Neetel Inside ニートノベル
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俺たちフー族! イクぞ鬼頭君!
カマスべ!初風俗は吉原ソープ編

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時は師走の月、クリスマスが終わり新年を迎えようとしているなか一人の男は三ノ輪駅に居た。髪の毛は縮れており見た目は冴えなく、黒縁の眼鏡をかけており、服装は上は黒いろジャンパーにしたはジーンズ。
  駅前でスマホをいじる姿は珍しくない。
男は地図アプリを開き、検索欄に文字を打ち込む。『吉原』 すると、矢印が現れる。
「あっちの方向か」
そう一人言を呟くと、ふらふらっと駅を出ていった。

あー、今年も一人でクリスマスを過ごしてしまったと、鬼頭快は思った、場所は吉原近くのラーメン屋、スマホをいじりながらラーメンを食べる。
今日ここ、吉原にきたのはただなんとなくであり、風俗店に興味はないし入ろうとは思ってもいなかった。
いや、正確にはちょっと違う。確かに興味はあったが、それは怖いもの見たさであり、風俗街ってどんなものなの?という疑問を解きに来たのである。
実際吉原に行ってがっかりしたというのが本音である。イヤらしい色をした提灯がぶら下がってて女の子がおいでよー、と店の中に誘うものだと思ったら大間違い。いるのは呼び込みのおっさん、オッサン、おっちゃん、お兄さん、おじさんばっかし。
ただ、なんとなくこのまま帰りたくなかった、肉を食らわば骨まで、虎穴に入らずんば虎児を得ず。ということで全力で吉原風俗について調べているところだ。
一時間かけていろんな場所を巡った。2ちゃんねるのピンク板、訳のわからない風俗サイト、ヤフー知恵袋。しかし、収穫はほぼゼロ。ただ、少しわかったことがある。
  風俗店の看板には風呂代6500円とある。えっ!かなり安いじゃんと早まるなかれ、あくまでこれは入場料、プラスに風俗嬢に支払うお金、指名料、さらにはプレイのオプション(ここでは割愛) にもお金がかかるらしい。
さらに調査を続ける。よりによってヤフー知恵袋で。
すると、こんな記事が出てくる。『初めて風俗で遊ぶならここのお店がおすすめです』中身を見ると、そのお店で遊べるトータルの値段(これを総額という) に店のURLまで貼ってある。
ステマ臭いというのが本音である(ちなみに記事の日付は六年くらいまえのもの)。でも行くしかない!なりふり構っていられなかった。財布を確認する。諭吉が一人しかいない。でも大丈夫。ボーナス入ったから。そんなことを思いながら会計を済ませ、近場のコンビニへ向かう。
さぁ、性戦だ。鬼頭のテンションはマックスだった

       

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Neetsha