Neetel Inside ニートノベル
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俺たちフー族! イクぞ鬼頭君!
新人とベテラン、そして失敗のコスプレヘルス編

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ときは戻り4月頃、新宿での話だ。俺はコスプレヘルス「テレビジョンMOE!」で遊ぶことにした。そして何を血迷ったのかサイトの、しかもモザイクのかかった写真だけを見て、新人の子を予約指名。しかもろくにその子を調べもせず、衣装も指名した。それがまさかの結末になるとは、当時は思わなかった。

  予約した翌日、お店に向かう。コスプレヘルスだけあって客層はオタクっぽい人が多かった印象だ。
「こんにちは、予約してた唐川です」
「はい、少々お待ちください……はい、確認がとれました。今日はひよりちゃんをご指名ですね?」
  そう言うと同時に受付の人はモザイクの取れたひよりちゃんの写真を見せる。ここで俺は嫌な予感がした。恐らく修正はされているだろう。それでもあんまり顔は期待できなさそうだった。しかしだからといって変えてくださいということもできない。初めて行くお店でそんなことをしては印象が悪いと思ったからだ。そしてひよりちゃんとご対面。案の定写真とは全然違かった。悪い意味で。
  このお店は所謂ホテヘルと言われるお店だ。ホテヘルと言われてもピンと来ない人もいるだろう。少し解説する。
  今回お世話になるヘルスは、お店がありそこで受付をするが、プレイは近場のラブホテル、またはレンタルルームでやってもらうというスタイルのお店だ。お店からホテルへ移動するのには一見手間に感じるがある意味そこが                                                                                 だったりする。なぜなら、その移動間は女の子と一緒に行動できるからだ。女の子とイチャイチャしながらラブホに向かう。童貞には絶頂ものだ。
  レンタルルームに着き、部屋に入る。その時ひよりちゃんから衝撃の事実を告げられる。
「私、今日生理気味なんですぅ」
「お、おう……」
  嵐の予感だ。

     

正直終わったと思った。「軽い生理だったらなんとかなる」って言って彼女とやる男はいるだろう。でも考えてほしい、こっちはお金を払っている。そしてこれは疑似恋愛だ。生理中の性交渉は。女の子に負担をかけることになるし、性病感染のリスクも高まる。いくら金を払っていても女の子に負担をかけるプレイはあんまりしたくないし、性病になりたくない。やる気があるのは結構だが、自分の体、相手の体に気を使ってほしいと俺は思う。それに俺が舐められなくなるしね。
  シャワーに入ったあとはお着替えタイム。だがここでも悲劇。
「この格好ってなんなんですかぁ?」
「あ、あれだよ。qmaのリ〇ルだよ」
「ごめーん。ゲームやったことないからわかんなーい」
なりきりモード、消滅。コスプレ店で最もあってはならないパターン。しっかりリサーチしなかった俺が悪いんだけど、それでも少しは勉強してきてほしかった。予約したんだしさ。
  それからも悲劇は続く。新人さんでしかも業界未経験。テクはあんまりない。フェラもくすぐったいだけだし、ここで初めて素股を経験するが、ローションを塗らずにやったのであんまり気持ちよくなかった。結局コスプレは脱いじゃうし。まぁ、結局口でイケたから良いんだけど。ただ、一生懸命さは伝わった。仕事人としての意識はまだ低いし、技術もない。でもこれから伸びてくれればそれで良いのかなとおもったよ。

  それから1ヶ月後、俺はこのお店に再チャレンジした。

     

仕事が忙しくて抜く暇がない。抜く時間すらもったいない。そんな生活を2週間近く続けてしまったため息子はご立腹だ。スタイリッシュにスマホを取りだし、電話をかける。
「すみません、唐川と言うものですけど、女の子の予約をしたいんですが……」

  今回もテレビジョン萌えにお邪魔する。しかし、今回は前回のような失敗はしないぞ。なんたって事前にリサーチしてきたからな。ここで俺のリサーチの方法を紹介する。といってもやけに風俗に自信のある兄貴たちから伝授してもらったことをおさらいするだけだが。まずは「遊びたい日の女の子の出勤を確認する」ここで気になる子がいなければ日を改めるか、別のお店に変えるのも良いだろう。気になる子がいたなら、「その子のプロフィール、blogやTwitterを確認する」お店のサイトに載ってるプロフィールにはいろんな情報が載っている。年齢、スリーサイズから始まり、得意なプレイ、Sっ子なのか、Mっ子なのか。趣味はなんだ、好きなマンガは?ゲームは?芸能人は?よくみるテレビ番組はなんだ?と言った嬢の情報に加え、お客さん、所謂我々に対して女の子からの一言、女の子に対してのお店からの一言が載っていて、大変参考になる。もしblogやTwitterをやっていたならばそれも確認する。そこには彼女たちの自画取り写真が載っていることが多い。これで大体の顔立ちがわかるし、下手すれば体型もわかる。とにかくいろんな情報がそこにあるということを覚えて欲しい。
  そこまでするか?キモイ奴だなと言わないで欲しい。なぜなら、こっちは高いお金を払っているから、少しでも楽しみたいからという思いがあるからだ。ラーメンを食べるのと変わらないとさえ俺は思ってる。
  旨いラーメンにありつくために、レビューサイトをチェックする。お店にホームページがあるならそれをチェックする。それと何ら変わらない。

  さて、新宿に着いた。これから性戦を始める!

     

夜の新宿は怖い。ホテルに向かう途中に謎のおじさんにちょっかいを出されたり、怪しいお店に勧誘されたり、筋骨隆々な黒人に握手を求められたりとかなりカオスだ。あらゆる死亡フラグを蹴飛ばしてホテルに向かった。
「もしもし、唐川です。ホテルに着きました。部屋の番号は109号室です」
「はい、では幸恵ちゃんをすぐ向かわせますので少々お待ちください」
  今回のお相手は幸恵ちゃん、今回のコンセプトは「年上にいじられたい」だ。wktkしながら待っているとノックを叩く音と俺を呼ぶ声が聞こえる。

  「この度、指名ありがとうございます。幸恵といいます」
  幸恵ちゃん改め、幸恵さんを迎える。嗚呼、大人のおねえさんだ。容姿はかなり整っている方で、黒髪ロング。線はかなり細く足も長い。社長秘書とか、できるビジネスウーマンという表現がぴったりのお姉さん。とてもではないがちゃん付けで呼べない。
  少し雑談してシャワータイム。一緒にシャワーに入ると、さらにそのスレンダーな体をまじまじ凝視してしまう。シャワーを出てお着替えタイム。今回の衣装は幸恵さんにおまかせしたのだが結果は……
「今回はラブ〇イブの衣装を着てきました」
「……ごめん、俺知らない」
  ちょっと空気が気まずくなる。たぶん彼女なりに無難な衣装を選んできたのだろうが、今回は客が悪かったようだ。はい、すみません。
  しかし、ここは切り替えてプレイ開始。まずはキスからの全身リップ。
「へぇ、ここ舐められると気持ちいいんですか?」
「ん、んあっ!よ、よくわからないです」
  幸恵さんに新たな性感帯を開発されていく。
「あっ!?」
「んっ……ここ気持ちいいんですね」
  玉袋を丁寧に舐められる。こんなに興奮するとは思わなかった。しかし、本丸の砲台はまだ攻めない。その周辺をゆっくり、ねっとりと舐め回していく。はやく……はやく息子を楽にしてやってくれ。その願いが届いたのか息子を舐めてくる。下から上に、丁寧に舌を使う。そしててっぺん。肉棒が暖かいものに覆われると同時にいやらしい音と共に快感が伝わる。
「あっ!あっ!あぁっ!イクゥ!」
  幸恵さんの口の中にスペルマを大量に放出してるのがわかる。ドクンドクンと脈打つのが終わると同時に口をはなし、後処理をする。
「かなりたまってたんですね。一杯出ましたよ」
「あぁっ……うぅ」
  気持ちよすぎて一杯出しちゃいましたなんて俺の口から言えない。
「次はなにされたいですか?」
「騎乗位でイキたいです」
そこからあんまり記憶がない。ただ、ただ快感だった。快楽の奴隷になった俺はただただ喘ぎ続けていた。声が高くなっていくのがわかる。快感が押し寄せてくる。「あぁっ!、イクイクイクアッ!んあっ!アーッんんんんンアーダメ、ダメですイク!イクゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!!」
  ああぁぁぁっとだらしない声を漏らしながら果てる。最高だった。少し間を開けたあとに大切なことに気付く。幸恵さん、着たまんまだ。ここで俺は後悔する。何でコスプレヘルスでコスプレを妥協したのか。
「時間ありますけど、三回戦しますか?」
「いや、残り時間は甘えさせてください」
  俺は時間一杯までひたすら幸恵さんに甘え続けた。


「今日はありがとうございました。また遊びに来てくださいね」
  いえいえ、こちらこそである。また遊びに行きたいと本音でおもった。
  店を出て別々の方向へわかれる。満足度が高ければ高いほど、別れは辛い。これほど虚しく、残念な気持ちはなんだろうか。次はどんな子を指名しようか。そうかんがえながら、ネオンと共に日の明かりが明るく照らす新宿をあとにした。

       

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