジョー「せやな」
皇帝「ZAPZAPZAPZAP!!!!」
7「皇帝さん……大丈夫ですか?」
皇帝「あ、うん」
K「さてさて、今回のGMを勤めてくれるのはこの方!」
「ちょりーっす」
皇帝・ジョー・7「あ、あなたはっ?!」
K「新都社の絶対神こと切法師さんです!」
切法師「よろしく」
皇帝・7「よろしくおねがいします」
ジョー「ダラッシャース!」
K「さて、切法師さん。これが今回のキャラクターシートです」
切法師「あいよ」ムシャムシャ
K「あぁそうそう、みんなに隠れて何かしたいとき。たとえばみんなが口論している間にスキルを使ったり、ミュータント能力を使ったりしたい時なんかは、オフラインなら紙を渡したりオンラインなら秘密チャットを利用したりするんだけど今回は切法師さんに頼んでテレパシーが使えるようにしてもらったから」
切法師「よきにはからえ」
皇帝「え、さらっと言ってるけど相当すごい事なんじゃないの?(てかさっきキャラシ食べてたよね?)」
切法師「試しに使ってごらんよ。心に思い浮かべるだけでいい」
皇帝「よし『きこえますかー』」
切法師『聞こえるよ。ちなみに複数人にも送る事が可能だよ』
皇帝『ファミチキください』
ジョー・K『こいつ脳に直接・・・?』
7「?」
切法師「さ、会話の方法もわかったみたいだし、始めようか」
K「さて、これからの発言はすべて*キャラクター発言*として扱われるから注意してね。質問とかプレーヤーとして発言したい場合は*プレーヤー発言*であるという事を宣言して行うように」
ジョー「へいへーい」
切法師「じゃ、始めるよー」



今回のまとめ
・ZAPはレーザー銃の発射音
・ZAPすれば無条件で処刑(戦闘中・上位クリアランスを除く)
・キャラ発言は「」秘密会話は『』心の声は()強調表現は**



 次回、本当にプレイ編!!!

       

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