Neetel Inside ニートノベル
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夜の新宿は怖い。ホテルに向かう途中に謎のおじさんにちょっかいを出されたり、怪しいお店に勧誘されたり、筋骨隆々な黒人に握手を求められたりとかなりカオスだ。あらゆる死亡フラグを蹴飛ばしてホテルに向かった。
「もしもし、唐川です。ホテルに着きました。部屋の番号は109号室です」
「はい、では幸恵ちゃんをすぐ向かわせますので少々お待ちください」
  今回のお相手は幸恵ちゃん、今回のコンセプトは「年上にいじられたい」だ。wktkしながら待っているとノックを叩く音と俺を呼ぶ声が聞こえる。

  「この度、指名ありがとうございます。幸恵といいます」
  幸恵ちゃん改め、幸恵さんを迎える。嗚呼、大人のおねえさんだ。容姿はかなり整っている方で、黒髪ロング。線はかなり細く足も長い。社長秘書とか、できるビジネスウーマンという表現がぴったりのお姉さん。とてもではないがちゃん付けで呼べない。
  少し雑談してシャワータイム。一緒にシャワーに入ると、さらにそのスレンダーな体をまじまじ凝視してしまう。シャワーを出てお着替えタイム。今回の衣装は幸恵さんにおまかせしたのだが結果は……
「今回はラブ〇イブの衣装を着てきました」
「……ごめん、俺知らない」
  ちょっと空気が気まずくなる。たぶん彼女なりに無難な衣装を選んできたのだろうが、今回は客が悪かったようだ。はい、すみません。
  しかし、ここは切り替えてプレイ開始。まずはキスからの全身リップ。
「へぇ、ここ舐められると気持ちいいんですか?」
「ん、んあっ!よ、よくわからないです」
  幸恵さんに新たな性感帯を開発されていく。
「あっ!?」
「んっ……ここ気持ちいいんですね」
  玉袋を丁寧に舐められる。こんなに興奮するとは思わなかった。しかし、本丸の砲台はまだ攻めない。その周辺をゆっくり、ねっとりと舐め回していく。はやく……はやく息子を楽にしてやってくれ。その願いが届いたのか息子を舐めてくる。下から上に、丁寧に舌を使う。そしててっぺん。肉棒が暖かいものに覆われると同時にいやらしい音と共に快感が伝わる。
「あっ!あっ!あぁっ!イクゥ!」
  幸恵さんの口の中にスペルマを大量に放出してるのがわかる。ドクンドクンと脈打つのが終わると同時に口をはなし、後処理をする。
「かなりたまってたんですね。一杯出ましたよ」
「あぁっ……うぅ」
  気持ちよすぎて一杯出しちゃいましたなんて俺の口から言えない。
「次はなにされたいですか?」
「騎乗位でイキたいです」
そこからあんまり記憶がない。ただ、ただ快感だった。快楽の奴隷になった俺はただただ喘ぎ続けていた。声が高くなっていくのがわかる。快感が押し寄せてくる。「あぁっ!、イクイクイクアッ!んあっ!アーッんんんんンアーダメ、ダメですイク!イクゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!!」
  ああぁぁぁっとだらしない声を漏らしながら果てる。最高だった。少し間を開けたあとに大切なことに気付く。幸恵さん、着たまんまだ。ここで俺は後悔する。何でコスプレヘルスでコスプレを妥協したのか。
「時間ありますけど、三回戦しますか?」
「いや、残り時間は甘えさせてください」
  俺は時間一杯までひたすら幸恵さんに甘え続けた。


「今日はありがとうございました。また遊びに来てくださいね」
  いえいえ、こちらこそである。また遊びに行きたいと本音でおもった。
  店を出て別々の方向へわかれる。満足度が高ければ高いほど、別れは辛い。これほど虚しく、残念な気持ちはなんだろうか。次はどんな子を指名しようか。そうかんがえながら、ネオンと共に日の明かりが明るく照らす新宿をあとにした。

       

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