Neetel Inside ニートノベル
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「第五回、旬の海産物お取り寄せコーナー」
「もはや原型を留めてないわね」
「やかましいよ明穂。君は一度東京湾に沈められた方がいい」
「あら、今日はやけに攻撃的なのね。何か嫌なことでもあったの?」
「強いて言えば、寒空の下ドラム缶風呂を沸かしている、今」

[24] コメ返おもしれー <2014/12/07 13:30:49> /kChriG1S

「ありがとうありがとう! 不評だったらどうしようかと思ったけど、楽しんでいただけてるようで何より」
「まあ当然といえば当然ね。この私自ら武藤の暇つぶしに付き合ってあげているんだから」
「だけどね明穂。こういう意見も来てるんだよ」

[29] 暴力ヒロインとのどつき漫才はずっとそればかりだと余り笑えない <2015/01/07 12:10:27> bMBKRp4.P

「見たまえ明穂! これが真理だ本音だ真実の口だ! 今まで繰り広げてきた明穂との一方的なボコスカ騒ぎ……確かに面白い時もあったかもしれないけど、もう読者には飽きられてきているんだ! つまり、明穂はもう僕に暴力を振るうべきではない! 違うかい?」
「その生意気な口を今すぐ蹴飛ばしてやりたいところだけど、そうね。飽きられているのなら仕方ないわ」
「おお明穂! 理解してくれたか! ついに……ついにこの日がやって来たんだ! 僕が優位に立てる日! 明穂を貶そうがこき下ろそうが暴力を被らない日! この記念すべき日を『武藤的特異点』と名付けようと思うんだけど、そこの所どう思うマイディアー?」
「ごめん武藤。本気で何を言っているのか分からない」

[25] >>21 くそわろた おもろいけどファンタジーだよなあ <2014/12/27 16:44:38> W/PqMq6/P

「これは徳の高いお坊さんが真っ先に死にそうって言うことに対するコメントだね」
「私達が言うのもあれだけどファンタジーな話よね。時々これは夢なんじゃないかって思うわ」
「あながち間違っていないかも。もしかしたら僕らは神様のお腹で同じ夢を見ているだけかもしれない」
「夢じゃないということは、証明できない」
「僕らではね。でもこれが夢だとして、それが僕たちが旅を辞める理由になるかというとそうではない」
「世界の在り方なんて、知ったことじゃないわね」
「うん。夢であろうがなかろうが、この世界に傷跡を残すのが僕らの旅だ」

[26:二章「キングス・オブ・ニューイングランド」] うわぁ、お洒落な世界観だなぁ!!!! <2014/12/27 22:19:07> XSwfRmP1P

「お洒落な世界、と言えるかしら?」
「滅び行く世界で貪欲に生きていくこと。見ようによっちゃ洒落ているのかもね」
「なるほどね。でもお洒落というよりは、美しくも儚い世界といったところかしら」
「そうだね。『白き蛾の群れが飛び去っていく光景は、悲しいかなこの世で一番美しいものだ』」
「どこかの画家が、そんなことを言っていたの?」
「うん。その彼も今は蛾となって飛び去ってしまったけど」
「武藤はその最期を、幸せな最期だと思える?」
「どうだろう。彼の最後の作品が美しかったのは確かだけど」

[27:6] 二章まで読んだけど、羽撃く音の辺りで全身の毛が逆だった。とても面白いです <2014/12/28 13:17:01> Qeov0V51S

「ありがとう。ナオキとその妹は残念ながら繭化が進んで蛾になってしまった」
「生きることさえ諦めなければ、まだ道はあったかもしれないのにね」
「……そういえば明穂、一つ訊いてもいいかな。あの時君は、ナオキの妹と何かを話していたようだけど、一体何のことについて話していたんだい?」
「それ、今答えなくちゃいけない?」
「いや、別にいいよ。生きてるうちならいつでもいい」
「それなら死ぬ間際に話してあげるわ」
「ありがとう。これで冥土の土産には困らない」

[28:世界の終わりにコメント返信] コメ返wwww <2015/01/07 09:58:45> 5knzloa/S

「…………武藤」
「何だい明穂。僕はあいにくこの後予定が入っているんだけど」
「君を殴るのは読者に不評だから、止めろって言ってたよね。で、私は今回何もしなかったよね」
「そうだね」
「でもこのコメントを読む限りは」
「好評だね」
「この世の最後に残す言葉は?」
「このオチは面白くないって言われてたでしょ! 抑えて明穂!」
「問答無用!」
「ひえええ今回はここで終わりますありが(文字はここで途切れている)」

       

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