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「ドン亀のヨーチン」
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ヤーゲンヴォルフ先生2作品目。
これ以外にも「空飛ぶライター」もありますし、短編集もある。
やろうと思えば4作品同時更新なんてできたかもしれませんね。
いやー筆が早いこと…。
前回も感想書きましたが、こちらは潜水艦のしかも看護兵のお話です。
艦隊でも駆逐艦と同じぐらい地味な潜水艦。
その中でも直接の戦闘部隊じゃない看護兵ですから、地味も地味。
私もそれなりにミリタリー物は好きですけど、このテーマじゃ書ける気がしません。
だから実に興味深いんですよね。
FAも描いちゃいましたけど、一般受けしなさそうなこのテーマのミリタリー物が読めるのは新都社ならではだと思います。
コメントや反応が少なくとも頑張って欲しいところです。
さて、前回の感想時は始まったばかりで、ヨーチン殿が着任したあたりまででした。
その後、実際に潜水艦に乗って目的地へと向かって進んでいた。
途中、サック(コンドーム)を使用せずに乗員がセックスに興じているらしいということで、看護兵として性教育がある。
また、ヨーチンは絵描きが趣味なのだが、たまたま女性兵の似顔絵を描いていたら誤解され、乗員みんなの似顔絵を描くはめになったり…。
機関長の腋毛をピンセットで抜いたり。
軍隊の中にいるとは思えないような…いや、軍隊ならでは?な微笑ましい話が続きます。
このあたり、潜水艦という五十余名が乗り込む艦の中が、運命を共にする一家族のよう。
「空飛ぶライター」の一式陸攻の乗員達も家族に例えられていたけど、よりその部分がクローズアップされていると感じます。
「北へ向かえ」の後半、目的であった敵輸送船団とそれを護衛する重巡・駆逐艦を発見。
生活感溢れるほのぼの話が一転、緊迫した戦闘描写に。
やはりヤーゲンヴォルフ先生は戦闘描写の方が文章が活き活きしています。
北中支軍というのは米英も含んでいる?
レギオンってレパルスの事だよね?
さて、現在は上陸・休暇編となります。
長期航海で水も少ない中で体も洗えない不潔にも耐え、吸い込む空気もどんよりしていたのにも耐え、上陸の開放感もひとしおでしょうね。
「ドン亀のヨーチン」は軍隊・戦時下における生活描写が他の小説より詳しく描かれているので、そのあたり期待しています。

       

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