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★文芸・ニノベ作品感想★
2014年文芸ニノベアワード

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★2014年文芸ニノベアワード


編集部で少々話題になっていたので、個人的に選んでみました。
当然ですが偏りがあると思います。


まず客観的な指標が欲しいのでコメント数を見てみました

2014年年間コメントランキング

★1位 文芸 きかんしゃトーマム
★2位 文芸 僕は自分が普通の人間だと知ってしまった
3位 ニノベ 蟲籠Ⅰー在るべき正義の形ー
★4位 ニノベ 天に輝くものすべて敵
★5位 トゥー・レイト・ショウ
★6位 ニノベ HVDO~変態少女開発機構~
7位 ニノベ 応募中のため掲載停止中(顎男先生のファンタジー作品)
★8位 ニノベ わが地獄(仮)
★9位 ニノベ 清水、歯医者行くってよ
★10位 ニノベ 210~シェアワールドアンソロジー
★11位 ニノベ 滅神時代に生まれました
★12位 文芸 きっとあなたも独りです。
★13位 文芸 引きこもり タイへ行く
★14位 文芸 藤色アワー
★15位 ニノベ ドン亀のヨーチン
16位 ニノベ 車輪の唄
★17位 ニノベ るろうにチンチン
18位 ニノベ 学者が助走をつけて殴るレベルの「古事記」
★19位 文芸 剣と槍。受け継ぐは大志
★20位 ニノベ 生贄の旅
★21位 文芸 私の部屋と不思議な穴
★22位 ニノベ 彼女のクオリア
★23位 ニノベ 平和と混沌の学園
24位 ニノベ SCP-173
★25位 文芸 スパイダーマンコ
★26位 文芸 さよならお兄ちゃん
27位 ニノベ ココロマテリアル
★28位 ニノベ オピオイドの繭
29位 ニノベ テイルズ・オブ・オレガカク
★30位 文芸 後藤健二の性的冒険

※★マークは後藤健二が読んだことのある作品

コメント数はあくまで一つの指標です。
一人で何十個もコメントつけていたり、作品内容と関係ない事でコメントが伸びたりというのは良くある事なので。
でもそういうのも含め、コメント数は「その時に注目されていた」という事を表していますね。
なので上位30位までアワード候補です。
あとは2014年に始まった作品か、2014年の新人作家か、更新回数、作品内容、個人的好みなどで考慮しました。



■2014年文芸ニノベアワード大賞

★「きかんしゃトーマム」
やはりコメント数は正義!w
結局コメント数かよぉ!って言わないでwww
総合的に見ていますよ。
2014年開始作品、作者の七面鳥先生は人気漫画作家でもありますが小説作家としては新人。
勿論、内容は文句なしに面白い。
きかんしゃトーマスの二次創作だけど、原作など知らなくても楽しめます。
エロもありますしね!
機関車同士のセックス…あんなに汽笛がいやらしく感じるなんて…!!www
普段は漫画しか読まない読者でもこれだけは読むって人も多いはず。
七面鳥先生にまさかこんな文才があったとは…。
「一つ前を忘れていく」もそういえば文章をかなり読ませる漫画ですしね。
普段から大量の台詞やナレーションを漫画で見せる事を考えてらっしゃるためか、あの文才も頷けます。
漫画が面白い作家さんは小説を書いても面白い…という仮説がまた立証されてしまいました。


■トップ10

★「きかんしゃトーマム」
考察は上記の通り。

★「僕は自分が普通の人間だと知ってしまった」
坂先生のエッセイ的小説。赤裸々な心情を書き綴っている。
笑えるし泣ける。
個人的に坂先生が大好きなのであげました。

★「天に輝くものすべて敵」
顎男先生のSF要素のある学園モノ。
まだ途中だけど滅神よりはこちらの方が良いと思う。
滅神はラストが賛否両論すぎるしね。

★「トゥー・レイト・ショウ」
えろま先生の短編集。
どれも面白い。
短編集と言いつつ長編小説が3つ入ってる。
丸一日かけて全部読み耽ってしまった。

★「HVDO~変態処女開発機構~」
和田駄々先生の代表作。
24KBにも及ぶ感想で言い尽くしたところがある。
ニノベ小説で一番好き。

★「藤色アワー」
カムバック賞な柴竹先生。
文体が洗練されている。
作者はまだ若いのにこういった大人っぽい小説が書けるのは凄い。

★「ドン亀のヨーチン」
ヤーゲンヴォルフ先生は他にも色々と書いてらっしゃいますが、やはり私はこれが好きかな。
WWⅡ的な架空世界を舞台とした潜水艦戦記モノ。
ミリオタでなくとも楽しめるはず。

★「剣と槍。受け継ぐは大志」
シブク先生の代表作。
中世ヨーロッパ的なファンタジー世界の戦記モノの筈だが、まるで北方謙三の三国志を読んでいる気分になる。
男の世界! 渋いです。

★「私の部屋と不思議な穴」
火呼子先生のSF小説。
ジャンルは「新しい童話」って事だけど、藤子不二夫のすこしふしぎな漫画を読んでいる気分。
読んでいる最中はわくわくさせられ、読み終わったら爽やかな気分になれる。

★「彼女のクオリア」
東京ニトロ先生のSF小説。
いつカタストロフィが起きるのかドキドキさせられます。
日本のヨハネスブルク・足立区の恐ろしさが分かります(笑)

■2014年新作賞

★「彼女のクオリア」

■2014年新人作家賞

★「ヤーゲンヴォルフ先生」

■完結賞

★「HVDO~変態処女開発機構~」
★「剣と槍。受け継ぐは大志」

■審査員特別賞

★「るろうにチンチン」
やっぱりkumakatu3先生作品を一つは入れておかないとね!w

■アンソロジー賞

★「生贄の旅」
★「210~シェアワールドアンソロジー」
ファンタジー物なら生贄、現代物なら210、という住み分けが。
どちらも参加しやすいアンソロジーだし甲乙つけがたいと思う。


こんな感じになりました!
コメントこそ伸びてませんが、個人的にはまだまだまだまだ推したい作品は目白押しでした。
例えば、スレでも挙げられていたけど…。

・三人が来る
・パンドラボックス
・Wild Wise Words

このあたりは2014年の新作で新人作家で良作だと思います。
でもコメントではトップ30には入ってこない。
漫画でもそうですけど、どうしても新都社での過去の実績から来る作家人気は大きい。
そういうフィルターを外せばまた違ったトップ10になるでしょう。
でもその辺のフィルター自体、人によって違う。
私も相当読んでいるけどそれでもコメントランキング上位30位の内7作品も読んでいませんでした。
物理的に全てに目を通すのはかなり無理がありますから…。
トップ10を考えるも何も、10作品も文芸ニノベを読んでいないって人も多いでしょう。
皆さんの考えるアワードはどんなものですか?
良かったら教えて下さいね。

       

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