Neetel Inside ニートノベル
表紙

サイコロ
5.ほんとにわからねー

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 俺にはわからないことだらけだった。そもそもカエルの神様って何なんだ?
 カエルって蛙のことだよな? じゃあカエルの神様って蛙の王様ってところなんだろうか。
 蛙を呼んだり、命令したりすることができるようになるってことか? そういう能力なのか?
 なんか弱そうだよな。蛙って主に弱肉強食のピラミッドで下の方にいる動物だろ? その点猫は高い位置にいる気がする。
 はあ。俺は何を真剣に悩んでいるんだろう。そうだ。俺は猫山さんにからかわれただけなんだ。
 俺が猫山さんに気がある事がばれて、俺のような人間に心を寄せられるのはキモイと思ってああいう突飛的な行動にでたのだ。
 ………………。いや、ないな。だって、恥ずかしいもん。『にゃあ』だなんて。普通言わないよな。普通キモかったら無視してるよな。
 ということは、罰ゲームだったのかな? うん、そうだ。罰ゲームだ。そうとしか考えられない。きっとキモイ俺に告るって罰ゲームだったのだが、それは絶対嫌だから面白い事をしたら許されるってことになったんだ。
 それにしても、神様って何なんだ? カエル? ネコ? わからん。まるでわからん。
 そうそう。猫山さんが別れ際言った事があった。『ネコが鍵』だって。うーん、ますますわからん。
 もういい。今日は寝ちまおう。明日は土曜日だ。昼まで寝よう。

       

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Neetsha