Neetel Inside ベータマガジン
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「人を旅す」
http://neetsha.jp/inside/comic.php?id=17568


ヤングなどで多数の漫画を連載されていたもってぃ先生のニノベデビュー作。
もってぃ先生と言えば…。
「勇者ギルドの皆さんは」
「ラ・リーリア古代都市」
「魔王軍養成所の皆さんは」
この3作が特に印象に残っている。
本作はそれらの連載で培われた要素が合わさったような印象を受ける。
「ドキュメンタリー風」というジャンルに偽りなく、語り口は「勇者ギルド」や「魔王軍」の調子。
そして全体的な世界観は「ラ・リーリア」のようなファンタジー。
四十台半ばのおっさん冒険家を主人公にして、ファンタジー世界の旅行記の様相を呈している。
空中都市での鳥人との交流、地元の名産品を食し、何故か空中都市にいる人魚の歌に耳を傾ける。
主人公の冒険家マーク=クラウゼンは、親父ギャグは寒いものの、飄々としていて親しみやすい。
序盤なのでまだ空中都市を散策しているだけだが、これから遺跡に冒険に行って危険な目にも遭ったりするのかもしれない。
ただ、マーク=ラウゼンの著書でそれらが語られるというスタイルだ。
冒頭もマーク=ラウゼンが読者へ語りかけるところから始まっている。
なので主人公が死んだりする事はないだろうという安心感はある。
インディ・ジョーンズのファンタジー版って感じを目指しているのかな?
(インディシリーズもファンタジー要素多いけど…w)
そういう印象を強く持った。
「ラ・リーリア」にとても近い雰囲気がある。
「ラ・リーリア」は「魔王軍」と同時連載していたけど、コメント数が倍以上あった「魔王軍」ばかり更新されてしまい、「ラ・リーリア」は投げられちゃいましたよね。
でも個人的には「ラ・リーリア」の方を楽しみにしていました。
もってぃ先生が本当に書きたいのはこっちじゃないのかな?とも。
文章はまだまだ書き慣れていない感じはしますが、瑣末な事です。
もってぃ先生が書きたい事を優先し、雰囲気重視でとにかく沢山書く事をおすすめしたい。
応援しています。

       

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