Neetel Inside 文芸新都
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「名前は?」
「ミカ」
「何歳?」
「ハタチ」
「…本当に?」

 ミカはどうでも良いでしょそんな事、といった風に笑った。

(まぁ、今更、法律を気にしてもね…)

 本サロという時点で違法なのだ。
 ミカが未成年、十八歳以下だとしても。
 毒を食らわば皿までだ。

 私は意を決して服を脱ぐ。
 ミカはウェットティッシュを使い、たどたどしい手つきで私の体を拭いてくる。
 ペニスの部分は念入りに、後でフェラチオをする為だ。
 ……時間稼ぎではなさそうだが、念入りすぎる。
 まるでナースがする清拭のようである。
 もどかしくなり、ミカの両肩を掴み、無言でキスをした。
 舌をねじ込むが、拒否はなかった。
 柔らかくて華奢な体は、気だるそうに体重を預けてくる。
 ミカの上半身を支えながら、薄いピンク色のキャミソールの肩紐を下ろした。
 白いブラジャーとBカップぐらいの小ぶりの胸。
 ブラジャーの上から優しく手を添えてみると、ミカの心音が伝わってきた。

「ん…ふぅ…ふぅ…」

 ミカは唾液の量が多い。
 ディープキスをずっと繰り返していたら、ダラダラと涎が垂れてきて、布団に滴っていた。

(あっ、この子、演技じゃない)

 彼女とのラブラブセックスと風俗嬢との遊びのセックスは全く違う。
 風俗嬢といっても様々いるが…。
 大きく分けると「お仕事派」と「恋人派」のタイプに分けられる。
 お仕事派はテクニック重視でそつなくサービスをこなすが、サバサバしすぎていて色気がない時がある。体は売るが心は売らないという姿勢が鮮明である。
 一方、恋人派はサービスはまちまちだが、普段の恋人同士がするようにイチャイチャしてくる。客も擬似恋愛なのに勘違いして本気になってしまう事が多い。
 そして恋人派でも、それが仕事だからそう感じさせている場合と、風俗暦が浅くて駆け引きができずそういうプレイしかできない子がいる。
 ミカは、明らかに恋人派、それも演技するほど擦れてもいない素人だ。

「んんっ…はーっはーっ」

 ディープキスを少し中断すると、ミカは苦しそうに大きく息を吐いた。
 キスをしながら息継ぎをするタイミングが分からなかったのだろう。
 私はそのままミカを押し倒し、そのついでにブラジャーを剥いだ。
 露となった小ぶりな乳房を、肋骨のあたりから大きく舐め回した。
 親指ですりすりと乳首を刺激すると、すぐにぷっくりと膨れ上がる。
 中々、敏感な体をしているようだ。

(こちらはどうかな?」

 ミカの両足をこじ開け、パンティ越しにあそこを撫でる。
 ローションでも仕込んでいるのか、既に濡れている。
 パンティの中に手を差し込み、お尻を撫で回しながらパンティをするりと脱がせる。
 ミカの左足を持ち上げ、自分の右足でがっちりと挟み込んだ。
 ミカのあそこが隠し切れずに露となる。

(お、これは…)

 体毛が薄いミカは、あそこの毛も薄い。
 ビラビラも小さくて、クリトリスの場所も分かりやすかった。
 乳首を責めた時のように、親指と人差し指できゅきゅっと弄る。

「あっう…あぁぁ…っ…」

 甲高い喘ぎ声を漏らして、ぬらぬらと愛液が漏れてくる。
 私はディープキスをしながら右手でクリトリス責めを続け、同時に左手の中指をミカの膣内へ差し込んだ。
 膣口がパクパクと蠢いていた。
 まるでペニスを求める別の生き物のようだ。
 そのままずっと手マンを続け、ミカの体が弛緩してくるのを見計らう。
 経験の浅い女の体を開拓していくのは、男にとっては征服欲が満たされ、海綿体に血液が流れていく事になる。

「ゴム…つけて…」

 勃起しきったペニスから漏れ出る我慢汁を指でつまみ、ミカはそう言った。
 体が弛緩してきて、目元もとろんと蕩けているように見えて、案外冷静だった。
 別に生挿入を狙っていた訳ではないが、ここは大人しく従った。

 遮光性の分厚いカーテン越しには、あの五十代ぐらいのおっさんが座っているのだ。
 個室とも言えないプレイルームなので、あのおっさんの咳払いまで聞こえてくる。
 何とか目の前のミカに集中しようとするが、それでも時々聞こえてくるおっさんの息遣い。
 ずる、ずる、とカップラーメンを啜る音がそれに加わっていた。
 醤油の匂いがぷーんと漂う。
 わざとか?
 わざとなのか!?

 それでもペニスは林檎程度の硬度を保っている。
 危うくバナナ程度になりそうだった。
 素早くゴムをつけると、一息にミカの中へ挿入する。
 仕込んだローションと白い愛液のおかげか挿入はスムーズだった。

「ひっひん、ひっひぃっ」

 ミカは悲鳴に近い喘ぎを漏らす。
 私のピストンに合わせようと、腰をくねらせている。
 次第に、膣からぶくぶくと白濁した本気汁が溢れてくる。
 ぬらぬらと漏れ出た白い液が、私のペニスや金玉袋までべとべとにしていく。
 私はミカに覆いかぶさり、ディープキスをしながら腰のピストンを早める。
 ミカの両足が私の腰をホールドしている。
 ふとミカの下腹部を撫でると、ビクビクと脈動している。
 何度か絶頂を迎えているのだろう。
 だらだらと涎が溢れる。
 互いに舌を絡め合い、獣のように求めあう。

「ん、んーんっ…きゃ!きゃん!」

 感じまいと声を抑えていたミカが、甲高い嬌声を上げだす。
 私は唇を離し、体位を変えて対面座位とする。
 ミカの体を持ち上げ、胡坐をかいた上に乗せながらゆったりとした上下運動へと移行する。

「は、ああああ、ああんっ」

 嬌声が、甘い声に変化していく。
 この体位は腕の力がいるので少し私は辛く、じっとりと汗が浮かんでくる。
 ミカも額に汗を浮かべていて、甘い匂いとすえた汗の匂いが混じり合う。
 いやらしくも芳醇なスメルに、私の興奮は増した。
 私はミカを持ち上げると、引っくり返して尻の方を自分に向けさせる。
 後背位の体位となり、改めて挿入し、ピストンを繰りかえす。
 ぶくぶくと泡出てきた白濁液。
 ミカは相変わらず無我夢中に嬌声を上げている。
 ちょっとゴムを外してもばれそうにない。
 といった悪戯心を芽生えさせるが、こういうアンダーグラウンドすぎる場所での面倒は避けたい。

「うっ」

 私は低く呻くと、ゴムの中に精を放出した。

       

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