新年萌え漫画(迷ったらイケメンを選びなさい。)

今回は新年萌え漫画である。作者はイケメン童貞先生である。童貞だけど、イケメンである。

さて、もし、あなたが女子高生であり、あなたの彼氏がとても複雑な家庭環境で苦労して、今、ガソリンスタンドでバイトとかしてる17才だとしよう。その彼氏は顔はまあ普通で、ちょいワル。それでも仲間からはすごいいい奴だと信頼されている。性格もけなげである。だけど頭は悪い。女子高生であるあなたはそんな彼氏にゾッコンで彼氏もあなたを愛してる。ここに突然、ボンボンのイケメン大学生が現れてあなたに求愛したとしよう。あなたの本当の親友はあなたにどんなアドバイスをするだろうか?

ぼくだったら、その女子高生に今の彼氏を振って、イケメンの方を選ぶようにアドバイスする。なぜなら今の彼氏は条件が悪すぎるからである。

家庭環境が複雑で、ガソリンスタンド勤務の多分高校中退、顔も普通で、頭も悪い。加えてちょいワル(つまり悪い)、そしてワル仲間からはいい奴に見える。(つまり向上心がない。)こんな奴と誰が本気で付き合うだろうか?このような人間の屑をすてきに見えている段階であなたの価値観はすさまじく歪んでいる。

前置きが長くなったが、新年萌え漫画についてである。イケメン童貞先生は、上記のようなことを指摘されると「ああ、気分がいい。」と思う方だと思うので、まず、長くなったが、最初に書かせてもらった。新年萌え漫画は、最初の方の回と最新の回は別の漫画かと思う程、印象が違う。そして、最新の回がよりイケメン童貞先生の漫画の特徴なのだろうなと判断している。イケメン先生の画力については実は達者なのかそうでないのか、ぼくには判断できないのだ。丁寧で味のある絵だと思うのだが、素のデッサン力がどのくらいあるのか、今のところ、ぼくにはわからない。

それでも、絵に独特の魅力があると思うので、その点を指摘したい。
ぼくが一番、ひかれているのは絵の構図である。街の風景をスマホか何かで無造作に切り取ったような、その絵は確かに他ではあまりない表現のような気がする。前景に人物がいて、その背景に描かれている街並み(高円寺とか下北沢を彷彿させられる)は、実は物語には本質的には関係がない。それでも、その背景によって絶妙な効果がでてくるのは、ひとコマひとコマがまるで記念写真や、デートに行って適当にスマホで写しました的な印象を受けるからだ。

これは、単に作者が高身長で、視力が良いために、描くと自然にそのようなパンフォーカスな表現になってしまうだけなのかも知れないがそれでもこの表現は新しいと思う。

読者は、というかぼくは、この作者の表現に奇妙な懐かしさを感じる。イケメン先生の漫画を読んでいてぼくが感じるのは痛みではなく、懐かしさである。平成的な懐かしさとは多分、こういうものなのだろうなと思っている。

今後、どう変化していくのか非常に楽しみな作者さんである。


sage