malbeniさんのイラスト(空間に対する愛と愛のある空間の違いとは)

さて、相変わらず新都社関係ねえとか言われそうだが、また、面白そうな絵をネットで見つけたので、紹介しておこう。

自称、会社員のmalbeniさんのイラストである。

この方も技術がすごい人なのだが、ぼくがそれ以上に注目してるのは、この空間の表現力である。

http://malbeni.web.fc2.com/

ネーム大賞のネームを描く前に、この絵に出会ってればなあと本日、この人のイラストを発見して地団駄を踏んだことを正直に告白しておこう。

浮世絵の影響をものすごく受けているのは、明確だが、江戸情緒とは全く無縁な感じが素晴らしい。

多分、malbeniさんは女性と思わるので、決めつけて、論評させてもらうが、空間表現に長けている女性作家としては例えば高野文子がいる。

これらの作家の空間表現は男性作家のそれとは明らかに違っている印象を受けている。

一般的に男性作家の空間表現は、かなりきっちりしてる傾向があり、女性作家の場合、空間表現をしない人は徹底的にしない。

逆に、空間で何かを表現しようとする人は男性作家以上に、空間でいろいろなことを表現しようとする傾向があると思う。

男性作家の場合、空間とはあくまでも物や時間の入れ物であり、作者はそれを観察しているという前提で漫画を描いている印象を受けるのだが、女性作家の場合、空間とは自分自身がそれに成りきるべきものとして認識しているような印象をうける。

なので、男性作家が漫画を緻密に描き込むと、映画の画面を見ているような感じになってくるのだが、空間表現の巧みな女性作家の絵を見ていると、自分自身がその絵の中に入り込んでいくような妙な生々しさを感じるのだ。

空間に対する愛情は、男性作家の方が強いのかもしれないが、愛のある空間を作るのは多分、女性作家の方が長けているのかもしれない。