Neetel Inside ベータマガジン
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「時計の国の貧民街」
http://neetsha.jp/inside/comic.php?id=17037



作者は野場先生。
初見ですね。
新人なのか、誰かが名前を変えて投稿しているかは分かりませんが…。

■0時:はたしてその騎手は
銀色に染まった空。
巨大なきゅうりの精霊馬。
それに轢かれる主人公。
というのをちょっと冗長に語りすぎかも。
ただ文章は整然と書かれているし、誤字脱字もない。
世界観を先にしっかり描写している作品は好みです。
何となく、高橋留美子のるーみっくわーるどっぽい「間抜けな奇妙さ」がありますな。
この感想企画で度々高橋留美子の名前を出している事からお気づきのように、私はるーみっくフォロワーですw

■1時:虚無僧一歩手前
主人公・吉川の悲しいぼっち高校生活。
これ、洒落にならないぐらいリアリティありますよ。
同じくぼっちの高校生活送ってきた人にとっては容赦なく古傷を抉る内容。
これは体験者にしか書けない…(確信)
ただやはり冗長です。
丁寧ではあるんですが、ここまで文章量を費す必要あるかな?
リア充の体感時間は短く、非リア充の体感時間は長いといった話。
腕時計。
エヴァのアスカの声優さん。
ここで出てきたキーワードはそれぐらいですね。

■2時:初めての再会
場面は0時に戻り、巨大きゅうり精霊馬に轢かれた後から。
精霊馬は執拗に吉川を轢き殺そうと狙ってくる。
あたふたとそれをかわそうとする吉川。
緊迫感、焦り、戸惑い。
そういったものが伝わってくる良い文章です。
少々、冗長に感じるものの、そろそろ慣れてきました。
そしてそこに登場する銀髪の謎の女。

物語はまだまだ始まったばかりですね。
全体を通して読んだ印象としては、書き慣れているなって感じです。
少し冗長ではありますが、文章力は高い。
誤字脱字も見当たりませんし、丁寧に書いているなと感じます。
どういう話になっていくか、良い意味でまったく予想できない。
続きが楽しみです。

       

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