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★文芸・ニノベ作品感想★
10月1日ニノベ作品感想

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★10月1日更新ニノベ作品の感想・その1★

なんといきなり11作品もの作品が更新されました。
その内、新作が7作品。
感想の書き甲斐があるというものです。
以下の作品感想を書きます。


「まきこまれライフ」
「滅神時代に生まれました」
「転生した世界はとんでもないところでした!」
「ローソン魔界9丁目店」
「呪い」
「オピオイドの繭」
「マリシャス・ヴェイル」
「ふわゆるっ!将棋のある生活のようです」
「ドン亀のヨーチン」
「ライヴ・アンド・コード」
「スパイ、夜を越える」

     

「まきこまれライフ」
http://neetsha.jp/inside/comic.php?id=16895



10月1日になった直後1分も経たない内に更新、しかも新連載!
作者の桐山じゃろ先生のツイッターを見たら、この作品感想の企画に合わせてニノベデビューされたようです。
コニーの「ヨウジンデイズ」の作者さんですね。
私、新人コラボ時代にFA頂いた事もあります。
その節はありがとうございました。
さて、今回のニノベ作品の感想です。
よくある「平凡な男子高校生が非日常へまきこまれる」って系統ですね。
タイトルもそのまんま。
しかしこの主人公・大村庸次君、その平凡っぷりが実に徹底している。
・童貞
・彼女がいたことはない
・隣の家に住む幼なじみという存在はいない
・フツメン
・身長174cm、体重64kg
・気になる女子はいない
・男友達はそこそこいる
・趣味はゲーム
ですからね…。
本当にどこにでもいる男子高校生。
普通って没個性ですからね。
主人公の個性を抑えるのは、読者に主人公へ親近感を抱かせつつ、ストーリーやヒロインなどを際立たせる効果があります。
ただ「平凡」といいつつ、実はハイスペックだったり、一芸に秀でていたりするラノベ主人公が多いので、この普通っぷりは徹底して現実的です。
まだ物語は序盤も序盤、プロローグにしか過ぎません。
普通な主人公、でも一点だけ「ゲーム好き」が強調されていました。
ここがどういった意図を持って描写されているのかが楽しみです。
例えばゲーム世界にいきなり放り込まれた(これまた良くある設定ですがw)とかで、そのゲーム好きが役に立つとか?
異世界からトラブルを抱えた妖精でも現れたりとか?(またまたありきたりかなーw)
窓ガラスを破ってゲーム機をぶっ壊したものの正体は何なのか?
まだまだどう転がるか、どうとでもなる状態です。
何せ、ジャンルは「ファンタジー」ですから、何でもありです。
ぶっちゃけ、作者は何も考えていなくても、この感想を見てから方向修正もできちゃうぐらいですw
……と、割とありきたりな一般論&展開予想になっちゃうなー。
桐山じゃろ先生のニノベデビュー作がどのようになっていくか楽しみに見守りたいと思います。
「実験場」でも大いに結構かと思いますよ。

     

「滅神時代に生まれました」
http://neetsha.jp/inside/comic.php?id=16899



顎男先生の新連載。
またもや10月1日に合わせての新連載なのか……!?
記念すべき1コメ目をゲットしたのは私です。

[1] 顎男先生だからって面白いとは限らないぜ!って思って気持ちを強くもって読んだけどやっぱ面白いくやしい <2014/10/01 11:24:44> /drIT6P0P

もうこれに尽きる。
この感想企画の最初の更新で宣言した通り、「人気作家だからってどの作品も面白いとは限らない」ってのは前提。
新都社文芸ニノベ界的には「期待値」が高いのもまた仕方ない事ですが、私自身は1コメに書いた通り、割と厳し目の視線で読み進めました。
ただ、この企画は「批評・レビュー」ではなく、「感想」を述べるものです。
そこまで粗探しはせず、素直に読んで思った事を書いています。
当たり前ですが、面白かった、つまんなかったと単純に書きます。
で、前提をあっさり超えて面白かったよ。

「浦島太郎状態のケモミミ少女神様に扱き使われる男子高校生」

ストーリーを一文で説明するならそれで事足ります。
「狼の香辛料」をもうちょっとライトにした感じでしょうか。
でもその設定を熟練した文章力で漫画を読んでるぐらいスラスラと読ませてくれるのは流石の顎ブランド。
ライトノベル創作において一番重要なところですよね。
この「漫画のように読ませてくれる」ってところ。
特に新都社民は漫画読者が大半なんだから。
実にとっつきやすい文体で、ストーリーもするすると頭に入ってきます。
架空の一神教(キリストでもイスラムでもない)に、日本の八百万の神様が滅ぼされたという事が、学校の社会の教科書で教えられているような世の中。
神様がそこまで認識されているならもうちょっとそのあたりが現実世界にフィードバックされても良さそうなもんですが、そういった描写はない。
第二次世界大戦でアメリカに負けた日本がアメリカ文化にどっぷり浸かってしまって何の違和感も抱かないというレベルなんでしょうかね。
この世界独自のそういう「違和感」をケモミミ神様が告発していくという重いストーリー…には、なりそうにないかな?
タグに「あかるいはなし」ってあるしw
そこまで書いたらそりゃライトじゃないからねー。
でもスパイスとして少しその辺に触れるのも悪くないかもしれません。
ケモミミ神様も昔関わった巫女さん?の事を思い出して暗く沈んだりという描写もあるし。
恐らく次回以降、更に文明の利器に神様が遭遇してカルチャーショックを受けていくといった展開になるのかな?
でも順応は早そうな神様だし、すぐに堕落して文明にどっぷり被れてしまうのか。
何にせよ、やっぱり作者名だけで読んでも損はないという安心の顎ブランドでした。
ぶひぃ! 心ぴょんぴょん跳ねちゃう。
顎の文章シャワー気持ちいいよ、くやしい。

     

「転生した世界はとんでもないところでした!」
http://neetsha.jp/inside/comic.php?id=16768



作者はノンストップ奴先生。
ぶっちゃけ私は、この方の作品を「俺たちフー族! イクぞ鬼頭君!」ぐらいしか読んでいません。
あっちはノンフィクション風俗体験記で私好みの作品でしたから。
で、こっちは「小説家になろう」風の異世界転生もの。
そのジャンルは余り好きじゃ…いや、はっきり言って嫌いです。
一時、「異世界 まとめ」で検索して、ミステリー的な異世界に行った人の体験談を読み漁っていた時期はあります。
「きさらぎ駅」とか「ゲラゲラ」とかね。
ああいうのは好きです。好きでした。
ノンフィクションとして語られるミステリー。
嘘か本当か分からんけど真に迫った体験談的なものが好きだったんですよね。
ただ、最近はあれらのヒットがあったせいか、なろう民でも流入したのか、「異世界行って来た体験談?」の粗製乱造が流行ってしまって。
ここ最近はすっかり「またフカシかよ」とタイトルを見てすぐゲンナリしちゃうぐらい。
かといって、最初から「小説です」として出てくる異世界転生物だと…。
それなら普通にファンタジー小説でええやんと思ってしまう。
現状、商業小説では、そのなろう系が受けてしまっているというのは分かるんですが…。
はっきり言って苦手。臭すぎ。
だから私はなろうでは書いてないんですよね。
つまり、この感想も「そういうジャンル苦手として読んでない人」からのものだと思って下さいw
一言で言えば、「異世界ハーレム物」になるのかな?
三十回ほどオナニーしてテクノブレイクしてしまい、異世界に転生した主人公。
異世界はごく普通のゲーム的ファンタジー世界。
ただ、モンスターをやっつける手段が「浄化」という名の生セックス&中出しというという以外は…。
主人公のペニスは聖槍グングニルとされ、精液は魔を浄化する聖なるスペルマです。
以上、ストーリー解説終わり。
後は単純に、この馬鹿馬鹿しい設定に基づいて出てくるモンスター娘をひたすらレイプしていく展開。
悪魔騎士娘から始まり、ロリ猫娘、ガチムチミノタウロス…えっ!?
第三話にしてホモもいけることが発覚。
第四話も男の吸血鬼をホモレイプ。
ナチュラルにノンケなモンスターをホモレイプ。
たまげたなぁ……見境無しかよぉ!
しかも最初に王様から銅の剣と諭吉3枚与えられたのに一切使わず、ほぼ素手で戦ってモンスターをねじ伏せ、束縛してレイプレイプレイプ。
第五話で魔法も覚えてるけどさ…。
元自衛官なのか地元企業への就職を控えた大学生なのかはっきりしないんだけど、何者だこいつ!?
そして男の村人も交えて乱交もやっちゃってるんだけど、あれ?聖なるスペルマって勇者だけのものじゃないの?
……あーいや、この小説、そこまで深く作者は考えてないわ。
細かいところ言えば、第四話で出てきた吸血鬼の名前が「テオ」とあるのに、第六話では「カルト」ってなってるし。
設定矛盾あったりしても、推敲すらしてない可能性もある。
つまりそれぐらい肩の力を抜いてだらだらこのクソ小説読んでね!って感じ……?
文章力はそれほど高くないがところどころ光るものがある。
†ザーメン†には笑いましたwww
物語は第六話で四天王の一角を撃破するところまで進んでますが、この先どんな色物セックスバトルが出てくるのか楽しみです。
なろうはなろうでも、相当悪ふざけ的なものが読みたい人向けかな?
えっちぃですから人は選びますが、気軽に読むには良いラノベだと思います。
何だかんだ第一話から最新更新分まで読んじまったわ。

     

「ローソン魔界9丁目店」
http://neetsha.jp/inside/comic.php?id=14520



またまたビッグネームが更新してきましたね。
「HVDO」の和田駄々先生作品ですよ。
余談であるが…。
私、大学生の頃、ローソンでバイトしてたんですよね~。
だから今でもコンビニじゃローソンが一番好きです。
作品内でも解説されてますが、ポンタカードは還元率が非常に良いんですよね。
特定商品買えばボーナスポイントで50ポイントとか一気に貯まるし、それで10000ポイントまで貯めた事あります。
20~50ポイントぐらい使えばお菓子やジュースを無料お試し引き換えできるんですよ。
100円のお菓子を買って20ポイントボーナスポイント貯めて、その20ポイントで100円のお菓子と交換!
実質100円で200円分のお菓子が手に入ったりするんです。すげぇ!
100円ローソンとかもあるし、普通のスーパーにも劣らないほどコスパ素晴らしいですよねローソンって。
あ、いえいえ。
決してローソンの宣伝工作員なんかじゃありませんとも。
ローソンも駄目なところはあります。
パンとか弁当は不味くて、セブンの方が美味しいです。
ああでもゲンコツメンチは美味しいよ、認める。
あれを晩酌のあてに買うようになったらすぐ太りそうだから最近自重してる。
更に余談であるが…。
以前、ニコニコ動画で「中国コンビニ戦争」という動画がUPされていて、興味深く視聴した事がある。
ファミマやローソンなどのコンビニが中国に進出し、中国独自のコンビニチェーンを駆逐していっているという内容だった。
ローソンも中国人社員を採用し、日本式の経営方針で中国進出を拡大していっている。
が、まさか魔界にまで進出していたとは驚きである。
さて、ようやく本題です。
魔界は静岡県の近郊にあるという。
てっきり関西のどこかと思っていたが。
バイトも現地採用でスケルトンや悪魔やゴーレムなどを揃えている。
いくらフランチャイズ契約でオーナーの出資金が安かろうが、オーナーの取り分が大きかろうが、モンスターに食われる危険もある魔界で店を経営するとは並大抵の事ではないだろう。
更には、魔界オリジナル商品として、人肉味のからあげくんまで発売するなんて…!
(からあげくんはあくまでチキンなので、人肉味とは単なるフレーバーだそうです)
それにつけても流石ローソン、チャレンジ精神に富んだ企業だ…!
それもちょっと外国に出店するという感覚なのである。
だが、日本企業のローソンが仮想敵国たる中国に出店していくのと同様の問題も起きるのだ。
中国でも反日デモが起きているように、店舗や従業員は危険な目に遭う事もありえる。
がそれでも、ローソンという日本文化の発信地が進出する事で、日中の相互理解が深まり、日中友好への道も開けるかもしれない。
魔界においてもそれがなされるのかどうか。
この小説は、異文化交流により、相反する国同士が融和できるかどうかという非常に重厚にして深遠なるテーマを扱う社会派小説なのである。
というのは冗談にして。
人間と魔界のカルチャーショックの連続を気楽に楽しめていたこの物語。
一触即発のぴりぴりした展開が続いていましたが、遂に魔界と人間界の全面戦争に突入しかねない事態に!
また、ローソン直営店に秘匿されている汎用狸型決戦兵器とやらにより、どういう形で収束していくのかまったく読めなくなってきました。
どう決着がつくのか非常に楽しみです。
あ、あとセッちゃん初登場の回、「お嬢ちゃん」が「お譲ちゃん」になってますよ。

     

「呪い」
http://neetsha.jp/inside/comic.php?id=16903



作者は名無し。
匿名でも書けるのが新都社の良いところですね。
特定は無理なので諦める。
新作で文章量も少ないので何が何だか分からない部分も多い。
でも情報は結構ちりばめられている。
ミステリーの基本を押さえた内容ですね。
文章も普通にスラスラ読めるレベル。
・主人公含む友人三人?で元屠殺場だったところに行った。
・それが原因?で友人の一人が自殺する。
・屠殺場の近くには、そこで働いていた部落の人らの集落がある。
・集落は辺鄙なところにある割に発展していて人も大勢いるが、潰れかけの民家も多く、その割には高級外車ばかり駐車されている。
・肉が軒先で売られていたり、裸でうろつく人もいる。
・余所者に対して友好的ではない。
ポイントはこんなところか。
なんかすっごく「ひぐらし」を思い浮かべちゃうんですけど、はてさて。
現状、プロローグ的な部分を見せられただけですから何とも言えないですね。
ただ、続きは大変気になる内容です。

     

「オピオイドの繭」
http://neetsha.jp/inside/comic.php?id=16904



はい、またまた新作です。
作者は一路魔絵先生。
うーん、知らないなぁ、検索しても出てこない。
期待の新人さん?
もしくは誰かの別名義…多分そっちと思うw
コメントでも指摘しちゃったが、「世界の終わりに、この世の果てまで。」というラノベがありまして。
未完となっているのですが、「少女二人が滅亡が決まっている世界の中、無謀な旅に出る」というストーリーでした。
私、以前作者インタビューまでした方なんで、内容も良く覚えています。
こちらの小説、大変それに雰囲気が似ているんですよね。
音楽プレーヤー、壊れたステレオラジオ、原付、ヘルメットなどなど。
旅に出るまでに出てきた小道具が良い味を出しています。
時代から取り残されたもの、滅び行くものへの愛を感じます。
繭に覆われ、ゆっくりと滅び行く世界の中、少年少女が原付に乗って旅に出る。
ロマンチックな物が読みたい人には良さそうです。
「世界の終わりに、この世の果てまで。」が未完となっているだけに、是非続いて欲しいですね。
あ~私も旅に出たいな~~~。
日本全国風俗巡りの旅をまたしたい!wwwwwww(台無し)

     

「マリシャス・ヴェイル」
http://neetsha.jp/inside/comic.php?id=16845



作者は黒兎玖乃先生。
私は「異世界転生モノ」が嫌いだと書きましたが、それ以上に「異能力バトルモノ」は嫌いっていうか苦手です。
「とある魔術の禁書目録」とか有名ですよね? 
ああいう中二バトルを楽しむには、ちょっと年を取りすぎてしまっているのです…。
「スレイヤーズ」とか「オーフェン」のようなラノベファンタジーは好きなんですけどね。
「とある~」みたいな現実世界の一見普通の高校生がバトルっていうラノベは…。
ううっ、頭痛で頭が痛い。
ただ、新都社でも「Z軸を投げ捨てて」とか「沢村、手から火ぃ出したってよ」なら割と読めたし面白かったんで、まったく駄目って訳ではありませんよ。
なので、そういう系統が苦手な人が書いた感想なので、自然と辛口になってしまいますがご容赦を。
前置きはこれぐらいにして。
異能力バトルモノ・中二系の作品といえば、登場人物名が覚えにくいって印象が強いんですが…。
・島崎拓海(最初の犠牲者っぽい不良高校生)
・空目木紫京ことシキ(ヤレヤレ系主人公)
→史規ともあったが恐らくこっちは誤字?
・藤咲春祢(文系ヒロイン)
・比良坂(未登場)
・葛西喜久子(骨董屋店長・シキの育ての親)
・乃々ちゃん(未登場)
最新更新分までに出てきた名前のある人物はこれだけで、余り多くないので割と頭に残りやすかったです。
主人公以外は普通の名前ですし、そこはOKだと思います。
ただ、臙脂色(えんじいろ)とか襤褸(ぼろ)とか、やたら難しい漢字を使った単語が出てくるのがマイナスポイント。
前後の文章で何となく意味は分かるけど、そこは平仮名でもいいんじゃないかと。
私の頭が悪いだけかもしれませんがすぐには読めなかった。
ルビがつけられないニーテルでも、文章内で(えんじいろ)と()つけて解説するぐらい親切にして欲しい。
いや、どうしても臙脂色や襤褸という漢字にこだわりがあるなら別ですが、特にないような気がしたのでそれなら別の読みやすい漢字にするか、平仮名やカタカナにして欲しい。
中高生を対象にするラノベなら尚更じゃないかな?

>稀に襤褸を着た老人とすれ違うこともあったが、月に一度あるかないかの頻度だった。その老人がまだ生きているのかも定かではない。

という文章がサラッと書かれていたのですが、その老人が生きているかどうかも定かじゃないって……。
ゾンビか幽霊なの?
そういう存在がいても主人公は何も思わず素通りしちゃう世界観なの?
もしくは主人公の対人関係における冷血的な無関心さを表現したいの?
次に、重要っぽい骨董屋が出てきたんだけど、そこの店名も2つある。
『古物・骨董品店 霊山蔵』
『月桂樹』
月桂樹は一度しか出てきていないので、恐らく誤字と思われるが。
更に、シキは葛西に拾われたとあるけど、じゃあ名字の空目木はどっから来たのか?
捨て子だったけど姓名が分かるものがあったのか。
それなら空目木という変わった名字なら実の両親も探せそうなものだが。
もしくはシキ本人がそう名乗っているだけなのか。
まぁ、そこはそのうち語られるのかもしれませんね。
他の感想としては、とりあえず藤咲春祢とかいう文系ヒロインがありえんほどクソってぐらいでしょうか。
部員がぼろぼろ辞めて行くのも構わんと次期部長の自覚ゼロ。
到底こなせない課題を部員に与え、できなかったら強制退部。
自分が卒業した後は野となれ山となれ。
主人公を奇妙な生物の観察をするかのような対象に見ている。
なんというブラック上司!
シキも何で嫌々ながらこんな部に所属しているのか?
主人公?のシキに関しても今のところ好感度はゼロ。
ヤレヤレ系すぎて「お前もっと熱くなれよ」と言いたくなった。
むしろ最初に出てきたゲームセンターで小遣い稼ぎしていた不良の拓海の方が主人公っぽいw
物語に興味が余り持てず、登場人物に対する好感度も低いとなっては、読み進めるのが苦痛です。
雰囲気重視なのかもしれないが、その雰囲気だけで引っ張るのは辛いものがある。
文章レベルは普通に読めるレベルだし、不気味な雰囲気はちゃんと出ていて良かったです。
ただ、私の好みではないだけ…。
いやいや、何だか本当に厳しい感想ですみません。

     

「ふわゆるっ!将棋のある生活のようです」
http://neetsha.jp/inside/comic.php?id=16905



作者は畳の上先生。
SSですか、いいですねー。
プロトコル先生が大好きなんですよね。
もっと新都社にはSS小説があっても良いと思います!
ただこれは、読んだけどネタが良く分かりませんでした。

     

「ドン亀のヨーチン」
http://neetsha.jp/inside/comic.php?id=16891



作者はヤーゲンヴォルフ先生。
一式陸攻を題材にした戦記小説「空飛ぶライターに火は点かない」は読んでおります。
ああいうのは私も好きだから書きたいけど、そこまでミリオタではないので書けない。
第二次世界大戦の架空戦記モノは「紺碧の艦隊」とか読んでて大好きでした。
高校生~大学生ぐらいの頃はハマっていたな~。
同時期、漫画でも「沈黙の艦隊」とかありましたよね。
「レッドオクトーバーを追え!」とか「Uボート」とかの映画も観ました。
潜水艦を題材とした小説・漫画・映画は結構あるもんです。
さて、本作はそんな潜水艦と潜水艦搭乗員を題材にした小説です。
架空世界のようですが、「空飛ぶ~」と同じ世界っぽいですし、主人公達は大日本帝国をモデルにした天照帝國所属のようですね。
ドン亀というのは潜水艦でしょうね。
駆逐艦に比べれば足が遅い・水中に沈んでいるというところからかな?
ヨーチンってのはまぁ、医薬品のヨードチンキの事でしょうね。
「空飛ぶライター」にしても、一式陸攻が米軍からワンショットライターという不名誉な渾名をつけられた事からによるものですし。
はてさて、このドン亀にしても、同盟国で一度沈められて乗員が全滅したものを、帝國軍が貰い受けたといういわくつきのもの。
で、主人公が女の子の新米看護兵でしょ…。
日の当たらない泥臭い兵器・兵科をヤーゲンヴォルフ先生は好んでらっしゃるようですw
物語はまだ始まったばかり。
派手さは望めそうにありませんし、筆力が求められそうです。
序章、駆逐艦をやり過ごそうとする潜水艦の緊迫した戦闘描写は中々読ませてくれました。
あれは潜水艦を題材とするなら誰でも一度は書いてみたいシチュエーションかと思います。
私が好みのジャンルというのもありますが、続きが楽しみな作品です。

     

「ライヴ・アンド・コード」
http://neetsha.jp/inside/comic.php?id=16906



作者はT・T先生。
やはり良く知りません。
まったくの新人さんか、誰かの別名義か…。
ジャンルは生主×モヒカンとこれまた良く分かりません。
そして冒頭。

>白銀の鎧をまとった少女剣士の五連撃の剣技が、紫色の人型の怪物に全て叩きこまれる。だいぶダメージを与えたようであったが、その怪物は落ち着き払って言葉を発した。
「……私を本気にさせるとは……愚かなニンゲン共よ。……本当の絶望を、知ルガ良イ」

あーやばい。
三行目までで読む気が削がれます。
だから苦手なんだよこういうジャンルは!w
と、我慢しつつこの臭い文章を読み進めたところ、どうもこれはワクワク生放送のゲーム配信の光景というのが分かる。
ナイクロ6という昔のRPGをいかに早いタイムで攻略するかという趣旨でゲーム配信していたのだ。
ドラクエ3を3時間以内に攻略するとかあったけどそれと同じようなものね。
なるほど、臭い台詞もまんまゲーム内の世界を説明する為だったのか。
ワクワク生放送でRTAで記録を更新して、ネット上では賞賛されている主人公。
ツイッターのフォロワーも4桁を数えている。
更に高校一年生ながらゲーム会社でバイトもしている。
これらは割と「特別な装備」に思える。
ただ、青春真っ只中の高校一年生にしてみたら、そんな事より女にもてる分野での「特別な装備」が欲しい訳だw
勉強やスポーツといった分野でリア充になれず、ゲームやネット上でのネト充に生きる主人公か~。
鬱屈した感情がありありと伝わってきました。
実に新都社民が好きそうな主人公です!w
個人的に思うのが、ネト充でそれだけやれるんなら、現実世界でもそれなりに上手くやれる資質はあると思うんですよね。
「神のみぞ知るセカイ」の落とし神様のような活躍を期待したいところです。
ただ、生主×モヒカンというジャンルが不安にさせます。
モヒカンって何だよ。
北斗の拳のヒャッハーしてくるモヒカン雑魚敵の事か?
いや、私昔やってたブラウザゲームで、PKして他プレイヤーの領地から略奪行為する事を「モヒカン」って言ってたんですよねw
……と、展開予想しつつ、続きが楽しみな作品です。

     

「スパイ、夜を越える」
http://neetsha.jp/inside/comic.php?id=16908



作者は七瀬楓先生。
多作で知られ、ランドマークタワーさんをこよなく愛する作者さんですね。
あと探偵とかハードボイルドも好きなんでしたっけ。
本作はどうもそっちのジャンルのようです。
学園モノとスパイモノを掛け合わせたとのこと。
学生が統治する学園都市とか、学生がスパイっていうか探偵のような荒事して金を稼がないといけない理由などが無駄なく解説されています。
主人公の愛作、パートナーのハルカ、生徒会長の秋菜。
いずれも軽快なキャラクターで見た目も含めて想像がつきやすい。
良く書けていると思います。
ところでハルカのスリーサイズは上から86、57、89だそうですが。
それは相当けしからんナイスバディです。
何歳かは知りませんが多分高校生ぐらいなんでしょ?
で、僕っ子でエロサイト巡りが趣味と。
あざとすぎて思わず笑ってしまいましたw
でも実際には耳年増なだけで経験はなくて、中二病でヒキコモリ気味美少女というところまで想像できました。
愛作は「シティハンター」で冴子にいいように扱われるリョウちゃんみたいな感じですかねー。
うん、悪くないと思いますよ。
あとはスパイとか戦闘描写がチープにならないように頑張って欲しいところです。
全体を通して普通に面白かったです。
ただ、スパイ×学園だけじゃインパクトが薄い。
欲を言えば、もう一味欲しい感じですね。
例えば、主人公がデビルサマナー・悪魔召還士でした!というぐらい突飛な設定が欲しいところです。
ランドマークタワーさん型のマシンガンを武器にして戦うとかでも面白いかもしれませんね。

       

表紙

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