Neetel Inside 文芸新都
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クソ小説アンソロジー
学園ハザード

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四月1日、中学の入学式だ。今年から俺は中学生、バラ色の学園生活が俺を待っている。だが、俺は遅刻しそうになっていて、急いで登校している真っ最中だった。ここを曲がれば、学園まですぐ…。そのときだった。

ドンっ!

何者かが俺に向かって体当たりをしてきたのだった。俺は無様にもしりもちをついて、ぶつかってきた相手に恨みがましい視線を向けた。

???「アイタタタ、ちょっとボンクラ!ちゃんと前見て歩きなさいよね!」
ぶつかってきたのは向こうのほうなのに、ずいぶんな言い草だ。俺だって黙ってはいられない。
「ぶつかってきたのはそっちだろ!そっちこそ前を見て歩け!」
???「なんですって!?まったく、これだから馬鹿は困るのよね。いけない、遅刻してしまうじゃない!こんどからは全身に目玉をつけておくことね!」
捨て台詞を言うが早いか、相手は立ち上がると、風のように去って行った。全身に目玉をつけたら、化け物じゃないか。そんなものはごめんだ。おっと、俺も急いでいるんだった。立ち上がって足を払うと、猛ダッシュでランニングして登校を再開した。

(つづく)


       

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