Neetel Inside ベータマガジン
表紙

★文芸・ニノベ作品感想★
12月13日文芸作品感想

見開き   最大化      

★12月13日文芸作品感想

当たり前なのですが、師走で忙しいです。
作品を読むだけならそこまでかかりませんが、感想を書くとなると中々に厳しい。
これからどんどん忙しくなるので、次で年内の感想はラストかもしれません。
次回は12月19日更新のニノベ作品感想を書きます。
どうぞよろしく!


今回は以下の作品感想を書きます。


「パンドラボックス」
「4の使い魔たち」
「私の部屋と不思議な穴」
「きっとあなたも独りです」
「藤色アワー」

     

「パンドラボックス」
http://neetsha.jp/inside/comic.php?id=17148




銀紙先生の短編集。
前回は「シュレディンガーの猫」を読みました。
今回は短編が2つ追加されています。

■魍魎の匣
シュレディンガーの猫と同じく、またもや女怖い系です。
飼っていた猫が死後の世界で女となって現れた。
主人公の男を愛する猫女は男を地獄にも極楽にも行かせず、火車の中で永遠に愛し合おうと、男を束縛しようとする。
だが男は、残してきた家や妻の事が気にかかり…。
うん、確かに猫ってメンヘラ女の面がありますよね。
怖い怖い。
江戸時代を舞台とした怪談物で見られるような時代がかった言葉遣いや文章が新鮮でした。

■タオルケットをもう一度1
人間の体を失い、機械にその記憶を移した彼女。
人間のままの彼はそんな彼女を愛していると言うが、機械の彼女は不安で仕方がない。
そこで彼は彼女の不安を取り除く為の提案をするが…。

[6] 一人称、メインの登場人物は二人だけ、どちらかがちょっと狂っている純愛…。パターンが同じすぎてそろそろ飽きが来る

コメント6さんの言う事もちょっと分かる。
でもたった三つの掌編でそう決め付けるのは早くない?
文章の書き方だって三つあったけどそれぞれ個性的だったしね。
ただパターンは確かに似ているかもしれない。
掌編や短編で上手くまとめるにはそう多くの人物を出す訳にもいかないし、一人称は恋愛を描くには適していますしね。
他のパターンも見てみたいかもしれません。

     

「4の使い魔たち」
http://neetsha.jp/inside/comic.php?id=4503



IDに驚き。
いつ連載開始の小説だ…!?
しかもかなりのボリューム。
まぁ、面白く読めるところまで読んでみたいと思います。

■1~9ページ
ゼロの使い魔?
まんま同じ設定でびっくりした。
魔法学校の授業。
ツンデレ幼女アリスによって、異世界へ召還される日本人ユウト。
アリス6歳、ユウト8歳。
人間を召還するなんてと周りから嘲笑されるアリス。
アリスは不本意ながらもユウトを使い魔にする契約(キス)を交わす。
って…いやいやいや、本当にまったく同じなんだけど???
登場人物の名前をルイズとサイトにしても違和感ないぐらい。
何故、コメント欄で「ゼロの使い魔じゃん!」と突っ込まれていないんだろう…。
という訳で、コメ34は私ですw
物語はプロローグの次で5年後に飛ぶようです。
基本設定はゼロ魔と同じで構わないけど、先行き不安だなぁ…。
文章は読みやすいです。
独自言語も雰囲気出すのに良い味出してます。

■死の使い魔『ユウト』
初見の印象通り、非常に読みやすい。
なぜこれが文芸なのかというぐらいライトノベルしてる。
しかしどこから突っ込めば良いのか…w
5年訓練所に放り込まれたというけど、普通の8歳の少年がどうやってモンスターを軽く倒せるぐらい強くなってんだよwww
その辺りの説明が特にないので、読みながらツッコミたくてしょうがなかったw
でもまぁ、死ぬような思いをして努力したってことかな?
年齢設定もう少し上でも良かったんじゃないだろうか…。
ユウトは身寄りのない少女シーナを伴い、5年ぶりにアリスに会いに向かうようです。
シーナはあれかな、メイドのシエスタ的ポジションだろうか…。

■メイジ『アリス』は退学?!
揣摩憶測(しまおくそく)
膺懲(ようちょう)
瑕瑾(かきん)
跼蹐(きょくせき)
これらの熟語を前後の文章のつながりなしに誰でも理解できるでしょうか?
振り仮名なしだったら読むのも難しいでしょう。
ここまで難しい熟語を使うのはどうかなと思う。
せっかく読みやすい文章なのだから、もっと平易な表現にした方が良いのでは?
辞書引きながらラノベ読みたくはない。
頭空っぽのほうが夢詰め込めるよ~♪
アリスは使い魔を粗雑に放置したことにより、魔法学校退学の危機に陥る。
退学処分を免れるには、使い魔ユウトと再契約を交わさなければならない。
アリスはユウトに会いに行く旅に出て、学園長がそれについてきてくれます。

■それぞれの道中
ユウトとシーナは遊牧民のテントで歓迎をされる。
遊牧民はユウトが使い魔であるとすぐに分かったみたいだけど、人間の使い魔は珍しいのでは?
一方、学園長とアリスはドラゴンに乗ってジャポルという国の国境を無断で飛び越えてしまう。
国境警備隊と一悶着あるが、学園長が伝説級の大魔術師だったらしくてあっさり解決する。
その間、アリスはずっと寝ていて一言も発しない。
作者はヒロイン(だよね?w)のアリスを魅力的に書くつもりがないのだろうか…。

■公共国『ジャポル』 シーナ編
おいおい甘酸っぱいなぁ。
13歳ぐらいの少年少女のいちゃらぶデート見せ付けられて、おじさんどんな顔していいか分からないよ。
ユウトはくっそイケメンだし、シーナは少年漫画における王道ヒロイン的な位置づけ。
一点五倍には笑ったけどまぁ些細な事だなw
相変わらず読みやすい。
このふわふわした食感、まるで綿菓子のよう。

■公共国『ジャポル』 アリス編
なるほどなるほど、やっと面白くなってきました。
一応ヒロイン?のアリスですが、物語最初の態度とユウトを訓練所へ放り捨てた経緯で、クズとしか言いようのない少女です。
貴族の娘らしくお嬢様ぶりを発揮してるし、頭の中は保身でいっぱい。
報いに惨めな思いを味わってもらおう!という訳ですねw
これを乗り越えたところでアリスにヒロインとしての魅力が備わってくるのかもしれません。
どうでもいいけど学園長の名前フラムっていうんだね。
ずっと敬称で読んでいたのにこの回から唐突にフラムと書かれているのは少し違和感。
最初から統一して欲しいところです。

■疑惑の再契約
アリスを捕らえ、ユウトを自分の使い魔にしようとする謎の女。
ユウトは「死の使い魔」と呼ばれていましたが、彼女は「4の使い魔」と言う。
タイトルコール来ましたね。
驚異的な身体能力をユウトが持つ謎もそろそろ明らかになってくるのかな?
アリスは謎の女の脅しにも屈せず、物語始まって以来やっと良いところを見せてくれました。
良かった、クズヒロインではなかったw
唐突に召還されたユウトはアリスと5年ぶりの再会を果たすが、まるで長年連れ添ったパートナーかのように振舞ってアリスを救う。
アリスと再会してすぐにアリスを罵倒してもおかしくないのに…。
ま、まさか不問にするというのか。聖人かこいつは。
ハイスペックすぎるし、異邦人なのに知識豊富だし、冷静だし、俺ツエーにも程がある。

■フラメィン学園への道のり
謎の女から逃れる際に無茶をしたばかりに、アリスは歩けない体になってしまう。
ユウトは自分の武器(魔剣)とシーナを街で探すが見つからず。
だがスーシィという日本人のような黒髪の少女に出会うが、これがあの謎の女だった。
謎の女も魔法に失敗して幼女化するというしっぺ返しを受けていた。
スーシィはアリスの足を治癒することを引き換えに、二人に付いていく事を提案。
三人はフラメィン学園へ向かう。
うーん…誰の視点で読んでいいか分からなくてひたすら読み辛かった。
物語も一段落してきたところだし、ここらでギブアップですね。

ここまで読んだ限りだけど、総括します。
一言で言えば「劣化ゼロの使い魔」という印象。
文章・ストーリーは、どこかで見たような内容ではあるけど、非常にテンポが良い。
ファンタジー系の専門用語はそれなりにあるけど想像しやすいものだし、説明が余りなくても何が起きているのかは大体分かります。
ただ、ラノベとして一番大事と思われるが、キャラクターに感情移入ができない。
アリスはルイズの劣化コピーでしかない。
ユウトはサイトより優秀だと思うが人間味が感じられない。
最初の最初、8歳のユウト以外、一切親近感が沸かない。
現実世界の人間が異世界に飛ばされ、もうちょっと動揺したり翻弄されてもいいと思うのだが、5年を経過させてしまったことでそれが一切語られなくなってしまった。
なのでローファンタジーにしている意味がない。
読者と主人公をつなぐ「現実世界とファンタジー世界の架け橋」的な部分がすっぽりと抜け落ちている。
ユウトが普通の日本人の少年らしいところを見せないので、死に設定になっている。
ドラゴンや魔法が普通に出てくる世界なんだよ?
訓練所で戦ってばかりだったんじゃないの?
もっとユウトは、13歳の日本人の少年らしく好奇心旺盛に驚き、読者に異世界の文化を説明してほしかった。
他の人はどうか分かりませんが、私は世界観の説明がないと物語に入り込めないのです。
地に足がついていないのと、物語の展開上の「お約束」で片付けられるのは、一番読む気が失せる。
シーナやスーシィはそれぞれ良い味を出していると思うが、ユウトとアリスのマイナス部分をカバーできるほど魅力的ではない。
キャラクターに感情移入ができないまま、「フラメィン学園への道のり」の章のように、キャラ同士の掛け合いを見せられても…。
観客席がシーンとなってる漫才状態です。
こっから挽回されるのかもしれませんが、残念ながら私はここで席を立っちゃいました。
ただ、かなりの長期連載です。
ここまで続けているのは珍しいですし、私の感想なんか気にせず、是非完結まで書き上げて頂きたい。
コメントも暖かいものばかりで、読者も待っているようですしね!
単に私が合わないってだけなのです。
ちなみに私は、良くネタにされてるけど、ゼロの使い魔の最初らへんは好きです。


     

「私の部屋と不思議な穴」
http://neetsha.jp/inside/comic.php?id=15311




火呼子(ひよこ) 先生の長期連載作。
まるで藤子不二夫の「SF(すこしふしぎ)」な漫画を読んでいるかのような面白さ。
二日かけてじっくりと読ませて頂きました。
実に楽しい読書体験をありがとうございます!

■第一部 第一話
タイトルそのままの内容です。
主人公の名前はないが若い女性の一人称小説。
「わたし」は高校卒業後、早く自立したくて就職したものの、周りの元友人達が結婚したりする中、急に自分には何もない事に気づき、ふつりと働く気が失せてニートとなってしまう。
ゲームや本を読んだりというインドア派の彼女は、ひたすら実家の部屋で無気力にゲームばかりして過ごす。
そんなある日、彼女は部屋のカーペットをめくったところに不思議な穴が空いている事に気がつく。
自分の部屋から別の世界への扉が開かれている!
主人公は穴を観察する楽しみに取り付かれる。
そして干渉してみたくなるが、意図せず、穴の中の世界の住民に酷い事をしてしまう。
まるで「ドラえもん」の映画「宇宙小戦争」の冒頭のようなワクワク感があります。
商業の他作品を例えにするのは私が好む表現ですから気にしないで下さい。
文章力は高く、誤字も見当たらず、内容も独自性がありますし、続きが物凄く気になる。
何もかもレベル高くて、一気に惹きつけられました。


■第二話
穴は最初一つだけだったが、いつの間にか五つまで増殖していた。
一つ目、最初に発見した穴、謎のふわふわ毛玉「ピンクちゃん」が住んでいる。
二つ目、妖精のカップルがいた。
三つ目、暗闇の中、僅かな明かりと女の顔がついた歩く植物「プラちゃん」が住んでいる。
四つ目、何もない洞窟。
五つ目、不明
穴はいずれも小さく浅い。ゴルフホールよりも小さい。
でも中を覗くと広々とした異世界が見える。
そして遂に、穴を覗いている内に、プラちゃんの世界へ入ってしまう主人公。
成り行き任せに行動していたが、意図せず穴の中の世界を救ってしまう。
惹きつけられると言いましたが、穴の中の世界に引き込まれるものがありますね。

■第三話
先が読めないワクワク感。
不思議な穴世界では次に何が起こるのか?
二、三行先の事も分かりません。
不思議の国のアリスのような…。
こちらの世界とは違う物理法則や常識で動いているようです。
「プラちゃん」の穴は、主人公がその世界を救済したからか、徐々に小さくなって遂には消えてなくなってしまう。
逆に、残り四つの穴の内、五つ目の穴は他の穴より徐々に大きくなっている。
最初は二センチ程度の穴だったのが、今や五センチ程度の大きさに。
主人公は五つ目の世界を覗いてみるが、そこは海草が揺らいでいるだけの水槽の世界だった。
水槽の向こう側には人間の研究者らしき人影が。
主人公は思い切って水槽世界の穴へ飛び込む。
すると水中なのに息ができる。
海草は姿を変え、何と別の穴で見た「ピンクちゃん」に変身する。
まったくもって面白すぎるw

■第四話
水槽の世界の「ピンクちゃん」は現実世界にもついてきてしまう。
そしてそのピンクちゃんを伴って一つ目のピンクちゃんの世界へ。
謎現象、理解できない流れに翻弄される主人公。
また、やはり穴の中の世界と現実世界では時間の流れが違う模様。
ピンクちゃんの世界でほんの僅かな時間を過ごしただけだったのに、現実世界では二十時間も過ぎていた。
ピンクちゃんの描写は何と言うか微笑ましいですね。
主人公にしかピンクちゃんは見ることができず、同居してる母や父には見えない。
もしや主人公は、現実逃避する余り、幻覚でも見ているのではないかと疑いたくなる。
そしてそんな主人公は、話の成り行き上、仕事探しをしなくてはならなくなってしまう。
せっかくニート生活にも理解のあった両親なのに…w

■第五話
穴はその中の世界を救うごとに消滅している。
そしてある世界で手に入れたアイテムを別の世界へ持ち込むことにより、その別の世界を救うことができる?
また、異世界の中の主人公には、目をこすれば視力が良くなり、足をこすれば歩いた疲れが取れる…といった能力が備わっている。
まるでレベルアップしながらロールプレイングゲームをクリアするように穴を攻略していく主人公。
洞窟の世界もピンクちゃんの世界で手に入れたピンク色の小石を持ち込むことで攻略。
毎回思っていたけど、穴世界の描写がこの話は特に素晴らしい。
これで残るは妖精の穴だ。
でも第五話まで来たが、なぜ主人公の部屋に穴が空いたのかとか、肝心の謎は明かされていないw

■第六話
遂に妖精世界も救う主人公。
何とも不思議な旅の連続でした。
異世界を五回も救った主人公は、もう無気力なニートではありません。
前向きになり、バイト探しを始める。
が、バイト面接に行く途中、謎の睡魔に襲われる。
デジャブというか前も現実としか思えない夢を見ていたが、今回も同じだった。
これは第二部への明らかな伏線ですね。
バイト面接から帰って、部屋で寛いでいると、部屋に謎のひび割れを発見。
母親に見せるが例の穴のように見えていない…。
これってまさか…。
次の冒険が始まるようですねw
というところで第一部完。
第六話で主人公の人間的成長も感じられ、第二部への引きとなる良い落ちでした。
構成素晴らしい。

■第二部 第七話~十二話
主人公が異世界体験を通じて成長し、脱ニートを図るまでの第一部。
そして第二部は友達作りがテーマのようでした。
面白すぎてページをめくる手が止まらず、第二部は一気に通して読みました。
ひび割れの世界は、並行世界でもう一人の自分がいた。
主人公が自分を見つめなおす良いきっかけとなっていましたね。
もう一人の自分は、主人公とは違う選択をして、穴の事、友達の事、状況が微妙に異なっていた。
主人公は異世界を救ってきて成長している。
友達作りにも積極的になれるのだ。
退職した会社の後輩ちゃん、高校の頃の友達マリリン。
友達が増え、バイトも始める。
まっさらな予定だったのが嘘のように現実世界が充実していく。
でもその一方で、部屋に出現した新たな穴にトキメキを感じず、むしろ厄介ごとにしか感じなくなってしまう…。
うーん、読ませるなぁ。
実に面白い!
何だかね、私いつもあらすじを書きながら小説の感想書いてます。
でも、それってやっぱり「攻略本を先に読んでからゲームを攻略する」って感覚に近いのかな?
このドキドキの読書体験は、実際に読んでもらい、まっさらな脳内でイメージしながら読んだ方がいいでしょう。
…という感想ですw
まぁ、それだけじゃ何なので…。
二十代の女性の等身大な姿を書くのが上手い。
主人公が特にそうだし、後輩ちゃん、マリリンとのガールズトークなんか凄く自然体。
主人公は恐らく二十六歳で胸も薄いらしいのに、凄く可愛らしい。
後輩ちゃんはもっと可愛い。
現代的な女性キャラを書く上で、非常に勉強になった。
名前は全然出て来ませんけど、キャラクターの好感度は全員非常に高い。
そう、嫌なキャラクターが一切出てきません! 驚くべきことに!
癖のある悪役や嫌なキャラを出さなくとも、十分ハラハラドキドキさせられるのです。
この作品、未読の方は勿体ない!
これまで読んできた文芸作品でも、間違いなく上位の傑作ですね。
少なくとも「読んで損は無い」レベル。
いや、個人的には「読むべき」レベル。
第三部は通して読みたいので、楽しみは後に取っておきたいと思います。


     

「きっとあなたも独りです」
http://kitto.sanpo.us/wordpress/k/



更新された分だけ読みたいと思います。
■エチュード
学生時代にしていたスポーツや連帯感って大人になるとどんどん失われていくよね。
何故か、社会に出ると学生時代の繋がりが薄くなっていく。
余程意識をしていないとプッツリ切れて音信不通になる。
二次会に行かないあたりが「だよなぁ」と同意。
そうやって私はおひとりさま。

     

「藤色アワー」
http://neetsha.jp/inside/comic.php?id=17025



本来なら13日に更新された分だけ感想を書くつもりでしたが…。
14日も更新されておりました。
ただ、柴竹先生は常々ツイッターで私の感想企画を意識されてるようなので、感想書く事にします。
ちょうど第三話までキリ良く書き上げられてるようですしね。

■2.一坪の美少女(藤坪大介)
美少女チカの気を引くべく、姑息にもジッキーを利用するビール腹黒。
誰もが関わり合いになるのを避ける知的障害者とも仲良くする優しい男を演出します。
狙いは当たり、まんまとチカと良い仲になる。
清々しいほどのゲスさで草生えますね。
スポーツウーマンや他の連中が怒るのも当たり前。罵倒されて当然の行為です。
スポーツウーマンはちょっとやりすぎだと思うけどね。
ただ、カシオレは美少女なのに孤独な高校生活を送ったこともあり、そんな関わり方でも「意図はともかく、ジッキーにとっては良い事だった」と考えます。
カシオレはかしこいなぁ。
カシオレ is God!w
しかしビール腹め、上手いことやりやがったなぁ。
モテない三十路独身男の嫉妬の炎で燃やされてしまえ!w

■3.汚れた浪(藤浪辰郎)
顎ヒゲの高校時代は随分尖ってますね。
外面が良くて勉強もスポーツもそれなりにできて、いわゆるリア充に属する高校生。
ただ内面では中二病?をこじらせており、大多数の人間を見下している。
ファーストフード店での人間観察のくだりは彼のゲスさを良く表現しています。
捻くれてますね~。
ガキで済ませるのはちょっと無理があるかな?
ただ、顎ヒゲが「時効だ!」と主張するように、そんな自分も客観視できているのだから、良い成長をしていると思う。
バスの中のくだりにしても、ビール腹ほどゲスでもないと思う。
そしてジッキー…。
ここまでで一番良いところを見せてくれました。
正直、一話も二話も、ジッキーについては彼ら藤組が感傷に耽るほどの魅力を感じなかった。
でもこの三話でぐっと惹きつけてくれました。
やはり話の核はジッキーですから、彼の魅力をもっと引き出して欲しいところです。

この二話・三話ともに、登場したのがゲスな男連中でした。
一話のカシオレの清涼感がなければ読み進めるの辛かったかもw
一癖も二癖もある藤組。
次は誰の話だろう?
続きも楽しみにしています。

       

表紙

後藤健二 [website] 先生に励ましのお便りを送ろう!!

〒みんなの感想を読む

Tweet

Neetsha