永田カビ先生の「一人交換日記」は、21世紀の人間失格である。

今回は、永田カビ先生の「一人交換日記」について、感想を言おう。なぜ、評論ではなく感想なのかと言うと、作品の内容が強烈すぎて、冷静に分析できないからである。

これは、大傑作ではないだろうか。

この方の前作である「寂しすぎてレズ風俗に行きましたレポ」が、絶賛の嵐だったのに対して、今作はネット上でバッシングの嵐である。

2作に共通してテーマは、作者の肉親からの、文字通りの意味での命がけの自立である。

「一人交換日記」の方が、その死闘の過程をより、濃密に描写している。

そして、そのアダルト・チルドレン的な生きにくい精神構造を、詳細に語っている。

問題は、なぜ、前作は、絶賛されて、今作は、みんなから罵倒されているからかなのかだが。

実は、漫画としての技術は、前作より今作の方が、上がっているように思う。語り口もほとんど変化はない。

では、何が、違うのか?

それは、「一人交換日記」」は、読者の心理に直接、突き刺さってくるのである。突き刺さりすぎて、ページをめくるのが苦痛だったほどだ。

この突き刺さり方、似てるのがあると思ったら、そうだ。あれだ。

太宰治の人間失格。

アダルト・チルドレン、太宰治、永田カビ 機能不全家族、この辺、何か共通点がありそうだが、今回は、このくらいで。

最後に一言。
これだけの、アレルギー反応を読者に引き起こせるのは、これは、すごい才能だと思うぞ。








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