Neetel Inside ニートノベル
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「ここが現場のスクールか」

月曜日、モテ男の通う高校の前に一人の刑事。
名を持薬場和(ジヤク バワー)という。

「ウチの県警は役に立たねーな、今回の山には必ず裏があるのになあ」

持薬はモテ男の通う高校で起こったクラス大半が体チョンパされた事件を調べていくうちに生き残っていたモテ男に目をつけた。

「モテ男くん......調べたら彼の周りで今回を含め3つの事件が起こっていた」

ブツブツ呟きながらモテ男を探すため事務まで行く。
校内はあの事件の後なのに静かだった、あまりに残虐な事件内容の為に情報は最小限の者しか知らなかった。

「すまない持薬場和だ、刑事をしている、モテ男くんの教室を教えてくれぇ」

警察であると証明したあと、彼はモテ男が緊急措置として雄二と共にとなりのクラスに入ったことを知った。
メモした後に階段を上り、目当てのクラスまで行く。
息を整えてから一気にドアを開いた。

「警察だ!! モテ男はどこだぁ!! 」

何故そんなに勢い良く入ったのかは知らないが、みんなシーンとしている。

「あの......授業中ですので......」

教師が小さい声で答える。
その答えに我に帰った持薬は恥ずかしそうにドアを閉めた。


チャイムが鳴る。
すぐさま持薬はモテ男の教室に入った。
座席表を確認してモテ男の席へ向かう。

「貴様がモテ男か」

「そうだけど? 」

先ほどの持薬の行動にモテ男は彼を不信人物だと確信していた。

「おっさんさ、刑事だかなんだか知らねーけどさ、授業中入ってくんのはねーよ」

「うるさぁい、貴様が今回の事件に関与していることは明白なんだぞ」

これにはモテ男、少しドキッとする。
実際モテ男のせいで今回の事件が起こったようなものだし。
しかし証拠も無いだろうとモテ男は平常心を取り戻す。

「なんや、モテ男、万引きでもしたんか」

ここで雄二が首を突っ込んでくる。

「貴様......もう一人の生存者か、貴様も知っているのか、事件の真相を」

「事件? 事件言うたらアレか、蜘蛛のおっさんやらが来た奴かいの、何なら犯人のアジト教えたるわ」

そう言って携帯にメモっていたブラックドロップスのアジトの住所を見せる。
これにはモテ男も呆れて知らんぷりする。

「な、やはり知っていたか。 ふふふ、俺の読みは当たっていたぁあああ、待ってろぉおお犯人よぉおお」

そう言って持薬は窓から飛び出て行った。
ここは二階なので特別な心配は要らないだろう。

「なんや熱心な刑事やったのー」

「ったく、今回は相手が馬鹿だから良かったものの、次からは安易にそういう情報流すなよ」

モテ男は帰る準備をしながら注意する。
これに雄二は笑いながら「まぁええやん」とか言ってた。


「あ、あの、モテ男くん、雄二くん、何かあったの」

そこには前にあった鍋パーティーのメンバーの音無の姿があった。
彼女は元からこのクラスにいて二人が今日自分のクラスに入ってきたことを喜んでいた、大人しく。

「あー音無はん、いやなんでもないんよ」

「そうそう、また雄二が馬鹿やっただけ」

そんな冗談を言いながらやりすごす。
音無は首を傾げながらも無理やり納得した。

       

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