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「〈パルスフィクション〉の夏」
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顎男先生新作。
この感想企画が始まって僅か四ヶ月の間に「滅神」「天敵」と2作も中篇を完結させてきた顎男先生。
またまた新作をぶつけてこられました。
しかももう十二話まで進んでいる…!
恐ろしいバイタリティですね。
ツイッターを見ていると「休んでええんやで?」と言いたくもなりますが。
彼にとっては書いている事が排泄にも似た生理的欲求なのかもしれません。
さて、読み進めてみましょう。
あれ? サブタイトルがありませんね。
ここは親切心でつけてみましょう。
遠慮なく使って下さい。

■第一話
どっきり! かぼパントップレスが流行の世界!
暑さに脳をやられた女達と、狂った価値観を正そうとする男達の戦争。
■第二話
プール争奪戦。
■第三話
食堂作戦会議。
■第四話
公園防衛戦。
■第五話
ホームセンターかぼパン購入阻止作戦。
■第六話
洗脳された妹救出作戦。
■第七話
公共監視カメラ強奪作戦1、パルスフィクション(飛行機)建造計画。
■第八話
公共監視カメラ強奪作戦2、亡き天才科学者への追想、その後バーベキュー大会。
■第九話
公共監視カメラ強奪作戦3、夜景を肴に幼馴染の高校生カップルがいちゃラブ。
■第十話
公共監視カメラ強奪作戦4、敵か味方か? 謎多きスプリング少女出現! 一方、かぼパン隊は風邪引いてた。
■第十一話
スプリング少女篭絡作戦1、馬鹿マッチョがロードローラーに乗ってやってきた!?
■第十二話
スプリング少女篭絡作戦2、馬鹿マッチョの魔の手から救え!

こんなところで如何でしょうか。
概ね、サブタイトルで内容あらすじは説明できているかと思われます。
何と言うか…かぼパントップレス女子高生が暴れる話というあたりで、顎先生は遂に壊れてしまったのかと心配になりました。
寒いギャグの馬鹿話がずっと続きます。
正直、斜め読みしていていました。
まぁ、ノリはいつものあかるいはなしの顎男先生なので読めるけど…。
でももう慣れたし飽きた。
面白くはあるけど目新しくありません。
正直、惰性か小手先で書いているんじゃないの?と穿ってみたくなる。
だから特に練らずに書いていて更新早いんでしょ?って。
ただ、第七話から路線変更?となります。
幼馴染の科学少女つぐみ、それを支える主人公の青崎。
正直、ここでやっと登場人物達の名前が頭に入ってきた。
つぐみが建造しようとする飛行機「パルスフィクション」
そのパーツ集めに公共物である監視カメラのハートシーカーを狩りに行く。
なつやすみの自由研究というが、ただならぬ情熱を傾けるつぐみ。
話自体は馬鹿馬鹿しくはあるけど、程よく青春しています。
若さゆえの過ちギャグもやっと笑えるようにw
バーベキュー回も良かった。面白い!
で、その後出てきた空壁蒔葉。
つぐみがヒロインと思っていたけど、彼女は第二ヒロインになりますね。
彼女がめちゃくちゃ良い。
そうだなぁ…女子高生だけど「沢村」のキャラとは違うな。
「あの世横丁」の飛縁魔が近いかなー?
描写が軽いのでそれっぽいというだけですけど。
頭の足らないマッチョ不良のたかとしに狙われる薪葉ちゃん。
でも健気に兄貴を守りながら、勝ち目もないのに戦おうとして…実に良ヒロインであります!

総括します。
最初は途中で読むのやめようかと思ったんですけどね。
かぼパン半裸ギャグは寒いだけで、面白いけどまぁ微妙でした。
これがまだ続いていたら顎男先生とはいえ、容赦なくぶったぎってました。
第七話から別の小説になっていて持ち直しました。
路線変更は正解。
というか、第七話から読んでもいいんじゃないかな?ってぐらい。
それぐらい第一話~六話は…微妙。
つまらなくはないけど…う~ん。
何故かぼちゃパンツでトップレスなんだ!?
顎男先生がそういうフェチをお持ちなのかもしれないけど、くすりともしなかった。
アダルトビデオなんかでもいきなり全裸になる女優はけしからんと思っています。
エロくも何ともない。
恥じらいってもんがないとね。
そして、恥じらいがないだけで「痴女」というのではないんですよ。
性的に男を快楽へと導く変態と自覚しているのを痴女というのです。
かぼちゃパンツトップレスの女達って、それが「変態行為」とは思っていないでしょ?
単に暑いから自由を求めてトップレスになっているというだけ。
作中でもあったけどケダモノというか、猿かゴリラみたいなもんです。
それを男達が「痴女」というからカチンときた。
痴女を舐めんじゃねぇ。
もっと凄い事してんだよ、痴女ってのは・・・!
おっぱい見せ付けるのも男を興奮させる為であって、いやらしい見せ方を考えているんだ。
かぼパン女どもはヤマンバギャルが化粧するみたいなもので、それが一種の武装になってるでしょ!?
そんな姿になっているのに男を誘っている訳ではなく、「いやらしい目で見るな」じゃない!?
おっぱいはエロいものなのに、それを惜しげもなく丸出しにしちゃうのは女の価値を下げている。
実にイライラしました。
品性の無い粗雑な女達の振る舞いも駄目。
まったくエロくない。
イコール痴女ではない。
オーケー?
…と、少々ヒートアップしてしまったが…。
ともかく、最初のかぼパン騒動はいらなかった。
かぼパン隊が風邪で寝込んで急にフェードアウトしていきましたが…。
かぼパン隊とは何だったのか?とすら思います。
作品全体に後々活かされる予定があるのか?
第七話からは別物の小説として読めて面白かったです。
といったところでしょうか。
続きも楽しみ。
以上です。

       

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