Neetel Inside ベータマガジン
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「からっぽのアクアリウム」
http://neetsha.jp/inside/comic.php?id=16930



作者は蝉丸先生。
初見、バルスのファルシのルシがパージでコクーンという印象。
作中にある通り「僕の存在と状況を正確に伝達するには難解さを伴う」ですね。
二回読み直しました。
一人称で語られる「僕・ベニアレ」は六次元空間の存在。
要は、涼宮ハルヒにおける「長門有紀」のようなものか?
こういう存在を主人公とするのはかなり難しいと思う。
読者は一般的に三次元の有機生命体なので。
作中にある通り「インスピレーションの影すら与えることはできない」ですね。
だから違和感を覚える。
六次元存在の「ベニアレ」が、割と三次元存在の我々の価値観で事象を「美しい」「穏やか」と表現しているからだ。
六次元存在とはもっと高度で非人間的なものではないか、人間のように思索に耽ったりはしないのではないか?…と、思う。
そう思っていると、どうもこの「ベニアレ」は、三次元の事象を時間や空間を超越して知覚する事もできるし、神のような存在でもあるという。
手塚治の「火の鳥」未来編の主人公のような試行をやっている。
ちょっと人間臭い神様である。
モルタリアというキャラクターも出てきたが、彼との会話内容などがまさに火の鳥っぽく感じました。
まだ始まったばかりなので面白いとも面白くないとも判断できない状態。
初見殺しがきついですが、様子見したいところです。

       

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