Neetel Inside 文芸新都
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今日の秘密は、私はこの時頼られることに酔っていたのです。

彼女はだんだんと笑わなくなっていきました。
呼び出されて、お金を渡す回数も1・2度じゃありませんでした。

彼女はその度に
「すいません」
「ごめんなさい」

というようになります。
あ、私は彼女としゃべる時は敬語じゃなかったです。
なんとなく敬語のほうが良い気がしてここでは敬語です。

彼女の無邪気な笑い方は無くなっていきます。
一方で、頼られることに私は嬉しくなっていきました。

こんなに他人に必要とされることが無かったからです。
こんなに他人の役に立てることが無かったからです。

酔っていました。完全に。

彼女はいいます。
「あんなやつ、いなくなればいいのに」
「そうだね」
「どうしてあんなやつがいるんだろう」
「そうだね」

「また、消しちゃおうかな」

おやすみなさい

コメント(1)
必要とされるって嬉しいよな

       

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Neetsha