Neetel Inside ベータマガジン
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「滅神時代に生まれました」
http://neetsha.jp/inside/comic.php?id=16899



顎男先生の新連載。
またもや10月1日に合わせての新連載なのか……!?
記念すべき1コメ目をゲットしたのは私です。

[1] 顎男先生だからって面白いとは限らないぜ!って思って気持ちを強くもって読んだけどやっぱ面白いくやしい <2014/10/01 11:24:44> /drIT6P0P

もうこれに尽きる。
この感想企画の最初の更新で宣言した通り、「人気作家だからってどの作品も面白いとは限らない」ってのは前提。
新都社文芸ニノベ界的には「期待値」が高いのもまた仕方ない事ですが、私自身は1コメに書いた通り、割と厳し目の視線で読み進めました。
ただ、この企画は「批評・レビュー」ではなく、「感想」を述べるものです。
そこまで粗探しはせず、素直に読んで思った事を書いています。
当たり前ですが、面白かった、つまんなかったと単純に書きます。
で、前提をあっさり超えて面白かったよ。

「浦島太郎状態のケモミミ少女神様に扱き使われる男子高校生」

ストーリーを一文で説明するならそれで事足ります。
「狼の香辛料」をもうちょっとライトにした感じでしょうか。
でもその設定を熟練した文章力で漫画を読んでるぐらいスラスラと読ませてくれるのは流石の顎ブランド。
ライトノベル創作において一番重要なところですよね。
この「漫画のように読ませてくれる」ってところ。
特に新都社民は漫画読者が大半なんだから。
実にとっつきやすい文体で、ストーリーもするすると頭に入ってきます。
架空の一神教(キリストでもイスラムでもない)に、日本の八百万の神様が滅ぼされたという事が、学校の社会の教科書で教えられているような世の中。
神様がそこまで認識されているならもうちょっとそのあたりが現実世界にフィードバックされても良さそうなもんですが、そういった描写はない。
第二次世界大戦でアメリカに負けた日本がアメリカ文化にどっぷり浸かってしまって何の違和感も抱かないというレベルなんでしょうかね。
この世界独自のそういう「違和感」をケモミミ神様が告発していくという重いストーリー…には、なりそうにないかな?
タグに「あかるいはなし」ってあるしw
そこまで書いたらそりゃライトじゃないからねー。
でもスパイスとして少しその辺に触れるのも悪くないかもしれません。
ケモミミ神様も昔関わった巫女さん?の事を思い出して暗く沈んだりという描写もあるし。
恐らく次回以降、更に文明の利器に神様が遭遇してカルチャーショックを受けていくといった展開になるのかな?
でも順応は早そうな神様だし、すぐに堕落して文明にどっぷり被れてしまうのか。
何にせよ、やっぱり作者名だけで読んでも損はないという安心の顎ブランドでした。
ぶひぃ! 心ぴょんぴょん跳ねちゃう。
顎の文章シャワー気持ちいいよ、くやしい。

       

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