Neetel Inside ベータマガジン
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「オピオイドの繭」
http://neetsha.jp/inside/comic.php?id=16904



無能な武藤だからムノーと渾名されていた少年・武藤学。
そして白い繭に包まれる謎の感染症(?)に耳の部分を既に冒されている少女・明穂。
二人は原付に乗って「見聞を広める為に旅に出る」と、序章で語られていました。
でも途中で「繭化に抗うという名目で旅をする」と出てきます。
どういう事なのかと思っていたら、その理由が少し語られます。
武藤は「おくりびと」だったんですね。
「旅のお手伝い」という求人広告を見て就職したら葬儀屋だった!のような感じで…。
旅小説かと思ったら葬儀小説でした。
繭化が始まってたった三年で世界の七割が既に繭化してしまっている…という事は、もう葬儀がどうのというレベルではない状態でしょう。
パンデミック状態で、既に国連、政府、国境なき医師団なんかは壊滅して、世紀末状態になってそう。
葬儀師という存在は、そんな中で繭化を調査せざるを得ない存在という訳か。
主人公が医者ではなく葬儀師という時点で、別に「抗う」というより、「旅のお手伝い」ですよね。
うーん、ますます絶望的で終わり行く世界って感じです。
渇きに耐える武藤の側で、遠慮なくペットボトルの水をがぶがぶ飲み、悪態をついて人をムノー呼ばわりする秋穂とかいうクソ女が印象最悪でしたが…。
いずれ白い蛾になって死ぬ運命なのだと思うと可哀想だし許せちゃいますね。
それにしても死に方がエボラより怖いだろこれ。

       

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