Neetel Inside ニートノベル
表紙

ファンタジー世界で美少女とえっち三昧
二章「狩猟民族」一節「ファンタジーの世界」 10月11日更新

見開き   最大化      

 落ちる。落ちる。俺がこの世界に落ちたときと同様である。
 俺は妄想で自慰をして、ここに来たのかもしれない。膝元にちょこんと座れそうなくらいの大きさの少女を妄想した。その少女は天井から垂れ下がっている太い縄に両手首を縛り付けられ、目元に包帯を何重に巻けられ盲目になっている。そして、ベッドの上に沈みこんだ両足はガムテープで自由を奪っている。この少女は艶がありぷっくらと膨らんだ肌を晒していた。自由の奪われた裸の少女に対して俺はのしかかり、ひたすら犯している。少女は「助けて。ママ。助けて。あんあん」と悲鳴で喘いでいる。そして、白濁液がティッシュの中に飛び散ると同時に俺は闇の中へ落ちた。
 ウサギの穴から落ちた先は不思議の国だった。
 俺は草原に立っていた。愛用のコートとズボンに身を包んでいる。健忘症だろうか。多重人格だろうか。俺はなぜここの草原に来たのだろうか。地平線の先まで伸びつらねる芝生。こんな別の国に来たような草原が俺の近所にあったのだろうか。もしかしたら、俺が知らないうちに俺が飛行機を使って外国まで来たのかもしれない。
 そう色々思考を巡らせていると一寸先くらいに白くて長いものを見かける。それはウサギの耳だった。そのウサギの耳と、少女を見つけた。妄想したのと同じくらいの大きさ。膝元にちょこんと座らせることができそうな少女。艶があってぷっくらと膨らんだ肌をあらわにしている。全裸だ。なぜ、少女は大草原で全裸なんだ。と思った矢先、少女の頭に先ほど見つけたウサギの耳が生えているのに気づく。ああ、可愛そうな子なんだ。犯してあげたい。と俺は思った。
 ウサギの少女は四足で草原を駆けていた。その走り方はウサギそのものだった。ウサギの少女は後ろ足で強く踏み切っているようだ。
 ウサギ少女を追いかける四足歩行の動物が見える。その動物は尻尾を風になびかせて走っていた。皮膚は全身ペールオレンジ。耳をとがらせ、頭部にだけ毛が生えていた。なんと、この四足歩行も少女か。お尻からにゅるっと生えた尻尾と、頭の上にちょこんと生えた耳を見る限り、この娘はオオカミ少女だろう。
 オオカミ少女はウサギ少女の背中に飛び掛った。その姿、まさにオオカミ。その直後、オオカミ少女はウサギ少女の首筋に噛み付く。「痛い」と、ウサギ少女はお腹がこむら返りを起こしたような悲痛な声あげたが、「いた」と言いかけ声がオオカミ少女の口中へ消え去る。ウサギ少女の涙は頬中を走っていた。涙はオオカミ少女の凛々しい顔を反射させていた。オオカミ少女は獲物を取り、勝ち誇った様子である。
 俺はほっぺたをつねる。少しだけアニメに教養のあった俺は気が付いた。そうか、ここはファンタジーの世界か。

       

表紙
Tweet

Neetsha