Neetel Inside ベータマガジン
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「滅神時代に生まれました」
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17話で早々に完結。
まだまだ続けられそうな感じだったのに打ち切られた感じがちょっとする。

>そう、ずっとこんな日々が続いていけばいいんだ。
>恋咲がいて、僕がいて、学校へ行けば森崎さんや天条や上沢さんがいて。
>時々、天条や上沢さんに何か勘付かれそうになっても上手いこと誤魔化して、切り抜けて、困った時は森崎さんになんとかしてもらって。
>そうやって今日がずっとずっと続いていけばいい。
(17話 ロング・ロング・グッドバイより引用)

でもそんな日常は唐突に終わってしまう。
上沢さんの本体である顎の尖った絶対神の手によって(笑)
最初、この話を読み始めた頃、「うる星やつら」のような印象を受けました。
主軸の登場人物の関係。
燈七郎=あたる
恋咲=ラム
上沢=しのぶ
天条=面堂
森崎=竜之介
私の脳内ではこういうイメージで読んでました。
まぁ、キャラクターは全然違いますけど、何となく立ち位置がね。
上沢さんはしのぶよりよっぽど可愛いですし。
でも天条=面堂はかなり似てる(笑)

wikiによればですが、
うる星やつらの高橋留美子先生は、「うる星」はやろうと思えば、いつまでも連載を続けられる安全パイなんだけど(いわばこれは20代の漫画であり)、勢いがあるうちに終わらせたかった」と、少年サンデーグラフィック誌でのインタビューで語っている。

「滅神」も同じだと思います。
17話ですが全話一気読みしてもそんなに多い文章量じゃない。
漫画やアニメにしても4話ぐらいでまとまりそう。映画なら普通に1時間30分で収まる。
(起)1~5話まで
(承)6~13話まで
(転)14~16話まで
(決)17話
という感じで…。
これを長期連載とせず、短編でまとめた顎男先生。
この小説が習作であった事を物語っています。
そこそこコメントもついてますし、「うる星」のように6~13話のノリを延々と続け、長期連載にしても付き合う読者は多かったでしょう。
それでもタイトルに「滅」の字がついていたし、若干不穏な空気は常にあった。
17話はもう少しじっくりやっても良かったかもしれませんが、ストーリー的には物凄く良くまとまっている。
もし顎男先生がプロになったら6~13話を延々とやることになり、本当に「あかるいはなし」になる可能性を秘めた作品ですね。
その日を楽しみにしたいと思います。
顎男先生を知りたい初心者の方には、とっつきやすい入門編になりそうな作品でした。
完結お疲れ様でした。
次回作も楽しみにしています。

       

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