Neetel Inside ニートノベル
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ドラクエRPG
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「おお、勇者よ。魔王バラモスを倒して参れ」


と言うわけで僕の冒険は始まった。



僕は勇者オルテガの息子、ロルト。
15才の誕生日を迎えてこの度世界を救うために旅立つことになった。

僕のお父さんは10年前世界を平和に導くためにここアリアハンを旅立ったが、今は行方不明。
女手一つで育ててくれたお母さんはそんなに厳格な人ではなかったので、僕は蝶よ花よと育てられ、実は一ヶ月くらい前まで僕も旅立たないといけないなんて知らなかった。

正直外の世界なんてぜんぜん知らないし、とても怖い。一ヶ月前にそんなことを言われたときはパニックを起こしてついお母さんに強く当たってしまった。
その時のお母さんの悲しそうな申し訳無さそうな顔が印象的で、なんだか僕もお母さんに、言い過ぎたかな…、と申し訳なくなってしまった。

それから1ヶ月間は賢者であるお母さんにいくつかの呪文を習ってすごした。剣で戦ったりするのは好きじゃないのであまりやらなかったけど、スライムくらいは倒せるようになった。

そうして向かえた今日の日。準備はぜんぜんばっちりじゃないけどとにかくお母さんと相談してやれるだけのことはやったつもり。
僕は甘えん坊だから家に帰ったらきっともう旅なんてしたくなくなるはず。だからお母さんと相談して、旅に出たら世界を救うまで家には帰らないって言う約束もした。
怖いけど、今日から僕のたびが始まるんだ。

       

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Neetsha