Neetel Inside ベータマガジン
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「オピオイドの繭」
http://neetsha.jp/inside/comic.php?id=16904


えーと、前の感想では第二章の途中まででしたね。
このニノベ感想に合わせて良く更新して下さっているので助かります。
作者名、一路魔絵より変更、黒兎玖乃と明かされています。
この作品に本腰を入れるということなんでしょうか?
何故名前を変えていたのか知りませんが、その方が潔いかと思います。
黒兎先生の本気やいかに。

終末的な世界において、絶望することなく人生を謳歌しようとする武藤と明穂。
緊張感なく秋穂とふざけあっているのは本気で馬鹿しちゃおうというノリな訳か。
まぁ、確かにあてのない旅に出ている時点でそういうメンタルかなぁとは思っていた。
私でも例えば余命があと何ヶ月とか言われたら、大人しくベッドで死を待つより、どこかで野たれ死んでも良いので好きな事して生きるだろう。
と、そういうメンタルがマジに必要な世界のようです。
コソ泥少年ナオトに連れられ、彼の妹と出会う。
妹は繭化のために歩けない体となっている。
それだけならまだしも、名前まで繭化されているという。
繭化というのは単なる体の病のようなものではなく、存在すら滅するようだ。
名前が奪われるってどういう状況なの?
仮に少女が「あきほ」という名前だったとしたら?
ナオトが秋穂に対して「あきほ」と呼びかけたら、ちゃんと言葉としてその場にいる全員に伝わる。
でも妹に対して「あきほ」と呼びかけた時だけ聞き取れなくなってしまうって事?
じゃあ空に向かって「あーきーほー」と誰に対して言うでもなく叫べばどうなるの?
…ちょっと無理がない?
ファンタジーとは思っていたけどここまでファンタジーとは。
繭化という現象、理不尽極まりない。
寓話めいてきましたね。
貪欲に何かを欲する人間でないと、生きることを諦めた者から繭化していく。
そういう世界のようです。
聞き分けの良い人ほど早死にしそう。
じゃあ生き残ってる連中みんな私みたいに図太いゲスばっかりじゃないの?w
そろそろ世紀末覇者が出てきてもおかしくない!w
あー、第二章のタイトルはそういう訳だったのね、なるほどなるほど…。
秀逸でした。
やはりこの独特の世界観は素晴らしいと思います。

さて、第三章は途中みたいだし、他の小説もあるんでまた今度読みます!
今回は二章の途中から読んだけど、久々だったので更新分が分かり辛かったんですよね。
一章づつまとめて読みたいです。
次の感想書くタイミングまでに三章全部更新しててねん♪

       

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