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「藤色アワー」
http://neetsha.jp/inside/comic.php?id=17025




柴竹先生作品。
23:47に更新。
やはり合わせて下さっていて、少々無理をされたようです。
恐縮です。
カシオレの話は実に良かった。
彼女があまちゃんみたいだとコメントしたのは私ですw
「あまちゃん」ってのは海女であると同時にアマチュアって意味も含まれてるんですね。
小説創作におけるカシオレの考え方はまぁ、あまあまなあまちゃんだなーと。
高校生の彼女とジッキーとの交流は、ジブリの「耳をすませば」みたいな感じで。
まぁ、恋の方ではなく、少女がおじいさんに小説を読んで貰う為に頑張るってくだりの方なんですけど。
それに似ていて、創作者としては微笑ましく、また「あるある」と思いつつ切なくなるのだった。
挫折を味わうカシオレだけど、その程度の話を大層そうに語るカシオレは幸せな人間だと思うよ。
と、若干皮肉混じり。
やはりあまちゃんである。
まぁ、そこが可愛いんだけどさ!w

さて、次なる「藤組」の話です。
今度はビール腹の番ですね。
いきなり美少女(と思う)カシオレの話から、キモいビール腹親父のロリコン語りw
スポーツウーマンでなくても「死ねっ」って思うところ。
まぁ、我慢して読み進めます。
一話が1~4節までありました。
二話は1~3節まで更新されておりました。
いつジッキー出てくるんだよ!と、カシオレのようにバンバン机叩きそうになります。
居酒屋シーンが出てツッコミが入り、ちょっとホッとしましたw
美少女視姦も結構ですけど、語りがビール腹だと思うと何だかねw
居たたまれなくなってきます。
でもこのビール腹、やはり三十路の風格というか、身の程を弁えているのでそう悪いやつじゃないなと感じ始めていました。
…なのに、最後の3節目でやっとジッキーが出てきたところで。
おいおい、美少女と仲良くする為ならジッキーも利用する気かよぉ!?
という予感を感じさせて終わっている。
再び「死ねっ」って感じですねw
しかし翻って自分を見つめ直したところ、三十二歳の頃というのはおっさんと自覚しつつも若者である事を諦め切れていないんですよね。
男女ともそうですけど、三十前半ならまだギリギリ二十代に見える人だって多い。
ビール腹はビール腹ゆえに三十路の風格全開でしょうけど。
気持ちはまだ二十代のつもりなんでしょう。
隙あらば若い子を狙おうと、そういう三十路らしい腹黒ぶり。
私なんて三十七歳だけど、隙あらばって気持ちは若干残ってるしねw
そういうのがなくなるのが「不惑」だと思います。
余談ですが、陰陽五行説に由来する「青春」という言葉。
青春が終わった後は、朱夏、白秋、玄冬となるようです。
まぁ、三十路の恋愛なら「朱夏」ですかねー。
人生的にはまだまだ夏真っ盛りですからギラギラしたものです。
四十路となれば白秋となって徐々に枯れていくんでしょうけど。
なのでコメント欄にありましたが、哀愁が漂うってほどではないですね。
二十代の若い人から見たらそうかもしれませんが、まだギラギラしてますから!

そんな朱夏の結末ですが…。
4節で恐らく終了でしょうから、見守りたいところですね。
コメント欄ではちょいと批判的な感想も書かれておりますが、柴竹先生の今の書き方で特に読みつらいとは感じませんでした。
三人称一人視点というスタイルで、藤組それぞれが語るスタイルは一貫しています。
一歩引いちゃってるところはあるかもだけど、これは思い出話ですからそれで良いかと。
現在の話であれば一人称が良いとは思います。
また、居酒屋シーンはちゃんと三人称神視点に戻ってますしね。
書き方は論理的で、普通に上手いかと。
あと、「カシオレ」「ビール腹」「スポーツウーマン」「リーマン」「あご髭」
居酒屋の店主・圭一から見たそれぞれの俗称は、居酒屋シーンでちょくちょく出して定着させた方がいいですな。
本名では同じ藤の名字で覚え辛く、読者的にはその方がインパクトあって覚えやすい。
是非、このまま進めていって欲しいですね。
今回も面白かったです。

       

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