Neetel Inside ベータマガジン
表紙

見開き   最大化      

「呪い」
http://neetsha.jp/inside/comic.php?id=16903




実のところ、最初の感想を書いた時点では、そこまで興味をそそられる内容ではありませんでした。
でも、今では非常に先が気になる作品となっています。
主人公・akira・kiriaの3人が「肉の館」へと足を運ぶまでの回想が語られています。
kiriaは怠惰で臆病で就職活動に苦労してる無能なデブ。
akiraは部落や在日特権を許せないと熱く語るような典型的なネトウヨ。
主人公は異世界ハーレム物とか嫌いで独自性のある小説を書こうとしてるワナビ。
面白い奴らですw
kiriaは冒頭で自殺する事が語られていましたが、うん、私でもこの3人だったら最初にkiriaを犠牲者とするだろうな~と思いましたw
さて、展開予想的なものですが…。
主人公が「異世界ハーレム物が嫌い」「死後の世界の有無について思索」「墓に刻まれた漢字のような良く分からない文字」
ここらが伏線のような気がします。
死後の世界、ある意味それは異世界ですよね。
グーグルマップでは表示されておらず、緑と霧と広大な謎の墓地に囲まれ、長年忘れ去られていた肉の館。
豚や牛だけでなく、人間まで屠殺していた噂がある。
もうこの辺までを深夜の1~2時ぐらいに読んでいたあたりで、背中がぞくぞくする恐怖を感じます。
「異世界へ行って来た人の体験談まとめ」を読み漁っていた時のような興奮!
それも真に迫っている内容の方の。
決して粗製乱造ではないリアリティ!
まぁ、小説なんですけど、説得力のある怖さがあります。
作者が「名無し」ってところさえ、この物語を怖く見せる要素の一つとなっています。
うーん、文章力も高いですし、実に興味深い!
一体誰が書いているんだ・・・!?
続きが早く読みたい。
全然ニノベっぽくはないというか文芸向きだと思います。
それにシンプルすぎるタイトルで、中身を読んでみようと思う人は少なそう。
でも読んで損はありません。
ホラーや体験談風な小説が好きな方にはおすすめな作品です。

       

表紙
Tweet

Neetsha