Neetel Inside ニートノベル
表紙

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 「普通メイドの食事というものは、お仕えする人達が食べ終わってから取ります。
 ご主人様はお優しいので、『んなもん気にせんでいい』と仰ってくれました。ので、私やマルカはご主人様とご一緒に食事をすることになります。
 ですが、ご主人様の気分次第ではそうならない時もあります。あの日がそうでした。

 『満月、ちょっとしたいことがあるんだが話を聞いてくれるか』
 珍しく早く起きたご主人様は、私が朝食を作る前に呼び止めました。
 『はい、何のお話でしょう』
 『今日一日、俺のちんこから出たもの以外は何も食ったり飲んだりしないでくれって言ったら怒る?』
 怒るわけがございません。
 『滅相もありません。お望みでしたら、そのように致します』
 『そうか、いつも無茶言って悪いな。その代わりと言っちゃなんだが……本当に何様のつもりだって話だが、俺のちんこはお前が好きな時に使ってくれ』
 『かしこまりました』
 『ところで、朝の小便がまだだったな。トイレに行ってくるか』
 『お待ちくださいご主人様』
 『どうした?』
 くるりと私に背を向けるご主人様を、私はお引き止め致しました。
 『便器なら、ここにございます』
 ご主人様は、その言葉を待っていたかのように笑いました。

 半勃ち状態のご主人様を、私は口でお迎えします。
 服はそのまま。場所もそのまま。
 私は携帯用肉便器なので、ご主人様がいついかなる時に尿意を催しになっても、決して大事に至ることはありません。
 ご主人様がご所望でしたら私は喜んで大便器にもなりますが、流石にそこまでやる気は無い、とのことです。
 私はペニスに余計な刺激を与えて邪魔をしないように心掛けました。
 舌で味わいたいのをぐっと我慢し、便器の役目を努めます。
 ご主人様も、室内トイレ以外で出すのは感覚が違うのでしょう。少し時間がかかりました。私はただ、それを正座して待つのみです。
 『出るぞ』
 言うが早いか、私の口に温かい液体が流れこんで来ました。
 ご主人様のおしっこ。その日の私にとっては、大切な水分です。
 舌で味わいます。塩気の中に、僅かな酸味と苦味を感じられました。
 アンモニアの強い匂いが鼻を抜けていきますが、不快感は全くありませんでした。
 当然です、ご主人様のおしっこなのですから。毎日飲むことも苦ではありません。
 無意識なのか意識的なのか、尿の勢いは強くありませんでした。ちょろちょろ、と私の口に飛び込んできます。
 ですが、そのまま溜めこんでは私の小さな口はすぐに満杯になり、お漏らししてしまいます。
 喉を鳴らし、私はご主人様のおしっこを飲み始めました。
 喉元を、ご主人様の味が、匂いが通り抜けていきます。そして胃に到達し、やがて吸収されていくでしょう。
 私の身体が、ご主人様で満ちていくのを感じられました。考えただけで、身体が熱くなります。
 本当に、ご主人様の身体の一部になった気分でした。それは、私にとっての悲願でもあります。
 ……引きますか。まあ、マルカもその内わかりますよ。
 飲むのに抵抗があるのなら、飲ませてみるのはどうでしょう。
 ご主人様はどう仰るかわかりませんが、私でよろしければ飲みますよ。
 ご主人様のと味比べをするのも、楽しみです。
 さて、私は次から次へと押し寄せるそれを、むせないように気をつけながら飲み続けました。
 やがて水圧はどんどん弱まり、おしっこの終焉が近づいてきます。
 『ふぅ』
 ぶるっ、とおちんちんが口の中で震えたのがわかりました。
 残った尿を、私はしっかりと味わって全て飲み干します。
 と。そこでご主人様は私の頭をお掴みになりました。
 気がつけば、ご主人差様のおちんちんもすっかり勃起なさっています。
 『まだ足りないだろ?』
 その問いに、私は小さく頷きました。
 瞬間、喉の奥までペニスが差し込まれます。急な感覚に戻してしまいそうになるのを、私はどうにか堪えました。
 私の口に激しく腰を叩きつけになるご主人様。急に始まったイラマチオに、私は口をすぼめて対応します。
 ご主人様のおちんぽについて、私ほど詳しい人はいません。
 おちんぽの大きさと形をこれ以上無く把握している私は、それよりやや小さい穴へと口内を変貌させます。
 そうして私は、小便器からオナホールへ身体を作り替え、ご主人様から栄養を頂きます。
 口内を犯された私は秘部から疼きを感じました。
 いや、もっと前から。ご主人様に触られただけで、私はそこが濡れる身体になっているのです。すぐにでもご主人様を受け入れられるように。
 口淫中の自慰の許可は、前に取ってあります。
 私は濡れそぼったそこに指を這わせ、卑猥な音を立て始めました。
 ちゅく、ちゅく。
 ご主人様から頂いた貴重な水分は、すぐに消費され始めてしまいました。
 この身体は、ご主人様の一部。それなら私の手も、ご主人様の一部なのでしょう。
 私はお口とおまんこを、同時にご主人様に捧げました。
 脳が痺れるような快感に、女としての最上級の悦びを感じて。
 私は達しました。同時にご主人様も、私にご褒美を下さいました……。

 お昼。」

 「まだ続くんですか!?」

 「はい。
 私が昼食の準備……一人分のそれを作っていると、香ばしい匂いにお腹の音が鳴りました。
 お腹が空くのは当然です。まだ尿を一杯、精液を射精一回分しか頂いていないのですから。
 『へー腹減ったんだ』
 ご主人様も空腹でいらしたようで、私が料理してる途中もずっとお尻を触ってお待ちになられていました。
 『はい』
 『じゃ、昼は一緒に食うか』
 そういう事になりました。
 ご主人様がテーブルでご飯を食べ、私はテーブルの下でご主人様を頂きます。
 ご主人様が私特製のウィンナーを食べている最中に、私はご主人様のウインナーを頬張っていました。
 ご主人様は食欲と性欲が同時に満たされてとてもご満悦の様子でした。私も嬉しくなります。
 『食うか?』
 私の働きに、ご主人様は一本ウインナーを差し出しました。
 確かに私は空腹でした。ご主人様なら、それを食べてもお叱りになることは無かったでしょう。
 ですが、私は首を横に振りました。
 『よーしいい子いい子』
 ご主人様に、頭を撫でて褒めてもらえるからです。そのためなら、私は何でもできます。
 『じゃ、特別ルールって事で。下の口で食ってくれ。後で俺が食うから落とすなよ』
 私は頷いて、受け取ったウインナーを膣で食べ始めました。
 ご主人様のおちんぽより細いそれでしたが、ご主人様が後でお食べになると考えたら愛おしく思えてきます。
 それを摘んで、激しく出し入れを繰り返します。私の味を、匂いを、しっかりと染み付かせるために。
 何度も、何度も。おまんこで、ウインナーをしごき、私で汚しました。
 お口でのご奉仕も忘れてはいません。ご主人様が食べ終わるまで一回。食べ終わった直後に一回。精液を搾り取らせて頂きました。
 『満月』
 『はい』
 私は愛しいおちんぽから口を離し、テーブルからのそのそと這い出てきました。
 『じゃ、ここな』
 食べ終わった食器を隅にやり、スペースをお作りになるご主人様。寝ろ、と言う意味です。
 私はそこに身を預け、足を広げて秘部を丸出しにしました。毛はご主人様の意向で常に剃ってありますし、当然パンツなど履いていません。
 ご主人様が顔を寄せます。それを確認し、
 『どうぞ、お召し上がり下さい』
 そう言って力を入れると、私の膣がゆっくりと開き、ウインナーの先端が顔を出します。
 まるで、出産しているかのようでした。おちんちんが生えたようにも見えます。 
 恥ずかしさと、これを食べて貰えると言う嬉しさのあまり目元が熱くなり、少しだけ涙が出てきました。
 マルカ。引かないで下さい。逃がしませんよ。
 ご主人様はウインナーを、舌で持ち上げました。私の中が、ぐにっと変形します。
 『んっ……』
 予想外の刺激に、ウインナーがするりと半分以上抜けます。
 それをご主人様は歯で固定すると。
 『ひぁっ!?』
 なんと、私の中に押し戻して来たのです。
 ご主人様は私の陰唇と口吻し、密着します。そしてウインナーと膣内の間、肉壁に舌を這わせて来ました。
 『あぁ……っ』
 時折ツンツンとウインナーを突かれると、押されたウインナーは私の子宮を刺激して激しい快感に見舞われます。
 出る。入る。出る。入る。
 ウインナーは私の膣とご主人様のお口の間を何度も往復し、二人の体液で混じり合います。
 未知の感覚に私が恍惚としていると、ご主人様はこう仰ったのです。
 
 『満月のちんこ、美味いな』

 その発言を聞いた私は、人生で三番目の衝撃に襲われました。
 今ご主人様が咥えているのは、ウインナーではありませんでした。なんと、私のおちんぽだったのです。
 その事実を知った私は、きっと真っ赤な顔をしていた事でしょう。
 マルカ。私は正常です。あまり茶々を入れると貴女にも同じプレイをしますよ。よろしい。
 ご主人様はクンニと同時にフェラチオを行い、私の貧相なおちんぽを味わってくださいます。
 私の手は自然と、ご主人様の頭に伸びていました。はっとして止めるそれを、ご主人様は掴んで引き寄せます。
 そうして私は、ご主人様にご奉仕していただく形になりました。
 初めて体験する、フェラチオの感覚。自分でされると、こうも気持ちいいものだったとは思いませんでした。
 先っぽを、竿を、根本を、ご主人様が愛でる度に、私の身体は面白いほどに震えさせられます。
 未曾有の快感が身体を突き抜けて、頭が甘い刺激で満ちていきます
 完全に自分の一部と化したそれの感覚に身を捩らせているところでした。
 『そろそろ食うぞ』
 ご主人様はついに、ウインナーを、今は私の愛しいペニスでもあるそれを、食べてしまうのです。
 大好きなおちんぽとの別れ。自分の一部を喪失すると言う不安感。痛みに対する恐怖。
 それら全ては、何の意味も持ちません。私の存在は、全てご主人様の為にあるのですから。
 『はい……どうぞ……』
 そして、ご主人様に食べられてしまうと言うのは、ご主人様に身を捧げる私にとって至上の悦びでもあるのです。
 私はおちんぽを伸ばし、ご主人様に差し出します。
 ご主人様は、その先端を歯で挟むと――

 ――ぱり。

 「っっっ!!!」
 痛みはありませんでした。その代わり、痛いほどの痺れがペニスを伝わり、おまんこの奥を震わせます。
 ぱり、ぱり、ぱり。
 一口齧られるたびに、私の身体は大きく震えます。
 私のものが、ご主人様のものになる。
 胸は破裂しそうになるほど高鳴り、身体は痙攣し、テーブルは私の体液でびしょびしょになっていました。
 絶頂を……それこそ射精するかのような快感が何度も何度も襲い、私の頭はおかしくなってしまいそうでした。
 ……………。
 そして最後の一口が私の膣を離れ、ご主人様の口へと吸い込まれていきます。
 私は淫乱ふたなり被食願望ドMメイドから、ただの淫乱肉便器ドMメイドへと戻ったわけです。
 余韻に浸り、名残惜しさで一杯になっていた私にご主人様は手を合わせます。
 『ご馳走様でした』
 そして間髪入れずに、こう言います。
 『いただきます』
 そして私は食後のデザートとして、ご主人様の舌を愉しませるのでした。

  夜。」

 「もういいです!! 満月さん、もう結構です!!!」
 半分キレた口調でマルカは満月の言葉を遮る。
 「どうしましたマルカ。まだ夜がありますよ。ここからが本番なのに」
 「これ以上どんな変態プレイがあるんですか!!」
 「ご主人様のおしっこをお尻に流し込まれて栓を」
 「あーあー!! いらないです! ノーセンキューです!! 私が聞きたかったのはエッチな話じゃありません!!!」
 「まあ」
 わざとらしく驚く満月に、マルカは両手をぶんぶんと振り回して抗議する。
 「絶対わかってたでしょ!? 私が聞いたのは、ご主人様と満月さんがどうやって知り合って、どうやって今の関係になったかって事です!!
 「てっきりご主人様と私の間にあったプレイに興味があるのかと」
 「なんで真面目な顔して聞いたのにそう解釈できるんですか!! ……私は真剣に聞いているのに……」
 落ち込んでふてくされたマルカを、満月が頭を撫でて宥める。
 「はぐらかしてごめんなさいね、マルカ」
 「やっぱりはぐらかしていたんですか……」
 「でも、その問いにお答えすることはできないのです」
 「……何でですか?」
 「ご主人様は、きっと言って欲しくないでしょうから」
 満月は、全てにおいてハルの意思を優先する。
 マルカの頼みと言えど、許可無く話をするわけにはいかなかった。
 「その通りだ。よくわかってんじゃねえか、満月。流石だな」
 と、言いながら部屋に入ってきたのはハルだった。
 「う、ご主人様……」
 「お褒めに預かり光栄です」
 満月はいつも通りだが、マルカは少し引いている。
 「あれ、何かマルカの反応がよそよそしいような。何今の『う』って」
 「き、気のせいですよ。それより、ご主人様! 満月さんと出会った経緯を……」
 「今言ったろ。わざわざ話すほどのもんでもねーって。もう昼回ってんぞ、飯食え飯」
 そう言ってハルは部屋を出て、ダイニングへ向かって行った。
 「私も昼食の支度をしないといけませんね。料理はできてますから、マルカもいらっしゃい」
 満月も後に続き、部屋にはマルカが残された。
 「……」
 釈然としない。
 だが、マルカは自分の立場を思い出し、頭を切り替えようとはする。
 「……私も手伝おう」
 それでも、心に残ったわだかまりは消えることはなかった。
 

       

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