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学者が助走をつけて殴るレベルの「古事記」
第二章「イザナギ・イザナミ編」‐その1

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 ブヨブヨしたスライム的な何かが大地に成長した頃に、またまたまた神様が現れました。
 しかも、今度は一気に十二も現れました。更にさらに、何と今度現れた十二の神様のうち十は、男と女の区別がありました。
 残念ながら、この十二の神様のほとんどは、前の神と同じように何もしない神様でした。どのくらい何もしなかったかと言うと、一部はウィキペディアですら該当の項目がないくらい何もしませんでした。
 しかし、この十二の神様のうち、二の神様は、神様らしい仕事をめっちゃ頑張りました。そして後世にまで名を残す、初めてのちゃんとした神様となりました。
 この二の神様の名を、伊邪那命(いざなぎのみこと 以下:イザナギ)と伊邪那美命(いざなみのみこと 以下:イザナミ)と言いました。
 イザナギとイザナミは末っ子で、何もしないくせに命令はするお兄ちゃんお姉ちゃん達に言われて、地上に国を作る事になりました。
「……でも、国を作るとか、どうすればいいのかしら?」
「じゃあもうこのブヨブヨしたスライム的なのに塩入れて槍で混ぜてさ……終わりでいいんじゃない?(適当)」
 そう言って、イザナギが海に塩をサッー! と入れて、「恋の塩混ぜ混ぜよ~」とか言いながら槍で混ぜると、それが大陸になりました。
 そんな中で、イザナギとイザナミは、お互いの体の違いに気が付きます。
「何かイザナミ、胸が膨らんでない?」
「そういうイザナギこそ、股の間に何かついてない?」
 二人は、お互いに驚きました。そして、
「多分、このお互いのあるとこないとこをくっつけあったら、子供が出来ると思うんですけど(名推理)」
 と、マジキチかつ的確な発想に、何のヒントもなく唐突に思い当たりました。
「じゃあ、子供を作りましょう。それで、その子供達に、国を作るのを手伝ってもらいましょう」
 と、イザナミは言いました。
 そうして、イザナギとイザナミの間に子供が生まれます。しかし、これは悲劇となりました。
 生まれた子供が、不完全だったのです。この子供は蛭子命(ひるこのみこと)と名づけられましたが、ほどなくして、船に乗せられ流されてしまいます。
 その後二人は、もう一度子供を作ります。しかし、次の子も、不完全な子供でした。「あはしま」と名づけられたこの子供もまた、流されてしまいます。
 どうしてこうなるのか? そう思い悩んだ二人は、お兄ちゃんとお姉ちゃん達に相談します。
 すると、お兄さんとお姉ちゃん達は、こう言いました。
「イザナミ(女性)の方から誘うから駄目なんじゃないの? イザナギ(男性)の方から誘えばいいんだよ」
「わかった。じゃあ次からは俺の方から誘う」
 そう言って、今度はイザナギの方から「子供を作りましょう」と誘い、イザナミが「わかりました」と言いました。
 すると、お兄ちゃんやお姉ちゃんの言う通り、今度は立派な完全な子供が生まれたのでした。そしてイザナギとイザナミは、次々に、二十人近く子供を産んだのです。

       

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