Neetel Inside ベータマガジン
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「きっとあなたも独りです。」
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椋木りょう先生掌編集。
全147話…。
余裕があるので全部感想を書いても良かったけど、流石にそれはwww
という訳で、今回は楽することにしました。
連載開始初期に30話ぐらいまでは読んでいたんですけど内容割と忘れてますね。
掌編集なのでタイトルで気になったのだけ読むという手もあるが…。
…正直、感想を書きづらいんですよね、これ。
文章はどれも読みやすいし、掌編として良くまとまっている内容。
これだけの数の掌編を書けるって物凄い事だと思います。
2~3話読んでみて、この雰囲気が好きな方はどんどん読めるでしょう。
ただ、ぶったぎってしまえば全部内容は同じ。
ああ、「椋木りょう」だな…という感想がつく。
漫画で言えば、どれを読んでも「あだち充」だな…と感じるようなものでしょうか。
文章から受ける印象が全て同じなんですね。
内容は全部それぞれ個性的ではあるんですが。
リリカルでポエムなロンリーガール(主にアラサー)のメンタルを書き綴っている。
ただ。
ただですね、私おっさんです。
そーいうのがはっきり言って超苦手。面倒。
あっそ、じゃあ割り切りセックスしようか! って言いたくなる。
北方謙三ばりにね。
仕方ないじゃない、おっさんだもの。
男性目線では色々と理屈っぽく野暮な事も言いたくなるのです。
でも読むのは好きですよ、読むのは。
女更衣室を覗くような下世話な視線ですけどねw
なので大体のところは、「分かる、分かるよー」と理解者ぶって、後でラブホテルに連れ込もうとしか考えていないおっさん的感想になります。

■一、オーガズム
正直言ってこれが一番好きです。
いや、タイトルで決めた訳じゃないからね!w
ちゃんと内容読んでるから・・・!
男目線から言えば、こういう後腐れのない女は愛人とするには都合が良い。
逆に、結婚相手とするには明らかに不向き。
だから「おひとりさま」なんだろうけど。
オーガズム、快楽というのは初めて味わった時以上のものは味わえないですね。
分かりやすくアニメや漫画に例えれば。
面白いアニメを観て「人生が変わった」と思うことはよくあります。
それにハマってオタクになったり。
でも何も考えずに視聴して、作画がどうのとか声優がどうのとか考えずに楽しめていたものが、アニオタになることによって純粋に楽しめなくなっていく。
生半可な刺激では物足らなくなってしまい、遂には魔法少女が序盤で首チョンパされるようなアニメを絶賛する。
もしくは懐古厨となって、初めて衝撃を受けたアニメシリーズの初代を十何年経っても絶賛していたりする。
ああ、できることなら全てを新鮮な驚きで観られた、あの無邪気な少年時代に戻りたい。
恋愛も同じようなものですね。
人は慣れる生物なのです。
胸を焦がす恋も、引き裂くような失恋も、慣れてしまう。
それでは馬鹿になって何も考えず、流されるまま、刺激を求めていくべきか。
知ってしまった今ではそんなことはできない。
だから私もおひとりさまです。

       

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