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★文芸・ニノベ作品感想★
登録用感想:上から4つ目にあった文芸作品

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登録用・サイコロで出た文芸の上から4番目の作品




作品名:「くそったれのボケ」
http://neetsha.jp/inside/comic.php?id=16861


文芸は小説を主に投稿する雑誌ですが、評論などもOKなんですよね。
で、これは小説ではなく評論のような内容でした。
ある意味、最初に感想を書く作品としてはこれ以上ないほどできすぎている作品。
これを最初のサイコロで引けた幸運に感謝!
では、作品内の文章を引用しつつ感想を書いていきます。


●物語の作者は「健全な世界観の再生」にかまけている場合ではない。読者が期待していることは常に「何でもいいから面白いものを読ませろ」ということであって、自分だってそもそも出発点は読者からだったはずだからそんなことは分かりそうなものである。


>>前半は「?」だけど、後半は同意。
創作は自由であるべきで、作者がどういう意図をもって創作しようが読者には関係のない事だ。
ただ、当然それは「面白いもの読ませろ」という読者の需要を無視していては、単なるオナニーにしか過ぎない。
でも他人のオナニーを見るのが好きな人がこの新都社には多いと思うのだ。


●「これは同じ作者が書いた話だから前みたいに面白いかもしれない」と直観することがあっても「これは同じ作者が書いた話だからまず面白い物語である」と決めつけてくれる親切な馬鹿はいないであろう。


>>同意。当たり前の話。一発屋で終わる人って多いしね。
ちなみに新都社では面白い・面白くない以前に、「完結作家」というのが一つのブランドだと思う。
同時に「投げ作家」というブランドもあるw


●小説に限らず物語表現、芸術作品、その他もろもろの創作物全般について言えることだが「優劣は最少単位で評価されるべき」であり作者単位などそういう大雑把なくくりで世の中をとらえているのなら志を改めるべきである。


>>同意。作者ごとなどではなく、その作品ごとに評価をするべき。
これ、上の話と同じ趣旨ですね。


●つまりたったの1話、極端に言えば僅か1行にさえ切れあじ鋭い印象を読者に刻みこむことをまず考えることにしよう。冗長は憎むべき敵であって「健全な世界」なんかを理想にしているやつの小説は大体そういう風で読むだけで消耗できる。


>>耳が痛いですな。更新が停滞していますが、私の小説「魔女の詩」は冗長だなーと。
「健全な世界観の説明」に固執する余りね…。
私はハイファンタジー小説を好んでますが、まったくのゼロから世界観を構築するのは並大抵の技量では難しいと思います。


●自分のために書いてると言えば聞こえはいいが、それも疑い始めればこれほど胡散臭い言い訳は類を見ないであろう。不毛きわまるマスターベーションは他所様に公表していいものかどうか考えなくても分かろうものである。小説には常に読者がおりつまり他人のことを言っている。「何でもいいから面白いものを読ませろ」といつも考えている。

>>最初の話と同様の答えになりますが、オナニーの何が悪いの?と思います。
私はオナニーも好きだし、他人のオナニーを見るのも好きなのでw
ただあなたは違うんでしょうねー。


●部分には全体の構成において不必要が存在してはいけない。「寄り道」は「寄り道」以外の意味を持たず念を押すが冗長は憎むべき敵である。なんでもかんでも商業小説を模倣することはあまり良くない。そして我々はそういう商業小説にいつも心を動かされてきた。


>>私は「人生には寄り道も無駄なものも何一つない」と考えるので、同意しかねますね。
一見、無駄な行為、寄り道も、後々それが何らかの意味を持ってくるものだと。


●目を見開かねばならない。我々はきっと小説を読みながら捻じ曲がった根性を育んできた。自分が気もち良くなりたいだけのくそったれのボケに半身が染まっている。「健全な世界観」がそこにあると思っている。健全な世界をつくることが物語をつくることだと思い込んでいる。つくられた健全な世界がこれまで自分を幸せな気持ちにしてきたと間違った自己分析を下したりする。はた迷惑な使命感に燃えていやしないか。控えておくがこれは絶対に応援の声明文である。

応援の声明文であるならそれはそれで良いかと。
ただ、自分の考え方を押し付けるのは良くないと思いますよ。
あなたが商業小説を手がける優秀な編集者であるなら別ですが。



・・・と、何だか最初からマジレスの嵐になってしまった。
こんな感じで感想を書いていくと思うので、どうぞ宜しくお願いします。

次回はサイコロの結果通り、10月1日更新のニノベ作品の感想を書きます。

       

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